スクール・オブ・ロック
School of Rock (ロックの学校)
第4章 独創的創作活動
Chapter
4 Creating Musical Fusion
スクール・オブ・ロック School of Rock (ロックの学校)
2003年(平成15年) 1時間50分 110分
監督Directed by リチャード・リンクレイター Richard Linklater
脚本Screenplay by マイク・ホワイト Mike White
音楽Music by クレイグ・ウェドレン Craig Wedren
スクール・オブ・ロック School
of Rock (ロックの学校)
ホグワーツ特急 Hogwarts Express
キングス・クロス駅 King's
Cross railway station
ホグワーツ特急 Hogwarts Express
キングス・クロス駅 King's
Cross railway station
ホグワーツ特急 Hogwarts Express
ホグズミード駅 Hogsmeade Station
ホグワーツ特急 Hogwarts Express
ホグズミード駅 Hogsmeade Station
レッド・ツェッペリン Led Zeppelin
移民の歌 Immigrant Song
ジミー・ペイジ Jimmy Page
天国への階段 Stairway to
Heaven
ロバート・プラント Robert Plant
カシミール Kashmir
ロックン・ロール Rock and Roll
エリック・クラプトン Eric Clapton
いとしのレイラ Layla
クリーム Cream
エリック・クラプトン Eric Clapton
サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ Sunshine of your love
ステッペンウルフ Steppenwolf
ワイルドでいこう! Born to Be Wild
プロコル・ハルム Procol Harum
青い影 A Whiter Shade of Pale
ケニー・ロギンス Kenny Loggins
デンジャー・ゾーン Danger Zone
スクール・オブ・ロック
School of Rock (ロックの学校)
第4章 独創的創作活動
Chapter
4 Creating Musical Fusion
Classroom 教室
Dewey walks into the classroom
and the kids quiet down.
デューイが教室に入り、子供たちは静かになる。
He puts his ghetto blaster down on his desk.
彼は大型ポータブル・ラジカセを机に置く。
ghetto blaster 大型ポータブル・ラジカセ
ghetto (大都市の)少数民族居住地区; (少数民族の住む)スラム街
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
All right, look alive.
よーし、いいか。
look alive グズグズするな、テキパキしている
Listen up.
よーく聞け。
First thing you do when you start a band…
バンドを始めるにあたってまずやることは…
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Um, Mr. Schneebly,
before we start,
shouldn’t I first take attendance?
あの、シュニーブリー先生、授業を始める前に、
出席を取らなくてもよろしいでしょうか?
take attendance 出席を取る
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, fine.
よし、よかろう。
Summer, pleased, takes out the
class list and pen
and walks to the front of the room.
サマーは喜んで、クラス名簿とペンを持ち、教室の正面へ出る。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Okay.
オッケー。
Now.
まず。
Michelle?
ミシェル?
Michelle (ミシェル) (Jordan-Claire Green)
(Band Groupie):
Here.
はい。
here ここです
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Okay.
オッケー。
And Marco?
では、マルコ?
Marco (マルコ) (James Hosey)
(Band Roadie):
Here.
はい。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Okay.
オッケー。
Ah.
あら。
Summer.
サマー。
Here.
はい。
Uh, let’s see.
えっと、次は。
let’s see ええっと
Tomika?
トミカ?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, we’re all
here.
よし。みんないるな。
Dewey pushes Summer back to her desk.
デューイはサマーを席に押し戻す。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Look.
The first thing
you do when you start a band
is talk about your influences.
バンドを始めるにあたって最初にすることは、
影響を受けたバンドについて話し合うことだ。
influence 影響, 感化
That’s how you
figure out
what kind of
band you wanna be.
どんなバンドにしたいかを見出すきっかけになる。
So who do you
like?
では誰が好きか?
Blondie?
ブロンドちゃん?
クリスティーナ・アギレラ Christina Aguilera
Marta (マータ) (ケイトリン・ヘイル Caitlin Hale) (Back-up Vocalist):
Christina
Aguilera.
クリスティーナ・アギレラです。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Who?
誰だって?
No.
ダメだ。
Come on.
いい加減にしてくれよ。
What?
何だって?
You,
Shortstop.
お前、ショートストップ。
パフ・ダディー Puff Daddy
Leonard (レナード) (Cole Hawkins)
(Band
Security):
Puff Daddy.
パフ・ダディーです。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Wrong.
違う。
Billy?
ビリー?
ライザ・ミネリ Liza Minnelli
Billy (ビリー) (Brian Falduto)
(Band Stylist):
Liza Minnelli?
ライザ・ミネリは?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
What are you…?
お前ら何を…?
You guys!
お前ら!
This project is called “Rock
Band”.
この実習は「ロック・バンド」だぜ。
I’m talking about bands that rock.
俺はロックをやるバンドのことを言ってるんだ。
レッド・ツェッペリン Led Zeppelin
移民の歌 Immigrant Song
レッド・ツェッペリンだよ。
Don’t tell me
you guys
have never gotten the Led out.
お前たち、まさか鉛(レッド)を足から外してさっさとやった
ことがないなんてことないだろうな。
(ツェッペリンを知らないとは言わさないぞ)
gotten the Led out
get the lead out (足から重い鉛をはずして)さっさとやる、頑張る
ジミー・ペイジ Jimmy Page
天国への階段 Stairway to
Heaven
ロバート・プラント Robert Plant
カシミール Kashmir
ロックン・ロール Rock and Roll
Jimmy Page, Robert
Plant?
ジミー・ペイジ、ロバート・プラントだよ?
Ring any bells?
ピンと来ないか?
ring a bell ピンと来る
ブラック・サバス Black Sabbath
What about Sabbath?
サバスはどうだ?
The kids have
no idea
who or what he
is talking about.
子供たちは彼が誰の何について話しているのか、さっぱり分からない。
AC/DC (エーシー・ディーシー) AC/DC
モーターヘッド Motörhead
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
AC/DC?
AC/DC (エーシー・ディーシー) は?
Motorhead?
モーター・ヘッドは?
Oh, what do they teach in this place?
おい、この学校では何教えてんだよ?
Summer, you’re the class whatever,
go to the board.
サマー、お前はクラスの何とかだっただろ、黒板のところに行きなさい。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Factortum.
雑用係です。
Summer goes to the cholkboard.
サマーは黒板へ向かう。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
“Factortor”.
「雑用人」
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Uh.
はあ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
New schedule.
新しいスケジュールだ。
As Dewey dictates,
Summer writes the new class schedule.
デューイが指示すると、サマーは新たなスケジュールを書く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Eight fifteen
to ten, Rock History.
8時15分から10時まで、ロックの歴史。
Ten to eleven,
Rock Appreciation and Theory.
10時から11時まで、ロック鑑賞と理論。
appreciation 鑑賞
And then band practice till the end of the day.
その後、終日バンドの練習だ。
Frankie (フランキー) (Angelo Massagli)
(Band
Security):
What about math?
算数はどうなるの?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No.
やらん。
Not important.
大したもんじゃない。
Eleni (エレーニ) (Veronica Afflerbach)
(Band Groupie):
World cultures?
世界の文化は?
Dewey Finn(デューイ・フィン)(ジャック・ブラックJack
Black):
Not important.
大したもんじゃない。
You guys, we need to focus here.
お前たち、今はこれに集中しなければならない。
Don’t you
wanna win this contest?
コンテストで優勝したくないのか?
It’s prestigious.
名誉なことだぞ。
prestigious 一流の、名声[信望]のある
a prestigious
school 有名[名門]校
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Um… question:
あの… 質問です。
How are we being graded in all this?
こういうの全部でどうやって成績を出してもらえるんですか?
be graded 成績をつけられる
I mean, since
I’m band manager,
and I have the most responsibility.
ほら、私はバンドのマネージャーですから、一番責任があるんです。
Wouldn’t you
say…
先生がおっしゃるには…
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラックJack Black):
Summer, if you grade grub one more time,
I will send you back to the first grade.
サマー、もう一度でも点取り虫の気を起こしたら、1年生に戻してやる。
grub がり勉する、地虫, うじ
You got it?
分かったか?
You got it? = Have you got it? 分かったか?
Back to your
seat now.
席にもどれ。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
Fine.
分かりました。
Summer returns to her desk.
サマーは机に戻る。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
What’re we
gonna play?
何を演奏するんですか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Uh, you don’t have to worry about that.
ああ、そのことについては心配しなくても大丈夫だ。
We have awesome material, which I wrote.
俺が書いたスッゴイ素材があるからな。
awesome ものすごく素晴らしい
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Let’s hear it.
聴かせてよ。
Dewey is caught off guard.
デューイは不意打ちを食らう。
be caught off guard 不意をつかれる
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
What?
何だと?
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Let’s hear your
song.
先生の曲を聴かせてよ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You wanna hear my song?
俺の曲を聴きたいのか?
I’ll play you my song, if you wanna hear it.
俺の曲を聴きたいのなら演奏するが、
Thing is, I just want you to keep in mind,
I wrote it in,
like, fifteen minutes.
要は、肝に銘じておいて欲しいんだが、
俺はそいつを、そうだな、15分くらいで書いたってことだ。
thing is 実は、要するに
keep in mind 覚えている、心に留めている。
And uh, it’s not done yet.
そして、その、まだ出来上がってないんだ。
it’s not done 仕上がっていない
And you might not like…
気に入らないかもしれないし…
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark)(Drummer):
Just play the
song, Schneebly.
さあ曲を弾いてくれよ、シュニーブリー。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, I will sing it for you,
but uh, let me
just get in the zone.
分かった。お前たちに歌ってやるけど、
でもほら、ちょっと気分を高めさせてくれ。
get in the zone = run high (感情が)高ぶる
I was not planning on unveiling it,
but I will
sing it.
公開するつもりじゃなかったが、歌うぞ。
unveil 公にする、ベールを脱ぐ, おおいを取る
Dewey does his warm-up ritual.
デューイはいつもやっているウォーミング・アップをする。
warm-up ウォーミング・アップ、準備運動
ritual 日常的な習慣
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Tip of the
tongue, teeth
and the lips.
舌の先、歯と唇。
He plays several chords
on an electric chord machine,
and hums a few
notes.
彼は電子音叉でいくつかのコードを鳴らし、
2つ、3つ、音をハミングする。
chord コード、和音
electric chord machine 電子音叉
hum ハミングする、鼻歌を歌う, ハミングで歌う
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラックJack Black):
Okay.
よし。
Dewey sets the mood.
デューイは気持ちを入れる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
It starts off… a
dark stage,
and then a beam of light,
and you can
see me and my guitar.
幕が開く… 暗いステージ、それから一筋の光線、
そして俺とギターが浮かび上がる。
a beam of light 一筋の光線
Dewey sings his song.
デューイは自分の曲を歌う。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
In the end of
time
時代の終わりに
There was a man
男がいて
Who knew the
road
道筋を知っていた
And the writing
そして文書は
Was written on
the stone
石に書かれていた
Dewey stops to give directions to tha class.
デューイはクラスに指示を出すため歌うのをやめる。
give directions 指図をする
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And then a thin layer of fog
comes in
around my ankles.
それから薄い霧の層が俺のくるぶしの辺りに出てくる。
Roadies, that
means dry ice.
ローディー、ドライアイスのことだぞ。
We’re gonna talk about this later.
このことについては後で話そう。
Dewey continues his song.
デューイは歌を続ける。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
In the ancient
time
古代では
An artist led
the way
アーティストが道を示した
But no one
しかし誰にも
Seemed to
understand
理解してもらえなかったようだ
More musical
directions to Freddy.
フレディにさらに音楽を指導する。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Chimes, Freddy.
チャイムを鳴らすんだ、フレディ。
chime チャイム
More singing.
さらに歌う。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
In his heart he
knew
心の中では彼には分かっていた
The artist must
be true
このアーティストが本物であるに違いないと
But the legend
of the rent
だけど家賃の伝説は
Was way past
due
期限をとっくに過ぎちまってた
be way past due
支払期限がかなり過ぎる
More musical
directions.
さらに音楽指導をする。
He looks at
Katie, demonstrating playing bass.
ケイティを見て、ベースを弾くまねをしてみせる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And then,
Katie, you come in with the bass.
そしてケイティ、君がベースで加わるんだ。
He continues to sing.
彼は歌を続ける。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, you think
you’ll be just fine
お前らは構わないって思ってんだろう
Without me, but
you’re mine
俺などいなくとも、だが、お前らは俺のもんなんだ
You think you
can
お前らは思ってんだな
Kick me out of
the band
俺をバンドから追い出せるとでも
Dewey pretends to play the electric guitar.
デューイはエレキ・ギターを弾くまねをする。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And the, Zack,
you come in with a face-melter.
それからザック、お前がかっこよくリード・ギターのソロで加わる。
face-melter かっこいい、激しいリード・ギターのソロ
Okay?
いいな?
He continues with his performance.
彼は演奏を続ける。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, there’s
just one problem there
いいか、そこには一つ問題があるのさ
The band is
mine
バンドは俺のものだってこと
How can you
kick me out
一体どうして俺を追い出せるっていうんだ
Of what is
mine?
俺自身のものから?
The children just sit and stare at him.
子供たちはただ席について彼をじっと見つめている。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And then…
それから…
A Hawaii Five-O.
「ハワイ・ファイブ・オー」だ。
You ever see that show?
あの番組を見たことがあるか?
Okay, well,
there’s a drum solo in it that goes:
よし、そうだ、あの番組ではこんな風にドラムのソロがあるんだ:
Dewey imitates playing the drums.
デューイはドラムをたたくまねをする。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You’re not hardcore
ハードコアじゃない
Unless you live
hardcore
ハードコアに生きなければ
hardcore 確固たる、妥協しない、信念を貫く
He stops
singing to give more
directions.
彼はもっと指示を出すために歌をやめる
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
And then
that’s where I want
the backup singers to
be like:
それからここでバック・コーラスはこんな感じで加わってもらいたい。
He imitates the backup singers
and continues
with his song.
彼はバック・コーラスの真似をし、自分の歌を続ける。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, you’re
not hardcore
ほら、ハードコアじゃない
No, you’re not
hardcore
そうさ、ハードコアじゃない
Unless you live
hardc…
ハードコアに生きなけれ…
Unless you live
hardcore
ハードコアに生きなければ
But the legend
of the rent
なのに家賃の伝説は
Was way
hardcore
はるかにハードコアだったのさ
Dewey ends his song.
デューイは歌を終える。
The students just sit there.
生徒たちはただそこに座っている。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Boom!
ドカーン!
Big old
explosion.
おなじみの大爆発だ。
Some, like, confetti comes down.
例えば、紙吹雪が降ってくる。
confetti 色紙片, 紙ふぶき, 紙テープ
Anyway, that’s all I got so far.
とにかく、今できているのはここまでだ。
so far 今のところ
It’s a work in progress.
まだ制作段階の未完成品なんだ。
in progress 進行中の、創作中の
Summer looks at the other students.
サマーは他の生徒たちを見る。
Summer Hathaway (サマー) (ミランダ・コスグローヴ
Miranda Cosgrove):
I liked it, Mr. Schneebly.
シュニーブリー先生、気に入りました。
I thought it was really catchy.
受けそうだと思いました。
catchy 受けそうな、人の心を捕らえる, 人気を呼びそうな
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラックJack Black):
Thank you.
それはどうも。
Cafeteria カフェテリア
Dewey walks with his tray.
デューイはトレーを持って歩いている。
Michelle and
Eleni follow him.
ミシェルとエレーニが後に続く。
Michelle (ミシェル) (Jordan-Claire Green)
(Band Groupie):
Mr. S?
S先生?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mm-hmm.
うん。
Michelle (ミシェル) (Jordan-Claire Green)
(Band Groupie):
We came up with some names for the band.
バンドの名前をいくつか思いついたんですけど。
come up with 思い付く、考え付く
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah?
ああ?
Hit me.
ぶつけてみろ。
マルハナバチ Bumblebee
Eleni (エレーニ) (Veronica Afflerbach)
(Band Groupie):
The Bumblebees?
ザ・マルハナバチでは?
bumblebee マルハナバチ
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Uh, no, it’s sissy.
いや、ダメだ、弱っちい。
sissy 女々しい、弱々しい
コアラ Koala
Eleni (エレーニ) (Veronica Afflerbach)
(Band Groupie):
The Koala Bears?
ザ・コアラ?
koala bear=koala
koala コアラ 《オーストラリア産》
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No!
ダメだよ。
What are you
talking about?
何言ってるんだ?
It’s too sissy!
弱っちすぎだ!
Dewey sees Ms. Mullins approach.
デューイはマリンズ校長が近づいてくるのを目にする。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, girls,
I need to speak with Principal Mullins
for a moment.
分かったよ、お嬢ちゃんたち、
ちょっとマリンズ校長先生とお話があるんでね。
He calls out to Ms. Mullins
and walks towards her.
彼はマリンズ校長に声をかけ、彼女の方へ歩み寄る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hey, Miss Mullins.
やあ、マリンズ校長。
Hello.
こんにちは。
How’s it going?
お元気ですか?
Michelle (ミシェル) (Jordan-Claire Green)
(Band Groupie):
Um…
ええっと…
How about “Pig Rectum”?
「ブタの直腸」ではどうですか?
Rosalie
Mullins(マリンズ校長)(ジョーン・キューザックJoan Cusack):
Michelle!
ミシェルったら!
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
It’s a science project.
理科の実習ですよ。
Never mind.
気になさらないで。
Listen, Ros,
I was thinking about organizing
a field trip
for the kids at the end of the month.
ねえ、ローズ、今月末に、
子供たちのために校外学習を計画しようと思ってるんですが。
organize 計画する、準備する
field trip 校外学習
What do you
think about that?
どう思われます。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Well… um,
substitutes, as
a rule,
do not organize
field trips.
そうですね… あの、代用教員は、
規則で校外学習を計画できないことになっています。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Right.
そうですね。
But I figure I’m gonna be
here for a while.
でも私はしばらくこちらにいるつもりですし。
figure ~と思う, 考える, 判断する
So…
ですから…
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Well, that remains to be seen.
まあ、それはまだ分かりませんよ。
Ms. Mullins walks to the teachers’ table.
マリンズ校長は教師たちのいるテーブルへと向かう。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Have you met some of our other teachers?
他の先生方にお会いになりました?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No.
いいえ。
But listen, don’t you think
the kids could
learn
by getting out of the classroom.
でもいいですか、子供たちは教室の外へ出ることで
得るものがあるとお思いになりませんか?
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
You know,
it’s more
complicated than that,
all right?
ご存知でしょうが、それよりも複雑なことなんです、お分かりになります?
There’s safety issues.
安全面の問題があります。
Parents need
to be notified, all right.
保護者に知らせる必要があります、はい。
It’s against school policy.
学校の規定に反しています。
Billy approaches.
ビリーが近づいてくる。
He’s made a book of detailed sketches.
彼は詳細なスケッチの本を作っている。
Billy (ビリー) (Brian Falduto)
(Band Stylist):
Mr. S, I have a lot of ideas.
S先生、たくさんアイディアが浮かびました。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mmm?
うん?
Billy (ビリー) (Brian Falduto)
(Band Stylist):
How about
everyone in magenta
with beads
and sequins?
みんながビーズやスパンコールの付いた
赤紫色の格好をするっていうのはどうです?
magenta 赤紫色
bead ビーズ, ガラス玉, なんきん玉, 数珠(じゅず)玉
sequin シークイン, スパンコール
《衣服などに縫いつけて飾りにするピカピカの小円形の金属[プラスチック]片》
spangle スパンコール
And then…
それから…
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Billy.
ビリー。
Billy, can’t you see
I’m talking to Principal Mullins?
ビリー、今マリンズ校長先生と話しているのが分からないのかね?
Billy (ビリー) (Brian Falduto)
(Band Stylist):
Oh, hi.
やあ、こんにちは。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
William.
ウィリアム。
Billy whispers to Dewey.
ビリーはデューイに小声で言う。
Billy (ビリー) (Brian Falduto)
(Band Stylist):
I’ll make up some samples.
サンプルをいくつか作ってみます。
Dewey gives
Billy a look and nudges
him away.
デューイはビリーに目をやりあっちへ行くよう軽く押す。
nudge 軽く突く
Ms. Mullins turns to
a table full of teachers
and they greet Dewey.
マリンズ校長は教師たちでいっぱいのテーブルの方を向き、
教師たちはデューイに挨拶する。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Everyone, this
is Ned Schneebly.
みなさん、こちらは、ネッド・シュニーブリー先生です。
He’s covering for Gail.
ゲイルの代理を務めてもらっています。
cover for ~の代理をする
This is Gabe
Green.
こちらはゲイブ・グリーン。
He teaches second.
2年生を教えております。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hello.
どうも。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Jane Lemmons, fourth.
ジェイン・レモンズ、4年生です。
Ms. Lemmons (レモンズ先生) (Kate
McGregor-Stewart):
Hey, there.
こんにちは。
Rosalie
Mullins (マリンズ校長) (ジョーン・キューザック Joan Cusack):
Bob’s our P.E. teacher.
ボブは体育教師です。
P.E.=physical education
And Roberta’s
our librarian.
そしてロベルタは司書です。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
How do you do?
初めまして。
Ms. Lemmons (レモンズ先生) (Kate
McGregor-Stewart):
Would you care
to join us, Mr. Schneebly?
ご一緒なさいませんか、シュニーブリー先生?
Dewey Finn(デューイ・フィン)(ジャック・ブラックJack
Black):
Yeah.
ええ。
Ms. Lemmons (レモンズ先生) (Kate
McGregor-Stewart):
Did I say that
correctly?
正しく言えましたでしょうか?
“Schneebly”?
「シュニーブリー」ですか?
Dewey sits down.
デューイは席に着く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Actually, it’s “Schnayblay”.
実は、「シュネイブレイ」なんです。
Gabe Green (ゲイブ・グリーン) (Lee
Wilkof):
Well, we were
just discussing testing.
いまちょうどテストについて話していたところです。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mm-hmm.
ええ。
Gabe Green (ゲイブ・グリーン) (Lee
Wilkof):
Which test do you find the most effective,
the TASS or
the Wilson-Binet?
TASSとウィルソン・ビネの
どちらが最も効果的なテストだと思われますか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mmm…
うーん…
I, I say no testing,
and I will tell you why, Joe.
私は、テストはしません、なぜかと言いますとね、ジョー。
Gabe Green (ゲイブ・グリーン) (Lee
Wilkof):
Gabe.
ゲイブです。
ホイットニー・ヒューストン Whitney Huston
グレイテスト・ラヴ・オブ・オール Greatest Love of All
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Gabe.
ゲイブ。
I believe…
that the children are the future.
私は… 子供たちは未来そのものだと信じております。
Whitney Hustonの ”Greatest Love of All” の歌詞
Now, listen,
you can teach them well,
but, buddy,
you have got to let them lead the way.
ほら、いいですか、子供たちに十分に教えることはできますが、
しかしみなさん、子供たちに率先してやってもらわないといけません。
Let the
children’s laughter…
just remind us
how we used to be.
子供たちの笑い声で…
私たちが子供だった頃を思い出せるようにしないといけません。
That’s what I
decided long ago.
これは、ずっと前に決めたことなんです。
Bob (ボブ) (Wally
Dunn) (Gym Teacher):
Isn’t that a song?
それは歌詞ですよね?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hmm?
え?
No.
いえ。
Uh…
あの…
I don’t think
so.
そうは思いませんけど。
No.
違いますよ。
Bob (ボブ) (Wally
Dunn) (Gym Teacher):
No?
そうですか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
No, it isn’t.
ええ、違います。
Bob (ボブ) (Wally
Dunn) (Gym Teacher):
You sure?
本当ですか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Mm-mmm.
ええ。
Classroom 教室
Dewey and the band
are making their first attempt to play his song.
デューイとバンドは彼の曲を初めて演奏しようとしている。
The other kids
are busy with their new jobs.
他の子供たちは新しい仕事で忙しい。
Tomika watches the band longingly.
トミカはバンドを憧れた様子で見つめている。
longingly 切望して、あこがれて
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
So you’ll
think you’ll be just fine
お前らは構わないって思ってんだろう
Without me,
but you’re mine
俺などいなくとも、だが、お前らは俺のもんなんだ
You think you
can
お前らは思ってんだな
Kick me out of
the band
俺をバンドから追い出せるとでも
Well, there’s
just one problem there
いいか、そこには一つ問題があるのさ
The band is
mine
バンドは俺のものだってこと
How can you
kick me out
一体どうして俺を追い出せるっていうんだ
Of what is
mine?
俺自身のものから?
Everybody.
全員で。
Because you’re
not hardcore
ハードコアじゃないから
Marta (マータ) (ケイトリン・ヘイル)とAlicia (アリシア) (アレイシャ・アレン):
No, you’re not
hardcore
そうさ、ハードコアじゃない
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Unless you
live hardcore
ハードコアに生きなければ
Marta (マータ) (ケイトリン・ヘイル)と Alicia (アリシア) (アレイシャ・アレン):
Unless you live
hardcore
ハードコアに生きなければ
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
But the legend of the rent
なのに家賃の伝説は
Was way hardcore
はるかにハードコアだったのさ
All right.
よーし。
Good.
いいぞ。
Stop.
やめ。
The band stops playing.
バンドは演奏をやめる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, Freddy,
that was awesome.
よし、フレディ、すばらしかった。
You’re rocking, but it’s a little sloppy-joe.
ロックになってるけど、ちょっとばかし締まりがない。
Tighten up the
screws, okay?
ねじをしっかり巻いとけ、いいな?
Zack, dude, what’s up with the stiffness,
man?
ザック、お前は、なんでそんなにぎこちないんだ?
You’re looking
a little robotronic.
ちょっとばかしロボットみたいに見えるぞ。
Okay?
いいか?
Let’s uh, grease up the hinges,
and listen, loosey-goosey, baby, loosey-goosey.
そうだな、関節に油を差して、
そしていいか、ぶーらんぶらんだ、ほら、ぶーらんぶらん。
grease 油を差す
hinge 関節
loosey-goosey リラックスした、くつろいだ
Dewey demonstrates loosening up.
デューイは身体をほぐしてみせる。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
I’m just
playing it the way you
told me.
教わった通りに弾いてるだけです。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
I know, and you know what?
そうさ、でもいいか?
It’s perfect.
完璧なんだ。
But the thing is, rock is about the passion, man.
でも、どういうことかって言うと、ロックは情熱なんだ。
Where’s the joy?
喜びはどこにある?
You’re the lead guitarist.
お前はリード・ギター担当なんだぞ。
And we are counting on you for some style, brother.
みんながお前のセンスを頼りにしてるんだ、いいか。
So try this out.
じゃあこれをやってみろ。
This is an ancient technique.
昔からあるテクニックだ。
It’s called “power stance”.
「パワー・スタンス」って言うんだ。
Dewey gets Zack to stand in a loose way.
デューイはザックをリラックスして立たせる。
get… to ~を~させる
in a loose way だらんと、リラックスして
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
That’s it.
その通り。
Power stance.
パワー・スタンスだ。
You own the universe.
お前が宇宙を支配するんだ。
Now give me an E chord.
Eのコードをくれ。
Just go.
そら行くぞ。
Dewey plays a chord and grunts.
デューイはコードを弾きギュイーンと鳴らす。
grunt ブーンと音をたてる
Zack just plays the chord.
ザックはただそのコードを弾く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
But let me hear…
でも聞かせてくれ…
Dewey plays a chord and grunts again.
デューイはコードを弾いてまたギュイーンと鳴らす。
Zack imitates the chord and grunts.
ザックはそのコードを真似してギュイーンと鳴らす。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah, now raise
your goblet of rock.
そうだ、そしてロックの盃を掲げるんだ。
goblet ゴブレット 《足付きワイン用グラス》
It’s a toast to those who rock.
ロックをする者への乾杯だ。
Now smile
and nod your head
and you let me see your eyeballs
wide
like there’s
something wrong.
そしたら笑顔でうなずいて、
何か変なことでも起きたように、
目ん玉を見開いてみせるんだ。
Zack nods
and widens his eyes.
ザックはうなずいて目を見開く。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah!
ああ!
Yeah!
そうだ!
Do it again.
もういっぺん。
Give me that…
そうやってみて…
Dewey and Zack do the move again.
デューイとザックはその動作をもう一度やる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
That’s what I’m
talking about.
まさにそれだよ。
Okay, let’s do it again, from “You’re
not hardcore”.
よし、もういっぺん、「ハードコアじゃない」からいくぞ。
One, two,
three.
ワン、ツー、スリー。
They play and sing again.
演奏と歌が再開する。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Well, you’re
not hardcore
ほら、ハードコアじゃない
Marta (マータ) (ケイトリン・ヘイル)と Alicia (アリシア) (アレイシャ・アレン):
No, you’re not
hardcore
そうさ、ハードコアじゃない
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Unless you
live hardcore
ハードコアに生きなければ
Marta (マータ) (ケイトリン・ヘイル)と Alicia (アリシア) (アレイシャ・アレン):
Unless you live
hardcore
ハードコアに生きなければ
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
But the legend of the rent
なのに家賃の伝説は
Was way hardcore
はるかにハードコアだったのさ
Yeah! Now we’re rocking.
イエーイ! 今、俺たちはロックしてる。
Classroom 教室
School is over.
学校が終わる。
As the kids exit,
he hands them CDs.
子供たちが帰る時、彼はCDを手渡す。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Your homework is to
listen to some real music.
宿題は、本物の音楽を聴くことだ。
Get inspired.
刺激を受けろ。
ブロンディ Blondie
He hands
Marta a CD.
彼はマータにCDを手渡す。
イエス Yes
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
For Blondie, Blondie.
ブロンドちゃんには、ブロンディを。
For Lawrence, Yes.
ローレンスには、イエス。
That’s the name of the band.
イエスはバンド名だ。
Listen to the keyboard solo on “Roundabout”.
「ラウンドアバウウト」のキーボード・ソロを聞くんだ。
Lawrence (ローレンス) (ロバート・ツァイ Robert
Tsai):
Mm-hmm.
うん。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
It will blow the classical music out your butt.
こいつはお前のケツからクラッシック音楽をたたき出してくれるさ。
Freddy approaches.
フレディが近づいてくる。
ラッシュ Rush
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, for you,
Rush.
よし、お前には、ラッシュだ。
Twenty-one
twelve.
『2112』。
Neil Peart, one of the great drummers of all time.
空前絶後の最高のドラマー、ニール・パートだ。
Study up.
研究しろ。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Right.
分かったよ。
Um, are we
gonna be goofing off like this everyday?
あの、俺たち毎日こんな風にサボリ続けるんですか?
goof off ぶらぶらして過ごす、怠ける
Dewey Finn(デューイ・フィン)(ジャック・ブラックJack
Black):
Uh, we’re not goofing off.
あのな、俺たちはサボってなんかないぞ。
We’re creating musical fusion.
音楽の融合を生み出してるんだ。
Freddy Jones (フレディ) (ケヴィン・クラーク Kevin
Clark) (Drummer):
Well, um, are
we gonna be
creating
musical fusion
every day?
じゃあ、その、音楽の融合を毎日生み出すんですか?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Yeah.
そうだ。
Get used to it.
慣れろ。
get used to ~に慣れる
Freddy leaves, stoked.
フレディは大喜びで帰る。
Dewey hands a CD to Zack.
デューイはCDを一枚ザックに手渡す。
ジミ・ヘンドリックス Jimi Hendrix
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Okay, and for
you, Jimi Hendrix, Axis:
Bold As Love.
よし、そしてお前には、ジミ・ヘンドリックスの、『アクシス:ボールド・アズ・ラブ』だ。
Dude, are
you psyched about the new project?
お前は、新しい課題にアツくなってるか?
be psyched about ~に興奮している、夢中である
Zack replies without enthusiasm.
ザックは気のない返事をする。
without enthusiasm 熱がはいっていない様子で、気乗りしない様子で
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Sure.
モチ。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
“Sure”?
「モチ」だと?
Hey.
おい。
Wait a minute.
ちょっと待て。
What’s up, man?
どうしたんだ、お前?
Are you…?
お前は…?
The…
You’re the lead guitarist
of an unbelievable rock band.
お前は最高のロック・バンドのリード・ギターなんだぞ。
unbelievable すばらしい、とんでもない
This is a dream come true for you.
これで夢がかなうんだぞ。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Okay.
分かったよ。
Dewey can’t get Zack excited.
デューイはザックを熱くさせることはできない。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
All right.
よかろう。
I’ll see you.
じゃあまたな。
Tomika, the
last kid in the classroom,
approaches Dewey hesitantly.
教室に最後まで残っていた子供、トミカが、
デューイのところにおずおずと近寄ってくる。
hesitantly ためらいがちに、遠慮がちに
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサン Maryam Hassan):
Mr. S?
S先生?
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Hey, Tomika, what’s up?
やあ、トミカ、どうした?
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサン Maryam Hassan):
I don’t wanna
be a roadie.
私、ローディーは嫌なんです。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
What?
何だって?
Why not?
どうしてだ?
It’s an important job.
大事な仕事だぞ。
All right.
分かった。
Well…
そうだな…
You wanna be
uh, security?
警備になりたいのか?
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサン Maryam Hassan):
I wanna be a singer.
歌いたいんです。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
A singer?
歌?
Okay, sing me something.
よし、じゃあ何か歌ってみろ。
She hesitates, too
shy to sing.
彼女はもじもじする。恥ずかしがって歌えない。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Tomika, I can’t let you be a singer
if you can’t sing.
トミカ、歌えないんだったら歌わせてやれないぞ。
Suddenly she belts it out.
突如彼女は大声で歌う。
Tomika (トミカ) (マリアム・ハッサン Maryam Hassan)
You told me
あなたは言ったわ
To leave you
alone
放っといてくれって
My papa said,
パパは言ったの
“Come on home”
「家にお帰り」って
My doctor
said,
医者に言われたわ
“Take it easy”
「あせるなよ」って
But your
loving
でもあなたの愛は
Is much too
strong
ずっとずっと強くて
I’m welded to your
私はあなたの鎖につながれてるの
Chain, chain,
chain
鎖、鎖、鎖に
Dewey is stunned by her beautiful
voice and range.
デューイは美しい歌声と声域に呆然とする。
stunned 驚嘆した
range 音域、声域
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Oh, my goodness.
何てことだ。
Nice pipes, Tomika.
すばらしい歌声じゃないか、トミカ。
pipe 声帯、歌声
Why didn’t you
raise your hand
when I was looking for singers?
俺がコーラスを探してた時に、どうして手を挙げなかったんだ?
She shrugs her shoulders.
彼女は肩をすくめる。
ピンク・フロイド Pink Floyd
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
You’re in.
お前はメンバーだ。
Welcome aboard.
ようこそ。
Oh!
ほら。
Okay, perfect.
よし! 完璧だ。
Pink Floyd, Dark
Side of the Moon.
ピンク・フロイドの『ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン』。
He hands her a
CD.
彼は彼女にCDを1枚手渡す。
She leaves, pleased.
彼女は喜んで帰る。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Listen to the vocal solo on
“The Great Gig in the Sky”.
「虚空のスキャット」のヴォーカルのソロを聞くんだ。
All right?
分かったか?
All right.
いいな。
Dewey’s Apartment デューイのアパート
Patty and Ned eat breakfast.
パティとネッドは朝食を食べている。
Dewey bounds out of his room
and grabs a banana off the table.
デューイが部屋から飛び出してきてテーブルのバナナをさっと取る。
bound out of ~から飛び出る
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Off to work.
仕事に行ってくるぜ。
Off to work 仕事に行く
Patty and Ned look on bewildered.
パティとネッドは当惑して見つめる。
Dewey Finn (デューイ・フィン) (ジャック・ブラック Jack
Black):
Goodbye.
じゃあな。
Dewey heads out the door.
デューイはドアから出て行く。
head out ~から勢いよく出て行く
Horace Green Parking Lot ホレス・グリーンの駐車場
Dewey walks to the school.
デューイは学校へ歩いて向かっている。
In the parking lot,
Zack listens to his father, Mr. Mooneyham,
lecture him about homework.
駐車場ではザックが父親のムーニーハム氏から
宿題について説教を受けている。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
You can play
your music
after you
finish your homework,
after you
finish your chores,
but not until
then.
音楽は、宿題とお手伝いが終わってからならやってもいいが、
それが終わるまではダメだ。
chore 手伝い
As Zack turns to walk away,
Mr. Mooneyham firmly grabs him and pulls him back.
ザックが向きを変え行こうとすると、
ムーニーハム氏は彼をしっかり掴み引き戻す。
firmly 強く
Dewey watches
on, disapprovingly.
デューイは納得しがたい様子で見つめている。
disapprovingly とがめるように、嫌そうに、不賛成の様子で; 非難して
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
Zack!
ザック!
Zack, do not walk away from me
when I’m talking to you.
ザック、話しをしている最中に立ち去るんじゃない。
It’s very rude.
とても失礼なことだ。
rude 無礼な、失礼な
All right?
いいか?
Last thing:
you do your guitar after homework
and chores,
and only what Miss Sheinkopf gives you.
最後に言うが、
宿題とお手伝いをやった後にしかギターは弾いてはいけないし、
シャインコフ先生が出したものだけだ。
All right?
いいな?
No more rock
music.
ロックなんて金輪際禁止だ。
Okay.
分かったな。
Zach Mooneyham (ザック) (ジョーイ・ゲイドス・Jr Joey
Gaydos Jr.):
Okay.
分かったよ。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
All right, get to class.
よろしい、授業に行きなさい。
get to class 授業に行け
Zack heads to school
looking down and shaking his head.
ザックはうつむき、首を横に振りながら学校へ向かう。
Mr. Mooneyham (ムーニーハム氏) (Tim
Hopper):
And watch that attitude.
その態度に気をつけなさい。