スクール・オブ・ロック
School of Rock (ロックの学校)
第6章 校外学習 Chapter 6 field trip
スクール・オブ・ロック School
of Rock (ロックの学校)
2003年(平成15年) 1時間50分 110分
監督Directed by リチャード・リンクレイター Richard Linklater
脚本Screenplay by マイク・ホワイト Mike White
音楽Music by クレイグ・ウェドレン Craig Wedren
スクール・オブ・ロック School
of Rock (ロックの学校)
ホグワーツの大広間 Hogwarts
Great Hall
ホグワーツの大広間 Hogwarts
Great Hall
ホグワーツの大広間 Hogwarts
Great Hall
ホグワーツの大広間 Hogwarts
Great Hall
サイモン&ガーファンクル Simon & Garfunkel
明日に架ける橋 Bridge over Troubled Water
ビージーズ Bee Gees
マサチューセッツ Massachusetts
トム・ジョーンズ Tom Jones
思い出のグリーン・グラス Green, Green Grass of Home
キャロル・キング Carole King
君の友だち You've Got a Friend
チャック・ベリー Chuck Berry
ジョニー・B.グッド Johnny B. Goode
スクール・オブ・ロック
School of Rock (ロックの学校)
第6章 校外学習 Chapter 6 field trip
The Palace ザ・パレスの中
Dewey and the
kids arrive just in time
to see a group of executives packing up to leave.
デューイと子供たちは、
主催者の一行が片付けて立ち去ろうとする寸前に到着する。
in time 間に合って
executive 番組製作者、実行委員
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラックJack Black):
All right, you
guys.
よし、みんな。
Just wait here
for a minute.
ここでちょっと待っててくれ。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Whoa.
わあ。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Freddy.
フレディ。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Hey, man.
すげえ。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Look at the stage.
ステージ見てみろよ。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Check this place out.
この場所をよく見ろよ。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Yeah, it’s cool.
ほんと、すごいなあ。
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサン Maryam Hassan) (Back-up Vocalist):
Wow!
わあ!
Look at that.
あれ見て。
Dewey stops Sheila.
デューイがシェイラを呼び止める。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hey, what’s going on.
おい、どうした。
Where is
everyone?
みんなはどこだ?
Sheila (シェイラ) (Heather
Goldenhersh):
Uh, auditions are over.
あら、オーディションは終わったのよ。
audition (芸能志願者などに対して行なう)テスト, オーディション
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
What?
何だって?
Who’s in charge?
責任者は誰だ?
be in charge 担任である、責任者である
Dewey runs up to Jeff, an executive.
デューイは主催者の一人のジェフに駆け寄る。
run up to ~のもとに走って行く
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Listen… you can’t leave.
ちょっと… まだ帰れないぜ。
You haven’t
heard our band.
俺たちのバンドを聞いてないからな。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Sorry, the bill
is full.
悪いが、出場者は一杯だ。
bill プログラム、出場者リスト
We’re already overbooked.
すでに多すぎるんだ。
overbook 定員以上の予約をとる
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No, no, no.
ダメ、ダメ。
Let us just
play one song.
1曲だけやらせてくれ。
We’re all
here.
そのためにみんな来たんだ。
We’re ready
to go.
準備はできている。
Jeff points to the kids.
ジェフは子供たちに注意を向ける。
point to ~に注意を向ける
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Who are they?
彼らは何者だ?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
They’re my band.
彼らが俺のバンドだよ。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Kids?
子供かい?
What is this, some kind of gimmick?
これは何、何かの余興?
gimmick (広告などで人目を引くための)工夫, 仕掛け, 手; 新案品
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No, it’s not a
gimmick.
違う、余興なんかじゃない。
I know,
they’re kids, but they’re awesome.
確かに子供だが、彼らはすごいぜ。
Just listen.
ちょっと聞いてくれ。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Look, thanks for coming down,
but you’re
really not what we’re looking
for.
いいかい、来てくれたことには感謝するが、
君たちは我々が探しているものとは違うんだ。
Dewey throws a chair on the ground.
デューイは椅子を床に投げつける。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You listen to me.
あんた、俺の言うことをよく聞け。
These kids
have worked
their little
fingers to the bone
just to play one song for you,
so you just sit down, shut up and listen!
この子供たちは、あんたに1曲聞かせるために、
小さな指に血がにじむほど頑張ってきたんだ、
だから、座って、黙って、聞け!
work 努力する
to the bone 徹底的に、骨の髄まで
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Sheila, call security.
シェイラ、警備員を呼んでくれ。
security 警備員
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Oh, God.
何てことだ。
Street 通り
The band loads
the instruments
back into
Dewey’s van.
バンドは楽器をデューイのバンに積み込んでいる。
Summer tries
to make Dewey feel better.
サマーはデューイを慰める。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Look, it was
just a warm-up gig.
ねえ、ただの練習の演奏だったと思えばいいのよ。
We’ll still be
able to compete against
the other
schools next quarter.
次の学期には別の学校と競演ができるわ。
ウッドストック・フェスティバル Woodstock Music and Art Festival
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
What are you
talking about?
何の話だ。
This is the gig, Summer.
これが本番の演奏なんだ。
gig (芸人・音楽家による)仕事、演奏、出演
This was our Woodstock.
これが俺たちのウッドストックなんだぞ。
Woodstock ウッドストック
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Then we
shouldn’t take no for an
answer.
じゃあ、あきらめないことね。
take no for an answer あきらめる
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Wh… oh… D…
Don’t take no for an answer?
な、なんだって、あきらめない?
He was… did
you see?
ヤツは…、聞いただろ。
He was gonna
call the fuzz.
ヤツは、サツを呼ぼうとしたんだぜ。
fuzz サツ、ポリ公
fuzzbuster ねずみ取り探知機、レーダー探知機
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Would you just
listen to me?
私の言うことを聞いてちょうだい。
I have an idea.
考えがあるの。
I have an idea. いい考えがある。
Dewey looks at Summer.
デューイはサマーを見つめる。
The Palace Lobby ザ・パレスのロビー
Dewey is waiting for
Jeff and
Sheila to leave The
Palace.
デューイはジェフとシェイラがザ・パレスから出てくるのを待っている。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hi, there.
やあ。
Hi.
どうも。
Jeff and
Sheila jump back when they see him.
ジェフとシェイラは彼を見ると慌てて後ずさりする。
jump back 飛び退く
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
It’s okay.
大丈夫だ。
It’s cool.
わかったよ。
I just wanted
to say, I’m really
sorry.
ただ、真剣に謝罪を入れたいだけなんだ。
I shouldn’t
have barged in here
without
telling you what was going down.
君たちに理由も説明せずに、ここでわめきちらすべきじゃなかったんだ。
barge in (荒々しく)入り込む, 押し入る
It wasn’t fair to you
and it wasn’t fair to the kids
especially after everything they’ve been through.
君たちに対して誠実じゃなかったし、
子供たちに対してもそうじゃなかった。
特に、彼らが全てをやり遂げた後ではね。
be through 経験する、やり終える
And I… God, I feel like a jerk.
つまり、何てことだ、自分がろくでなしのような気がする。
God.
何てことだ。
I just, I’m taking them back
to the hospital.
俺は、彼らを病院に連れて帰るしかないんだ。
Just wanted to
say, I’m really sorry.
ただ、本当に謝罪をしたかっただけなんだ。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
That’s okay.
もういいよ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay.
いいのか。
Jeff walks away.
ジェフが歩いて立ち去る。
Jeff (ジェフ) (Frank Whaley):
That’s fine.
もう結構だ。
Dewey stops
him.
デューイが彼を引き留める。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
See, I volunteer down at uh,
Saint
Margarita’s in the
children’s wing,
teaching music.
いいか、俺はセント・マルガリータ病院の小児病棟で、
ボランティアで音楽を教えている。
volunteer ボランティア活動をしている
the children’s wing 小児病棟
wing 病棟
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Really?
ほんと?
That’s,
that’s, that’s nice.
それは、それは、すばらしいね。
That’s very
nice.
ほんとにすばらしい。
Come on.
さあ、行くぞ。
Jeff tries to leave but Dewey stops
him.
ジェフは立ち去ろうとするが、デューイは彼を引き留める。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Actually, no, it isn’t.
実際はそんなすばらしいことではないんだ。
Because I totally screwed up.
と言うのも、俺は全て台無しにしてしまった。
totally まったく, すっかり
screw up 〈ことを〉やりそこなう, 台なしにする
I told the
kids if they practiced
they’d get into Battle of the Bands.
子供たちに練習すれば、バンド・バトルに出場できると言ってしまったんだ。
get into ~に出る、出場する
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
What’d you tell them that for?
何のためにそんなことを言ったんだい?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
I don’t know.
よく分からない。
I just…
ただ…、
I wanted to give
them
something to look forward to,
something to keep their spirits up.
何か希望を、何か精神の支えを与えたかったんだ。
look forward to ~を待ち望む、楽しみにする
keep one’s spirit up 気持ちを高揚させる、元気を出す
Look at them.
彼らを見てくれよ。
They’re terminal.
彼らには死期が近づいている。
terminal 死期が近づいた、末期の
Every last one
of them.
全員が死ぬんだ。
Jeff sees the
children
weakly standing around the van.
ジェフは、子供たちが弱々しくバンの周りに立っているのを見る。
Freddy lies on the street.
フレディは道路に横たわっている。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Jeez.
何てことだ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah, and all
they wanted to do
before they bit the dust was
play Battle of
the Bands.
そうだろう、死んでしまう前にやりたかったことは、
バンド・バトルに出場することだったんだ。
bite the dust 死ぬ、だめになる
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
What do they
all have?
彼らは何の病気だい?
Dewey hesitates for a moment
and clears his throat.
デューイは少しの間ためらい、咳払いをする。
clear one’s throat 咳払いをする
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
It’s a uh…
It’s a rare blood disease.
それは…、珍しい血液の病気だ。
rare 稀な、珍しい
“Stick-it-to-da-man-niosis”.
スティック・イット・トゥ・ダ・マン・ネオシスだ。
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
What’s that?
何だそれ?
I never heard
of it.
聞いたことないな。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You’re lucky.
あんたは運がいいよ。
Because it’s hell.
地獄を見るようなものだからな。
hell ひどい、悲惨な
Jeff (ジェフ) (Frank
Whaley):
Wow.
うへー。
Street 通り
An excited Dewey walks
across the street.
興奮した表情のデューイが通りを渡る。
When he sees
the kids,
he gives
them a big thumbs up.
彼は子供たちを見るなり、親指を大きく突き出しオーケイのサインを示す。
give a big thumbs up 親指を大きく突き出しオーケイのサインを示す
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
We’re on the bill.
俺たちも参加できるぞ。
be on the bill 出場者リストに入った
The kids are exited.
子供たちは興奮する。
They celebrate by hugging each other.
互いに抱き合って祝福をあげる。
Kids (子供たち):
Yes!
やった!
Yes!
やった!
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Cut it out.
やめろ。
You’re dying, remember?
お前たちは死にそうなんだぞ、いいな?
The kids restrain their enthusiasm
and start coughing.
子供たちは、熱狂するのをやめて、咳をし始める。
restrain 〈感情・欲望などを〉抑える, 抑制する
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Get in the van.
バンに乗れ。
Dewey’s Van デューイのバン
Dewey drives the kids back
to school.
デューイが子供たちを学校に送っていく。
drive… back to ~を~へ車で送る
Dewey sings along to the stereo
and the kids sway to the rhythm, jubilant.
デューイはステレオに合わせて歌い、
子供たちはリズムに合わせて体を動かし、歓声をあげる。
sing along to ~に合わせて歌う
stereo ステレオ(装置) ステレオ[立体]音響
sway 身体を揺らす、リズムをとる
sway to the rhythm リズムに合わせて体を動かす
jubilant (歓声をあげて)喜ぶ, 歓喜に酔って(いる) 歓喜に満ちた
レッド・ツェッペリン Led Zeppelin
移民の歌 Immigrant Song
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
We come from
the land of ice and snow
俺たちは氷と雪の国からやって来た
From the
midnight sun
真夜中の太陽だ
Where the hot
springs blow
熱い温泉が噴出す
The hammer of
the gods
それは神のハンマーだ
Dewey turns to
Summer,
sitting in the
passenger seat.
デューイは助手席に座っているサマーの方を見る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Summer, you get
an A-plus and fifty gold stars.
サマー、お前はAプラスの成績と50の金星を手に入れたぜ。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
I didn’t do it
for the grade.
私、成績のためにやったんじゃないわ。
for the grade 成績のために
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラックJack Black):
Give me some
of that.
さあ、でかしたぞ。
Dewey gives
Summer a high-five and Summer smiles.
デューイがサマーとハイ・ファイブをするとサマーは微笑んだ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah!
ヤア!
Yeah!
ヤア!
Classroom 教室
It is like a party in the room.
室内は、まるでパーティーのようだ。
The kids report to each other
what happened
to them during the day.
子供たちは、その日あったことを互いに報告しあう。
report 報告する, 報じる, 伝える (類語 ⇒tell)
Michelle (ミシェル) (Jordan-Claire Green)
(Band Groupie):
Yes.
そうよ。
And it was so scary.
とても怖かったわよ。
scary 怖い、恐ろしい, おっかない, 薄気味悪い
Dewey leans back in his chair
strumming his guitar.
デューイは、椅子にもたれかかりギターを弾き鳴らす。
lean back もたれかかる
strum 〈楽器を〉(技術もなく気楽に)かき鳴らす、いい加減に弾く
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Good luck, you
guys.
幸運を祈るわ。
Michelle and Eleni approach Dewey.
ミシェルとエレーニがデューイに近づく。
Eleni (エレーニ) (Veronica Afflerbach)
(Band Groupie):
Hey, Mr. S?
ねえ、S先生?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mm-hmm.
うん。
Eleni (エレーニ) (Veronica Afflerbach)
(Band Groupie):
We have a name for the band.
私たちバンドの名前を考えたの。
Dewey stops playing.
デューイはギターを弾くのをやめる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hit me.
言ってみろ。
Michelle shows him a “School
of Rock” t-shirt.
ミシェルは彼に「スクール・オブ・ロック」とかかれたTシャツを見せる。
t-shirt Tシャツ
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
The School of
Rock.
スクール・オブ・ロック。
Dewey’s eyes light up.
デューイの目が輝く。
light up 輝きを増す
Dewey lets the
name sink in.
デューイはその名前を噛み締める。
sink in 心に染み込む、入り込む
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
The School of
Rock.
スクール・オブ・ロック。
Slowly, Dewey rises.
ゆっくりと、デューイが立ち上がる。
rise 立ち上がる
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And we shall
teach rock ‘n’ roll to the world.
それで、俺たちが世界にロックン・ロールを教えるんだ。
Dewey stands on his desk and sings a song.
デューイは自分の机の上に立ち上がり、歌い始める。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
There’s no way you can stop
お前たちには止められねえ
The School of
Rock
スクール・オブ・ロック
Yeah
ヤア
The groupies smile, pleased by his response.
グルーピーは彼の反応に喜び、笑顔になる。
Suddenly, Frankie, sitting at his monitor, shouts.
突然、パソコンのモニターの前に座っていたフランキーが叫ぶ。
Frankie (フランキー) (Angelo Massagli)
(Band
Security):
Stop!
やめ!
We have a red
alert.
警報発令。
red alert 赤信号、警告
It’s Mullins.
マリンズだ。
The kids rush to clean up the room.
子供たちは慌てて教室を片付ける。
rush 〔+to do〕急いで〈…〉する
clean up 片付ける
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Let’s go.
さあ。
Come on.
早く、
Come on.
早く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
To your
positions!
持ち場につけ!
To your
positions!
持ち場につけ!
To your positions! 位置につけ! 持ち場につけ!
The kids put all the instruments in the closet.
子供たちは、全ての楽器を物置に隠す。
closet 《米・カナダ》 押し入れ, 戸棚 (参照: cupboard)
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Come on, come
on, come on.
早く、早く、早く。
The kids put their desks back in order.
子供たちは机を元に戻す。
put… back in order ~を元通り整頓する
Hallway 廊下
Ms. Mullins walks down the hallway
and opens the door to the classroom.
マリンズ校長が廊下を歩いて来て、教室のドアを開ける。
Classroom 教室
Ms. Mullins enters.
マリンズ校長が戸口に現れる。
Dewey writes on the chalkboard.
デューイは黒板に字を書いている。
The kids are
quietly sitting at
their desks.
子供たちは静かに席に着いている。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And therefore, E equals MC squared.
というわけで、EはMCの2乗だ。
therefore それゆえに, 従って, それ[これ]によって (soより形式ばった語)
equal 等しい, 相等しい (類語 ⇒same)
equal Twice 3 is equal to 6. 3の2倍は6。
square Four squared
is sixteen. 4の2乗は16である。
Oh, Miss
Mullins.
ああ、マリンズ校長。
Come in.
どうぞお入りください。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
I’m sorry to interrupt,
but Ms.
Lemmons said
she heard music coming from the classroom.
邪魔をしてご免なさい。
レモンズ先生がこの教室から音楽が聞こえると言うもので。
interrupt 邪魔をする、中断する
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Music?
音楽?
Uh, music.
ほお音楽ですか。
I haven’t heard
any music.
全然聞こえませんでしたが。
Uh-oh. You know what?
ああ。
Ms. Lemmons
must be on crack, right, kids?
レモンズ先生がからかっているんでしょう、そうだろう、みんな?
be on crack からかう、冗談を言う
Students (生徒一同):
Mm-hmm.
はい。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Well… uh…
well, what’s that?
じゃあ…、えっと、あれは何ですか?
She points to Dewey’s guitar by the wall.
彼女は、壁に立てかけてあるデューイのギターを指差す。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Oh, that.
ああ、それ。
Yeah.
うん、
Mmm.
えっと。
We were singing.
私たちは歌っていたんですよ。
We were singing and we were learning.
歌いながらそして学んでいたところです。
We were learning in sing-song.
歌のリズムに乗って学習するんです。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Huh.
はあ、
One of your methods?
あなたの教授法の一つですか?
method (教授法・研究などの論理的で組織立った)方法, 方式 手段 〔of〕
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mm-hmm. Yeah.
まあ、そんなところです。
I find that
it’s really helpful
when you’re
teaching the subjects
that are the boring subjects.
科目を教える時、それが退屈な科目なら大変役立ちます。
helpful 役に立つ、有効な
subject 科目
boring 退屈な うんざりするような
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Huh.
そうですか。
Well, you don’t mind
if I just sit in on your class this afternoon,
do you?
それでは、今日の午後、
あなたのクラスを参観させていただいてもいいかしら?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No.
どうぞ、
No.
どうぞ、
Come on back this afternoon.
今日の午後に来てください。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
It is the
afternoon.
今がその午後よ。
I meant now.
私は、今を言ってるの。
Dewey looks at
the clock.
デューイは時計を見る。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
So please just
continue with your method.
だから、どうぞあなたのやり方をお続けになって。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah.
ええ、
Okay.
分かりました。
Ms. Mullins walks to the back of the class.
マリンズ校長は、教室の後ろまで歩いていく。
Dewey stalls for a moment
then picks up
his guitar
and plays like
a folk singing mathematician.
デューイは、しばらく立ち往生するがやがてギターをとり、
フォークソングを歌う数学家のように弾き始める。
stall 立ち往生する
folk 民謡(調)の, フォーク(調)の フォークソング
folk song (現代的な)フォークソング 民謡, 俗謡
mathematician 数学家 数学者
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Math is a wonderful thing
数学はすてきなものだ
Math is a
really cool thing
数学は本当にすばらしいものだ
So get off your “ath”
だからバカなことは置いといて
ath = ass
Let’s do some
math
数学をやろう
Math, math,
math, math, math
数学、数学、数学、数学、数学
Three minus
four is…
3ひく4は…
minus 【前】 …を引いた Eight minus three is five. 8-3=5
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Negative one.
マイナス1
negative 〔数〕 負の, マイナスの the negative
sign 負号 《-》
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
That’s right.
その通り。
He walks to the other side of the room.
彼は教室の反対側へ行く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And six times a
billion is…
では、6かける10億は…
time [前置詞的に] …かけるFour times two is eight. 4×2=8
billion 《米》 10億, 109 《英》 1兆, 1012
Marco (マルコ) (James Hosey)
(Band Roadie):
Six billion?
60億?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Nailed it.
大正解。
Nailed it. 当たり、正解
He sings to Marta.
彼は、マータに歌いかける。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And fifty-four
is forty-five more
than…
じゃあ、54は何より45多い…
What is the
answer, Marta?
マータ答えは何?
Marta(マータ)(ケイトリン・ヘイルCaitlin Hale)(Back-up
Vocalist):
Nine.
9。
Dewey Finn(デューイ・フィン)(ジャック・ブラックJack
Black):
No, it’s eight
違う8だよ
Marta furrows her brow, confused.
マータは、眉をひそめ、混乱する。
furrow 〈顔などに〉しわを寄せる
brow [通例複数形で] まゆ(毛) (比較 通例 eyebrows を用いる)
confused 混乱して、困惑して、困って
Marta (マータ) (ケイトリン・ヘイル Caitlin Hale) (Back-up Vocalist):
No, it’s nine
いいえ9です
This time,
Dewey thinks about it seriously.
今度は、デューイも真剣に考える。
Dewey Finn(デューイ・フィン)(ジャック・ブラックJack
Black):
Yes, I was testing you
そう、君を試したのさ
It’s nine
9で正解だよ
And that’s a magic number
そして、それが魔法の数字さ
magic number 魔法の数字
Horace Green ホレス・グリーン
The kids run
from the building at
the end of the day.
一日が終わり、子供たちが建物から出て行く。
Ms. Mullins walks with Dewey, chatting.
マリンズ校長がデューイと話しながら歩いている。
chat おしゃべりをする 雑談する
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
You know, I’m very happy that
you’re able to
extend your stay.
あのね、あなたが代用教員期間を延長してくれて、とてもうれしく思うわ。
extend 〈期間などを〉延ばす, 延長する
your stay 「代用教員としての契約期間」のこと
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mmm.
ええ。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
But I, I must say,
I, I find your
methods of teaching very unusual.
でも、私は思うんだけど、
私にはあなたの教授法がとても普通じゃないように思えるの。
unusual 普通でない, 異常な, まれな; 珍しい
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, I did study with
Doctor Errol
Von Straussenburgerbecken.
あのう、私はエロル・ボン・ストラセンバーガー・ベッケン博士
の下で研究したんですが。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Who?
誰ですって?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Oh, you don’t
know him?
えっ、彼をご存じないのですか?
Oh, he’s… he’s
like,
one of the
leading leaders
in…
unusual methods.
彼は… 彼は、リーダーの中のリーダーですよ…
普通じゃない教授法のね。
Actually, he’s how I was appointed to
the
Presidential Council for
Experimental Educationers.
実のところ、彼のやり方で、私は教育実験学会の会長に選ばれたんです。
appointed be appointed to ~に任命される
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
That sounds
very impressive,
but we’re not interested in
experimental
education here.
それは、大変すばらしいですね、でもここでは教育実験に関心はありません。
impressive すばらしい、強い印象を与える, 深い感銘を与える, 印象的な
interested 興味があって, 関心があって
experimental 実験の, 実験に基づく; 実験的な
education (学校)教育
So, if from now on
you could just
stick to the curriculum,
that would be
great.
だから、これからはただカリキュラムに従っていただければ、いいのですが。
from now on これから先ずっと
stick 〔…を〕固執する, 守る; 〔…に〕忠実である 〔to, by,
with〕
curriculum 教科課程, 履修課程, カリキュラム
that would be great 何かを依頼した後、「(そうしてくれると)有り難い、すばらしい」
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yes.
はい。
Right.
承知しました。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Thank you.
ありがとう。
Ms. Mullins turns to go back into the school,
Dewey calls out to her.
マリンズ校長は、学校に戻って行こうとする。
デューイは彼女を呼び止める。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Uh, Ros?
あの、ローズ?
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Yes?
はい?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You know,
I would really love to talk some more
about your philosophy on, you know, teaching.
その、君の哲学についてもっと話してみたいと思うんだ、教育の。
philosophy 哲学
Do you think
maybe we could grab some coffee?
どうでしょう、コーヒーでも一緒に?
grab (軽く)飲む、食べる
She seems stunned by his invitation.
彼女は、彼の申し出に立ち尽くす。
stun ぼうっとさせる, 唖然(あぜん)とさせる
invitation 誘い、申し出
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
You wanna go get some coffee with me?
あなた、私とコーヒーを一緒に飲みたいの?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah.
ああ、
I really would.
ぜひそうしたいですね。
I really would = I really would like to