スクール・オブ・ロック
School of Rock (ロックの学校)
第8章 詐欺師 Chapter 8 A Fraud
スクール・オブ・ロック School
of Rock (ロックの学校)
2003年(平成15年) 1時間50分 110分
監督Directed by リチャード・リンクレイター Richard Linklater
脚本Screenplay by マイク・ホワイト Mike White
音楽Music by クレイグ・ウェドレン Craig Wedren
スクール・オブ・ロック School
of Rock (ロックの学校)
夜の騎士バス the Knight Bus
夜の騎士バス the Knight Bus
夜の騎士バス the Knight Bus
カーペンターズ The Carpenters
トップ・オブ・ザ・ワールド Top of the World
ピーター・ポール&マリー Peter, Paul
and Mary
風に吹かれて Blowin' in the Wind
カルロス・サンタナ Carlos Santana
ブラック・マジック・ウーマン Black Magic Woman
ザ・ベンチャーズ The Ventures
ダイアモンド・ヘッド Diamond Head
ロイ・オービソン Roy Orbison
オー・プリティ・ウーマン Oh, Pretty Woman
スクール・オブ・ロック
School of Rock (ロックの学校)
第8章 詐欺師 Chapter 8 A Fraud
Dewey’s Apartment デューイのアパート
Dewey looks at himself in the mirror.
デューイは鏡に映った自分の姿を見ている。
Ned is on the couch,
reading his mail.
ネッドはソファで手紙を読んでいる。
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
What are you all dressed up for?
何のために、めかしこんでいるんだい?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Uh, I got a hot date.
お熱いデートがあるんだよ。
a hot date ワクワクするようなデート、お熱いデート
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイトMike White):
That’s weird.
何か妙だな。
weird 変な, 奇妙な
I got a check from Horace Green Prep
for twelve hundred dollars.
私立ホレス・グリーン小学校から1,200ドルの小切手が送られてきた。
I’ve never
even worked there.
そこで働いたこともないのに。
Dewey freezes.
デューイは立ちすくむ。
Ned picks up the phone.
ネッドが電話をとる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
What are you
doing?
何をするつもりだ?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
Calling the school.
学校に電話をするんだよ。
Hi, this is Ned Schneebly.
もしもし、こちらネッド・シュニーブリーですが。
Um…
あの…
Dewey disconnects the phone call
wearing a guilty look on his face.
デューイは電話を切り、顔には悪いことを悔いているような表情をみせている。
disconnect 電話を切る。
a guilty look 罪ありげな顔つき、身に覚えのある顔つき
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
Dewey?
デューイ?
What’s going
on?
どうしたんだい?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
I told them
fifteen times make it out to
cash!
ヤツらには15回もキャッシュで払ってくれと言ったのに!
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイ トMike
White):
Dewey?
デューイ?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
I did something bad, Ned.
悪いことをしてしまったんだ、ネッド。
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
No.
まさか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah.
ああ。
They called looking for a sub.
彼らが代用教員を探しているという電話をかけてきた。
And I said I
was you, just to make
some money.
だからお前に成りすまして、金を手に入れようとした。
But then I got
there, and the kids, they rock, man.
で、そこに行ってみると、子供がいて、ヤツらロックするんだぜ。
There’s this
kid Larry who’s like,
“I’m not cool”, but now he’s like…
ラリーという子供は、「僕はクールじゃない」という感じなんだが、
今ではすっかり…
Dewey imitates the keyboards.
デューイはキーボードを弾くふりをする。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And there’s
this other girl who can sing like…
そして、こんな風に歌う女の子も…
Dewey sings like Tomika.
デューイはトミカの真似をして歌う。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
But then she
thought she was too fat
to sing,
so they were all dying of this rare blood disease,
and then the principal got drunk.
だが、彼女は太ってるから歌えないって思ってた、
それに珍しい血液の病気でみな死にそうなふりをしたし、
校長は酔っ払ったんだ。
dying of 死にかけている
And now we’re playing tomorrow at Battle of the Bands.
そして俺たちは、明日のバンド・バトルで演奏するんだ。
Isn’t that great?
すごくないか?
It’s the coolest thing that ever happened!
それは、今まで経験した中で最高の出来事さ!
One day.
一日だけ。
That’s all I
ask, Ned.
ネッド、それだけで構わない。
And then I
will come clean.
そしたら、きれいに後始末する。
I’ll tell
everyone it was my fault.
みんなに悪いのは俺だと話す。
He had nothing to do with it.
彼には何の落ち度もないって言うさ。
have to do with… …と関係がある
You’ll be fine.
お前には迷惑はかからない。
One day!
一日だけだ頼む!
Before Ned can
react,
they hear
Patty at the door.
ネッドが答える前に、パティがドアの所に来た音に彼らは気づく。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Ned, home.
ネッド、ただいま。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Don’t say
anything to her.
彼女には何も言うなよ。
Please.
お願いだ。
She’ll blow
it.
彼女は台無しにする。
blow 台無しにする
She’ll blow everything.
ヤツは全部ぶち壊す。
Don’t say
anything.
何も言わないでくれ。
Please?
頼むぞ?
Patty enters
the living room.
パティは居間に入ってくる。
She can tell something is up.
何かが起こっていることに感づく。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Hey.
ねえ、
What’s going on?
どうしたの?
Ned is speechless.
ネッドは無言である。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Nothing.
何もないさ。
I got a hot date, that’s what’s going on.
お熱いデートに出かけるだけさ。
Behind Patty’s
back, Dewey makes faces at Ned.
パティの後ろで、デューイはネッドにしかめっ面をしてみせる。
makes faces at ~にしかめっ面をする
Patty turns
around and catches him.
パティは振り向き、彼が何か企んでいることを理解する。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
See you later.
後でな。
Dewey leaves the apartment.
デューイはアパートを出る。
Patty looks at Ned.
パティはネッドを見る。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
What’s going on, Ned?
どうしたの、ネッド?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
Nothing?
何もないよ。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Nothing?
何も?
Well…
そう…
Horace Green ホレス・グリーン
Parents and
students are converging
on the school for Parents’ Night.
保護者と生徒は、「夜の保護者会」に集まっている。
converge 集まる
Dewey’s van pulls in front of the school.
デューイのバンが学校の前に止まる。
Dewey’s Van デューイのバンの中
Dewey sees all
the parents
and starts to panic.
デューイは大勢の保護者を見てパニックになる。
He turns to Ms. Mullins.
マリンズ校長の方を向く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, I don’t
think I can go in there.
オーケイ、中へ入れそうもないよ。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
What’s wrong?
どうしたのよ?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Ros… I’m not a
teacher.
ローズ… 俺は先生じゃないんだ。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Oh, Ned.
まあネッド。
A substitute is a teacher.
代用教員だって先生よ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No, no, I’m
not a teacher.
いいや、違うんだ。
I’m a fraud.
俺は詐欺師だよ。
fraud 詐欺師
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
No.
いいえ、
You’re not.
あなたは詐欺師じゃないわ。
You’re a dedicated, talented teacher,
and those
parents are gonna love you.
あなたは、熱心な才能ある教師だから、保護者の人もあなたを好きになるわ。
dedicated 献身的な、熱心な
talented teacher 有能な教員
Now, just get in there and tell those parents
what you’ve
been teaching their kids.
さあ、中に入って、あなたが子供たちに教えてきたことを話して。
Classroom 教室
Dewey stands at the front of the classroom
before the students and their wide-eyed parents.
デューイは教室で、生徒と興味津々の保護者の前に立っている。
wide-eyed 目を丸くした、目を大きく見開いた
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah, you
know, uh, math, English, uh, what?
ええ、そうです、えー、数学、英語、えー、それから?
Science… what
else?
科学… あと何だっけ?
Uh, geography, history.
えー、地理に歴史。
Latin, Spanish, French, Latin… Uh… math.
ラテン語、スペイン語、フランス語、ラテン語… えー、数学。
Did I say that
already?
それもう言いましたっけ?
Anyway, you know,
just all the stuff
you want your kids to know,
it’s been
covered, okay?
まあともかく、
あなた方が子供たちに知ってもらいたいということは全てですよ。
全部やっています、いいですか?
So… it was great to meet you all,
and uh, drive safe.
だから…お会いできてうれしく思います、
そして、運転に気をつけてお帰りください。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
Excuse me.
すみません。
Ever since you started teaching here,
all my son can
talk about is music.
あなたがここで教え始めてから、
私の息子が話すのは音楽のことばっかりなのですが。
ever since その後ずっと
He says when he grows up
he wants to be
a musician.
大人になったら音楽家になりたいなんて言うんですよ。
Mrs. Mooneyham backs her husband up.
ムーニーハム夫人が夫に同調する。
Mrs. Mooneyham (ムーニーハム夫人):
That’s right.
その通り。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
Is this your influence?
それはあなたの影響ですか?
Summer's Mother, Mrs. Hathaway, questions Dewey.
サマーの母親、ハサウェイ夫人がデューイに質問する。
デヴィッド・ゲフィン David Geffen
Mrs. Hathaway (ハサウェイ夫人) (Joanna
Adler):
Yeah, why, Mr.
Schneebly,
why has my daughter
become obsessed with David Geffen?
そうです、どうしてでしょうシュニーブリー先生、
どうして私の娘はデビッド・ゲフィンに夢中になったのでしょうか?
become obsessed やたらと気にする、~の虜になる
Lawrence's Father shows Dewey a CD.
ローレンスの父親は、デューイにCDを見せる。
Lawrence's
Father (ローレンスの父) (Robert
Lin):
And how is
this homework?
これは、どんな宿題なのですか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, see,
I would like
to tell you about
what we’ve
been doing in here,
but there’s
such a thing
as teacher-student confidentiality,
and I don’t
wanna be in breach of educational
law
because I
could be dismembered
by the teacher’s union.
オーケイ、分かりました。
みなさんに、ここで何をやっていたのかお話をしたいのですが、
先生と生徒間の守秘義務などがありまして、
教育の法律に違反するわけにはいかないのです。
教師組合から除籍される恐れがありますので。
So…
ですから…
confidentiality 秘密性; 信任の厚いこと
breach 違反
dismember 除籍する、除名する
teacher’s union 教職員組合
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
You expect us
to believe this garbage?
そんな戯言を信じろというのか?
garbag くだらないこと、ごみ
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
I…
私は…
Dewey looks out the door to see a Policeman.
デューイがドアの外を見ると警官が立っている。
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサンMaryam
Hassan) (Back-up Vocalist):
Mr. S, don’t you think
you should
just tell them about the project?
S先生、例の実習の話をしてはどうですか?
Tomika's Mother looks at her daughter.
トミカの母親、娘を見る。
Tomika's
Mother (トミカの母親) (Suzzanne
Douglass):
What project?
何の実習?
Lawrence (ローレンス) (ロバート・ツァイ Robert
Tsai) (Keyboardist):
Our class project.
クラス実習だよ。
Every school in the state is competing.
州内のすべての学校が競い合うんだ。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
Competing?
競い合う?
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
It’s not till next quarter,
but Mr. S
wanted us to get a head
start.
次の学期なんだけど、S先生が私たちに前もって準備をしてほしいって。
get a head start (競争相手より)先にスタートを切る、先んじる
Mrs. Hathaway (ハサウェイ夫人) (Joanna
Adler):
Well, what’s
the project, Summer?
ねえ、何の実習なの、サマー?
Dewey looks out the door and sees Patty.
デューイがドアの外を見ると、パティの姿が目に入る。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
It’s prestigious.
とても栄誉あるものなの。
A win
will go on our permanent record, Mom.
優勝すれば永久の記録に載るのよ、ママ。
Mrs. Hathaway (ハサウェイ夫人) (Joanna
Adler):
Oh.
あら。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
You might as well tell them, Mr. Schneebly.
みなさんにお話しした方がいいのでは、シュニーブリー先生。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, look.
オーケー、いいですか。
I’ve gotten to
know your kids
over the past
few weeks.
私はこの数週間にわたり、
みなさんのお子さんのことをだんだん理解してきました。
And they are awesome.
この子たちは最高です。
ジミ・ヘンドリックス Jimi Hendrix
パープル・ヘイズ (紫のけむり) Purple Haze
Zack is an insane guitarist.
ザックはとんでもないギタリストです。
He’s the next Hendrix, and he’s ten years old.
彼は次世代のヘンドリックスですが、まだ10歳です。
And Gordon
here, he’s a genius!
そして、このゴードン、彼は天才です!
He did a whole professional light show
on his
computer in three days.
3日間でコンピューター上でプロ級の光のショーを行ったのです。
Dewey sees Ned in the hallway.
デューイは、廊下のネッドを見る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And um… and,
and, and Marta here,
she’s, she’s,
she’s, she can hit an A above high C.
そして、あー、そして、このマータ、
彼女は、彼女の声はC、高いAまで出ます。
Did you know
that?
知っていました?
Because that’s
tough.
難しいことですから、
Not many
singers can do that.
それができるシンガーはそうはいません。
Ms. Mullins arrives to see what the problem is.
マリンズ校長が問題の所存を確かめにやって来る。
Dewey is in a panic.
デューイは大慌てする。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And, and uh…
uh… uh… Summer.
そして、あー、あー、サマーです。
Summer is
gonna be
the first woman
president of the United States of America.
サマーは、米国初の女性の大統領になるでしょう。
And she could run later this year even.
そして、彼女は今年中にでも立候補しそうです。
run 立候補する
And I would vote
for her.
そうなったら、私は彼女に投票するでしょう。
Look, you
guys,
they’re just all really cool kids.
ねえ、みなさん方、彼らはみな、本当にすごい子供たちなんです。
And if they
were mine,
I would be so proud.
そして、自分の子供たちだったら、私はとても誇りに思うでしょう。
And I am
proud, just to even know them.
そして、私は、彼らを知っているというだけで、誇りに思っています。
And um…
そして、あ…
The policeman steps into the classroom.
警官が教室に踏み込む。
Policeman (警官) (Barry
Shurchin):
Sir, can I see you in the hall for a moment?
先生、少しだけ廊下でお話できませんか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Can I just…
let me just say a
couple of more things.
自分は… もう二言、三言、言わせてくれ。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
What’s going
on?
どうしたんだ?
Mrs. Hathaway (ハサウェイ夫人) (Joanna
Adler):
What’s
happening, officer?
どうかしたんですか、おまわりさん?
Policeman (警官) (Barry
Shurchin):
Apparently, that man is not Ned Schneebly.
どうも、この男はネッド・シュニーブリーではないようです。
apparently どうも~らしい
Tomika's
Mother (トミカの母親) (Suzzanne
Douglass):
What?
何ですって?
Parents (両親たち):
What?
何?
The policeman pulls
Ned into the room.
警官がネッドを部屋の中に引っ張る。
Policeman (警官) (Barry
Shurchin):
This man is Ned Schneebly.
こちらの男性がネッド・シュニーブリーです。
Patty bursts into the room.
パティが部屋に飛び込む。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Yeah!
そう、
He’s not even a teacher.
この男は教師でさえないのよ。
Dewey looks at Ned.
デューイはネッドを見る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You called the cops?
お前が警察を呼んだのか?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
She did.
彼女だよ。
She got it out of me.
彼女に白状させられた。
Sorry.
すまない。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
You’re apologizing to him?
あなたは彼に謝っているの?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイ トMike
White):
Sorry.
ごめん。
A panicked Ms. Mullins enters the room.
興奮したマリンズ校長が部屋に入ってくる。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Ned.
ネッド、
Ned, is, is,
this true?
ネッド、これは、本当なの?
Who are you?
あなたは誰?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
My name is Dewey Finn.
私の名前はデューイ・フィンです。
And, no, I’m
not a licensed teacher,
but I have
been touched by your kids.
そう、教員免許のある教師ではないですが、
子供たちに感動させられました(触れられた)。
licensed teacher 教員免許を持つ教師
touch 感動させる
And I’m pretty
sure I’ve touched them.
そして、子供たちも私に感動した(触れられた)と思います。
The parents react with horror,
misunderstanding what Dewey has said.
親たちは、デューイの言った言葉を誤解して、恐怖におののく。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
What?
何だって?
Mrs. Hathaway (ハサウェイ夫人) (Joanna
Adler):
Oh, my God.
なんということを。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
What is going
on?
どういうことだ?
Mrs. Hathaway (ハサウェイ夫人) (Joanna
Adler):
What?
何ですって?
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
That’s disgusting.
ひどいわ。
disgusting 最低、汚らしい、ひどいことだ
Billy (ビリー) (Brian Falduto)
(Band Stylist):
Ew.
ああ。
Mother (母親):
What?
何?
School Hallway 学校の廊下
Dewey, with
two guitars,
runs from a mob of angry parents.
2本のギターを持ったデューイは、怒った両親の集団から逃げ出す。
Dewey’s Apartment デューイのアパート
Patty and Ned enter
the Apartment.
パティとネッドがアパートに入る。
Dewey is at
the table eating a bowl of cereal.
デューイは、テーブルでシリアルを食べている。
cereal (穀物を加工した)穀物食品, シリアル 《cornflakesやoatmeal など》
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマンSarah Silverman):
I’ve nothing to say to you.
あなたに言うことは何もないわ。
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
Me either.
僕もだ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay.
わかった。
I’m going to bed.
寝るよ。
Dewey walks
toward his bedroom.
デューイは寝室の方へ歩いていく。
Patty de Marco(パティ)(サラ・シルヴァーマンSarah
Silverman):
You know,
Dewey,
it’s one thing
to throw your life away,
but then to put Ned’s career in jeopardy
is so selfish.
ねえ、デューイ、自分の人生を捨てるのはいいけれど、
ネッドの経歴を傷つけるなんてずいぶん身勝手ね。
jeopardy 危険、危機
selfish 身勝手、わがまま
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hey, you’re the one who told me
to be like Ned and get a job.
おい、ネッドみたいになって、仕事に就けと言ったのはお前だろう。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Yeah. Yeah.
ええ、ええ。
I told you to be like Ned, Dewey,
I didn’t tell
you to be Ned.
私はネッドみたいになれと言ったけど、デューイ、
ネッドになれとは言ってないわ。
And you’re not
even gonna apologize?
それに、あなたは謝ろうとさえしないの?
You’re unbelievable!
信じられない!
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You’re the one
who should apologize
for calling the cops.
謝るべきなのは警察を呼んだそっちのほうだろ。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
You’re talking
about little kids
that you
totally exploited.
全く甘やかされた小さな子供みたいな言い分ね。
exploit 悪用する、つけ込む
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
It’s not like
I murdered anybody.
誰かを殺したわけじゃなし。
I just wanted
to play a great show.
自分はただ、いいショーをしたかっただけだ。
I was this close to…
もう少しで、俺は…
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
This is always like you.
いつも通りね。
And you…
そして、あなたは…
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
Shut up! Shut
up! Shut
up!
黙れ、黙れ、黙れ。
Would you both
just cut it out for one second?
二人とも少し黙ってくれないか?
cut it out いい加減にやめる、黙る
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Yes.
わかったわよ。
Patty storms out of the apartment.
パティはアパートを飛び出す。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Look, I’m sorry, dude.
なあ、悪かった。
I was desperate.
俺は焦ってた。
You can’t understand.
お前には理解できないよな。
It was easy
for you to give up music.
お前にとって、音楽をあきらめるのは簡単だったよな、
It ain’t easy
for me.
俺にとってはそうじゃない。
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
It wasn’t easy
for me.
僕にとって、それは簡単じゃなかった。
I miss
it.
恋しいさ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, then
why’d you give it up?
なら、なぜあきらめた?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
Because I
couldn’t keep kidding
myself anymore.
自分をそれ以上、だまし続けることはできなかったからさ。
You can blame
it all on bad luck,
but in the end,
maybe we just weren’t that good.
君はすべてを、運のないせいにできるかもしれないけれど、
結局のところ、たぶん、僕たちは、そんなにうまくなかっただけさ。
Sometimes you
gotta know when to quit.
時には、辞め時を知らなきゃいけないよ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Maybe you’re right.
たぶん、お前が正しい。
Maybe I suck.
俺は最低かもな。
Ned Schneebly(ネッド・シュニーブリー)(マイク・ホワイトMike
White):
That’s not what I said.
僕が言ったのはそんな意味じゃない。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, music is my life, man.
なあ、音楽は俺の人生なんだ。
What do you
want me to do?
俺にどうしろってんだ?
Ned Schneebly(ネッド・シュニーブリー)(マイク・ホワイトMike
White):
I don’t know,
but…
I think it’s
time you moved out.
わからない、でも… そろそろ出て行くべき時だと思う。
Sorry.
すまない。
Horace Green ホレス・グリーン
A line of Volvos is parked outside the school.
学校の外側にずらりとボルボが駐車されている。
Classroom 教室
The kids sit
around the classroom
and discuss the situation.
子供たちは教室で集まって、状況について話し合っている。
Eleni (エレーニ) (Veronica Afflerbach)
(Band Groupie):
So his name wasn’t really Mr. Schneebly?
じゃあ、名前は本当にシュニーブリーではないの?
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
No, it was, like,
Dewey something.
ああ、たしか、デューイ何とかだ。
Marco (マルコ) (James Hosey)
(Band Roadie):
What about the
project?
実習はどうする?
Frankie (フランキー) (Angelo Massagli)
(Band
Security):
Wake up, Marco, there was no project.
目を覚ませよ、マルコ、実習なんてなかったんだ。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
He just wanted
us to play a show
so we could make some money.
僕らにショーで演奏させて、お金を稼ぐつもりだったんだ。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
I can’t
believe
we weren’t getting graded on any of this.
これのどれもが、ぜんぜん成績にならないなんて信じられないわ。
get grade 成績をつけられる
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
What are you
so bummed about?
何をそんなに落ち込んでるんだよ?
bummed がっかりした、落ち込んだ
We had a three week vacation.
3週間の休みを取ったんだ。
Yeah, it was a waste of time,
but it was a lot better than school.
そう、時間の無駄だったけど、学校よりずっとマシだったしな。
Lawrence (ローレンス) (ロバート・ツァイ Robert
Tsai) (Keyboardist):
It was not a waste of time.
時間の無駄じゃないよ。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark)(Drummer):
I hate to break
it to you, bro.
言っちゃ悪いが、
bro 仲間、友 brother
But, yeah,
that’s what it was.
時間の無駄だった。
Lawrence (ローレンス) (ロバート・ツァイ Robert
Tsai) (Keyboardist):
You’re an idiot.
お前はバカだ。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Hey, shut up.
おい、黙れ。
Lawrence (ローレンス) (ロバート・ツァイRobert Tsai) (Keyboardist):
No, you shut
up.
いや、お前こそ黙れ。
Freddy starts towards Lawrence.
フレディはローレンスに詰め寄る。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Hey, you wanna
go?
やりたいのか?
Huh?
え?
Tomika stands
up to protect Lawrence.
トミカは立ち上がって、ローレンスをかばう。
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサン Maryam Hassan) (Back-up Vocalist):
Hey!
ちょっと!
If you touch
him,
I’ll shove
those sticks down your throat.
彼に触れたら、スティックであなたの喉を突き刺すわよ。
Got it?
わかった?
Mr. S was cool.
S先生はすばらしかった。
And we worked too long and too hard
not to play the
show.
それに、あまりに長く、あまりに一生懸命練習したから、
ショーをやらないなんてことはできない。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Well, okay.
なら、いいさ。
So what are we supposed to do?
じゃあ、俺たちこれからどうするんだよ。
Alicia (アリシア) (アレイシャ・アレン Aleisha Allen) (Back-up Vocalist):
I say we get out of here
and play the damn show.
ここを抜け出して、すごいショーをやるのよ。
Ms.
Mullins’ Office マリンズ校長の校長室
Ms. Mullins stands in front of
a furious group of parents.
マリンズ校長は怒り狂う親たちの前に立つ。
Tomika's
Mother (トミカの母親) (Suzzanne
Douglass):
How could you let our children
be exposed to this impostor?
よくも、私たちの子供を詐欺師にかかわらせたわね。
impostor 詐欺師、詐称者、偽者
This maniac?
この狂人に。
Mother (母親):
Yeah. Yeah.
そうよ、そうよ。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
Do you, do
just let anyone walk off
the street
and teach
here?
あんたの所は、通りで歩いている人を連れてきて教えさせてるのか?
Mother (母親):
I pay
fifteen thousand dollars…
私は1万5千ドルを払っていますが…
The parents
are shouting, all trying to be heard.
話を聞いてもらおうとして、親たちは叫ぶ。
Ms. Mullins is on the verge of tears.
マリンズ校長は泣き出しそうである。
on the verge of ~しそうになる、~しかける
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Let me assure you that
nothing is more important to us
than for you
to feel your children are
in a safe and secure environment.
私たちにとって最も重要なことは、
子供は信頼できる安全な環境にいるんだということを
親御さんたちに感じて頂くことだとお約束致します。
assure 約束する、確約する
safe and secure しっかりと安全に
The parents, all at once, yell
at her.
両親たちはそろって彼女を怒鳴りつける。
School Bus スクール・バス
The kids are
all on a bus ready to go.
子供たちはみんなバスに乗り、出発しようとしている。
Summer runs on the bus.
サマーがバスを取り仕切っている。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Okay, we’re
all here for the field
trip.
オーケー、私たちはみんなで校外学習に出かけるの。
A Bus Driver questions Summer.
バスの運転手がサマーに訪ねる。
Bus
Driver (バスの運転手) (MacIntyre
Dixon):
Where’s Mr. Schneebly?
シュニーブリー先生はどこだい?
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
He didn’t tell you?
先生が言わなかった?
He’s at his house.
お家よ。
We need to go pick him up.
私たちは先生を迎えにいかなければならないの。
pick one’s up (~を車で)拾う、迎えに行く
Come on.
さあ、
Let’s go.
行きましょう。
Hurry.
急いで。
Classroom 教室
A Teacher enters the classroom.
一人の教師が教室に入る。
She sees it is empty and runs out.
教室が空っぽなのを見て走り出す。
Ms.
Mullins’ Office マリンズ校長の校長室
As the parents
continue to bark at Ms. Mullins.
両親がマリンズ校長に対して怒鳴り続ける。
bark at ~に抗議する
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Excuse me.
失礼します、
Just one second, please.
ちょっと待ってください。
Tomika's
Mother (トミカの母親) (Suzzanne
Douglass):
Excuse you?
失礼しますですって?
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
Wait a minute.
ちょっと待った。
Wait a minute.
ちょっと待った。
Where are you
going?
どこに行くんだ?
And we want some answers, now!
私たちは、何らかの回答が欲しいんだ。今すぐに!
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Just one
second!
少々お待ちください。
She slams the door on her way out.
マリンズ校長は、部屋を出る時、ドアを荒っぽく閉める。
slam 荒っぽく閉める
Tomika's
Mother (トミカの母親) (Suzzanne
Douglass):
Come back in here.
戻ってきなさいよ。
Stairwell 階段の吹き抜け
Ms. Mullins walks down some stairs
and begins to cry.
マリンズ校長は階段を数段降り、泣き始める。
The teacher runs down the hall.
教師が廊下を走ってくる。
Teacher (教師):
Where did they
go?
どこに行ったの?
Help!
助けて!
Children?
子供たちは?
Dewey’s Apartment デューイのアパート
Dewey is asleep on his bed.
デューイはベッドで寝ている。
Freddy wakes
him up.
フレディが起こす。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mm-mmm.
うーん。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Wake up.
起きろ。
Freddy kicks Dewey’s mattress.
フレディはデューイのマットレスを蹴る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mmm?
うーん、
What is it?
何だ。
Dewey is surprised to see
Lawrence and Freddy in his bedroom.
デューイは、ローレンスとフレディが寝室にいるのを見て驚く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
How’d you guys
get in here?
お前たち、どうやってここに入った?
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Front door was open.
入り口のドアが開いてたよ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Why aren’t you
guys in school?
なんでお前ら、学校にいないんだ。
Lawrence (ローレンス) (ロバート・ツァイ Robert
Tsai) (Keyboardist):
We did what you told us.
先生が言ったことをやったんだ。
We stuck it to The Man.
僕たちは、The Manに立ち向かったんだ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Oh, forget about what I told you.
おい、俺の言ったことは忘れろ。
Look, I’m a loser,
okay?
なあ、俺は負け犬だ。分かるか?
You listen to my advice,
you’ll end up like me, with
nothing.
俺の忠告を聞けば、俺みたいに、取り柄のないヤツになる。
end up 結局最後には~で終わる
with nothing 何の結果も出せないで
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Come on, man, quit goofing around.
冗談じゃないよ、ふざけるな。
goof around サボる、ぼんやりする、怠ける
This is serious business.
これは、マジな話なんだ。
We’re on a
mission.
俺たちの任務。
be on a mission 使命を負っている
One great rock
show can change the world.
たった一つの素晴らしいロック・ショーが世界を変える、だろ。
There is a loud honk outside.
外で大きなクラクションが鳴る。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Look out the
window.
窓の外を見てみなよ。
Dewey goes to
the window.
デューイは窓辺へ行く。
His eyes grow wide
when he sees the school bus full of his students.
生徒たちで満員のスクール・バスに目を見張る。
They wave
and call to him.
彼らは手を振り、デューイを呼ぶ。
Gordon (ゴードン) (Zachary Ryan Infante) (Band Roadie):
Look!
ほら!
Mr. S!
S先生!
Come down!
こっちへきて!
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Come on!
早く!
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No way.
まさか!
That is so punk rock.
なんて、パンク・ロックなんだ。
Gordon (ゴードン) (Zachary Ryan Infante) (Band Roadie):
Come on!
さあ!
Come on!
さあ!
Dewey’s Apartment Hallway デューイのアパートの通路
Patty and Ned
walk to their Apartment.
パティとネッドがアパートへと歩いてくる。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
The dining room table
seats fourteen
with no inserts…
ダイニング・ルーム・テーブルは挿入部分なしに14人席につける…
They see
Freddy and Lawrence leave the apartment
and next they see
Dewey leave the apartment.
彼らはフレディとローレンスがアパートを出るのを見て、
次にデューイがアパートを出るのを見る。
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイ トMike
White):
What’s going
on?
どうしたんだい?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
We’ve got some rocking to do.
俺たちは、ロックするぜ。
Ned and Patty go in
the apartment.
ネッドとパティは、アパートに入る。
Dewey’s Apartment デューイのアパート
Patty picks up
the phone and calls
the police.
パティは受話器をとり、警察に電話する。
Ned looks out the window.
ネッドは窓の外を見る。
School Bus スクール・バス
Freddy,
Lawrence and Dewey all
climb aboard the school bus.
フレディ、ローレンス、デューイがスクール・バスに乗り込む。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Yes!
やった!
Frankie (フランキー) (Angelo Massagli)
(Band
Security):
All right.
すごいぞ。
Bus
Driver (バスの運転手) (MacIntyre
Dixon):
Hi, Mr. Schneebly.
やあ、シュニーブリー先生。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
How’s it going?
元気か?
Alicia (アリシア) (アレイシャ・アレン Aleisha Allen) (Back-up Vocalist):
Yeah!
イェーイ!
The kids cheer
when Dewey goes on the bus.
子供たちは、デューイがバスに乗り込むと歓声をあげる。
Students (生徒たち):
Whoo! Whoo! Yeah!
ワー! ワー! やった!
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You guys, all I can say is, let’s rock.
お前たち、俺が言えることは、これだけだ、「ロックしようぜ」。
Students (生徒たち):
Yeah! Yeah!
イェーイ! イェーイ!
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
All right, one
more thing.
よし、もうひとつ。
I wanna say I’m sorry…
that I used you guys.
悪かったと言いたい。お前らを使って…
I’m sorry I lied.
ウソをついて悪かった。
And it’s not cool to lie to your band.
あと、バンドにウソをつくなんて、カッコよくないな。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Come on.
ねえ、
We’re gonna be
late.
私たち、遅れそうよ。
There’s no
time for apologies.
謝ってる暇なんかないわ。
Let’s go!
行きましょう!
Come on.
さあ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
All right.
分かった。
Let’s go.
行こう。
Dewey’s Apartment デューイのアパート
Ned heads to the door.
ネッドがドアの方へ行く。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Where you
going?
どこへ行くの?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
I’m going to the show.
ショーを見に行くんだ。
You wanna go?
君も行く?
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Yeah, I wanna
go.
ええ、行きたいわ。
Are you
serious?
本気?
Ned Schneebly (ネッド・シュニーブリー) (マイク・ホワイト Mike
White):
I don’t wanna miss this, Patty.
これを見逃したくないんだ、パティ。
Patty de Marco (パティ) (サラ・シルヴァーマン
Sarah Silverman):
Unbelievable.
信じられない。
After
everything he’s done
to you?
デューイがあなたにやった諸々のことの後で?
That is so typical Ned.
いつものネッドね。
When are you
gonna stop being a pushover?
カモになるのをいつやめるの?
pushover すぐ言いなりになる人、だまされやすい人
When are you
finally gonna start
sticking up for yourself?
一体いつになったら、自分のためになることをするの?
stick up for ~を指示する、~の肩をもつ
Ned closes the door in her face.
ネッドはパティの顔の前でドアを閉める。
Ms.
Mullins’ Office マリンズ校長の校長室
A strangely euphoric Ms. Mullins
returns to her office.
不思議と幸せそうな顔をしたマリンズ校長が部屋に戻ってくる。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Excuse me. Excuse me.
すみません、すみません。
I’ve just been
informed that
all of your
children are missing.
私はたった今、「子供たち全員が行方不明」との報告を受けました。
So…
そこで…
The parents
are dumbfounded.
親たちは唖然としている。
dumbfounded 唖然とした、びっくりした
Parents (親たち):
What?
何だって?
Palace Theater パレス・シアター
The school bus
pulls up to the theater.
スクール・バスがシアターに着く。
They all get off the bus.
子供たちは全員バスから降りる。
Palace Theater Backstage パレス・シアターの楽屋
Dewey and the
kids, with their instruments,
arrive at the artists’ entrance.
デューイと子供たちは、楽器を持って、出演者入り口に到着する。
A Female Employee is there to check bands in.
女性の従業員がバンドのチェック・インをしている。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hey!
ヘイ!
Female
Employee (女性従業員) (Mandy
Siegfried):
Hey.
どうも。
Can I help you?
ご用件は?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah, we’re competing.
ああ、俺たちは出演者。
We’re the
School of Rock.
スクール・オブ・ロックだ。
Female
Employee (女性従業員) (Mandy
Siegfried):
You and all
these kids?
あなたと、この子供たち全員?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah.
ああ、
We’re the band
and crew.
俺たちはバンドとクルーだ。
Female
Employee (女性従業員) (Mandy
Siegfried):
You’d better get in here.
ここから入ってください。
Hurry up.
急いで。
They enter the
stage area.
子供たちはステージ・エリアに入る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay.
オーケー。
Come on you
guys!
いくぞ、みんな!
Jeff approaches.
ジェフが近づく。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hey.
やあ、
We’re here.
来たぞ。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
You’re late.
遅刻だ。
You’re up next.
君たちは次だぞ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラックJack Black):
Okay.
オーケー。
We’ll be ready.
準備に取り掛かるぜ。
Come on.
行くぞ。
As No Vacancy
is performing,
a few of the
kids look out at the stage
and the crowd.
ノー・ヴェイカンシーが演奏するあいだ、
数人の子供たちがステージや聴衆を見る。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Zack, check this out.
ザック、これを見ろよ。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Whoa!
ウォー、
It’s awesome.
すごいね。
Palace Theater パレス・シアター
On stage,
No Vacancy is performing its last song.
ステージでは、ノー・ヴェイカンシーがラストの曲を演奏している。
Theo (セオ) (アダム・パスカル Adam Pascal):
Tears I can
find on my own
俺の涙
I’ll take you
there
お前をそこに連れて行く
I’ll never…
俺は決して…