スチュアート・リトル 1 Stuart Little 1
第1章 Chapter 1 今日だ It's Today!
スチュアート・リトル Stuart Little
1999年(平成11年)、米、1時間24分、ファミリー/コメディ/ファンタジー
監督Directed by ロブ・ミンコフ Rob Minkoff
原作Based on E・B・ホワイト E.B. White
脚本Screenplay by M・ナイト・シャマラン M. Night Shyamalan
音楽Music by アラン・シルヴェストリ Alan Silvestri
スチュアート・リトル Stuart Little
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
街角のカフェ Cafe Corner 2007年(平成19年)
街角のカフェ Cafe Corner 2007年(平成19年)
たま Tama she-cat
たま Tama she-cat
たま Tama she-cat
たま Tama she-cat
ぴょん Pyon she-cat
ぴょん Pyon she-cat
ぴょん Pyon she-cat
ぴょん Pyon she-cat
まる Maru she-cat (2M)
はな Hana she-cat (2M)
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
It's today! 今日だ!
スチュアート・リトル 1 Stuart Little 1
第1章 Chapter 1 今日だ It's Today!
Little
house リトル家
George Little bursts
through the door in his pajamas.
ジョージ・リトルはパジャマ姿(すがた)で
勢(いきよ)いよくドアを駆(か)け抜(ぬ)ける。
He sprints
down the hallway into his parents’ room.
廊下(ろうか)を走(はし)り抜(ぬ)け
両親(りょうしん)の部屋(へや)に飛(と)び込(こ)む。
sprint 全速力で走る
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
It's today! 今日(きょう)だ!
It's today! 今日だ!
Mr. and Mrs. Little’s room リトル夫妻(ふさい)の部屋(へや)
George bursts into
the room.
ジョージが部屋(へや)に駆(か)け込(こ)んでくる。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
It's today! 今日(きょう)だ!
It's today! 今日だ!
He jumps in the bed
where Mr. and Mrs. Little sleep.
彼はリトル夫妻(ふさい)が寝(ね)ているベッドに飛(と)び乗(の)る。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
It's today! 今日(きょう)だ!
It's today! 今日だ!
It's today! 今日だ!
Little
house リトル家
The Little walk
George to the school bus.
リトル夫妻(ふさい)はジョージをスクールバスまで歩(ある)いて送(おく)る。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
It's always today, George.
今日はいつでも今日なのよ、ジョージ。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
I mean,
this is the day.
だから今日があの日ってことだよ。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
That's right.
その通(とお)りね。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
Can't I come?
僕(ぼく)も行(い)っちゃだめ?
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Well, you have to go to school,
George.
そうだな、お前は学校(がっこう)に行(い)かないとね、ジョージ。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
Will he be here when I get
home?
僕が帰ってきたら、もうその子は家に来てる。
get home 帰宅する
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
I think so.
そう思うわ。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
I'm gonna play ball with him,
I'm gonna wrestle with him,
and I'm gonna teach him how
to spit.
そしたら一緒にボール投げをするんだ、
取っ組み合いしたり、つばの吐き方を教えてやるんだ。
They stop.
皆立ち止まり、
Mr. and Mrs. Little crouch
down.
リトル夫妻(ふさい)はかがみこむ。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
It's gonna be so
much fun.
とっても楽(たの)しくなりそうね。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
For all of us.
私たち皆にとって。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
How will you know if you’re picking the right one?
でも間違って選ぶってことはない?
pick 選ぶ
Mr. and Mrs. Little look at each other.
リトル夫妻(ふさい)は互(たが)いに顔(かお)を見合(みあ)わせる。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Um… ふーむ
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
I don't know.
よく分(わ)からないけど。
We'll… たぶん…
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
You'll just know.
すぐに分(わ)かるんだね。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Yeah. ええ。
Bye, sweetie.
じゃあ行ってらっしゃい。
George starts to get on the bus.
ジョージはバスに乗(の)り込(こ)み始(はじ)める。
He sticks his head out the bus window.
彼はバスの窓から頭を突き出す。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
Remember, I want a little
brother,
not a big brother.
忘れないで、僕は弟が欲しいんだからね、
お兄ちゃんじゃないよ。
little brother 弟
big brother 兄
The bus pulls away.
バスが発進する。
Orphanage 孤児院(こじいん)
A name
plate on the building reads,
“New York City Public Orphanage No. 3.”
建物(たてもの)の表札(ひょうさつ)には「ニューヨーク市立孤児院第3」とある。
Orphanage 孤児院(こじいん)
Mrs. Keeper’s office キーパー夫人のオフィス
Mrs. Keeper looks at a file
and then up at Mr. and Mrs. Little.
キーパー夫人(ふじん)は書類(しょるい)に目(め)を落(お)とし、
それからリトル夫妻(ふさい)を見る。
キーパー夫人Mrs. Keeper,
the Orphanage Owner(ジュリア・スウィーニーJulia Sweeney):
We’ve been through
your paperwork
and everything seems to be in order.
お二方(ふたかた)の書類(しょるい)に目(め)を通(とお)させていただきましたが、
すべて問題(もんだい)はないようにお見受(みう)け致(いた)します。
be through ~をし終える、済ます
paperwork 事務手続き、事務処理
in order 適切な、整った
Adoption isn't for everyone,
but you seem like the
kind of people
with plenty of love
to share.
養子縁組(ようしえんぐみ)はどなたにもという訳(わけ)にはまいりませんが、
お二人(ふたり)は分(わ)かち合(あう)う愛情(あいじょう)を
たっぷりお持(もち)ちの方(かた)のようですから。
adoption 養子縁組
seem like ~のように思われる、見える
So, how are you feeling?
それで、今のお気持ちは?
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Oh, goodness,
we're…
まあ、どうしましょう、私たちは…
goodness Godの婉曲語
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
…tingling…
…ワクワクしています…
tingle ゾクゾクする、ワクワクする
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
…with anticipation.
…期待(きたい)で。
anticipation 期待、希望
The school bell rings.
終業(しゅうぎょう)のベルが鳴(な)る。
キーパー夫人Mrs. Keeper,
the Orphanage Owner(ジュリア・スウィーニーJulia Sweeney):
Oh! あら!
Recess. 休(やす)み時間(じかん)だわ。
recess 休憩時間、休み時間
Time for you to meet them.
子供(こども)たちと面会(めんかい)できる時間です。
Mr. and Mrs. Little hold hands.
リトル夫妻(ふさい)は手(て)を取(と)り合(あ)う。
Mrs. Keeper shows them to the door.
キーパー夫人(ふじん)は二人(ふたり)をドアまで送(おく)る。
キーパー夫人Mrs. Keeper,
the Orphanage Owner(ジュリア・スウィーニーJulia Sweeney):
Feel free to walk around.
どうぞご自由(じゆう)に見学(けんがく)なさって下さい。
feel free 自由に~する、遠慮なく~する
They're quite
used to
having strangers
here.
ここでは知(し)らない人(ひと)たちの訪問(ほうもん)を受(う)けるのに
みんな慣(な)れていますから。
be used to ~に慣れている
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Thank you.
ありがとうございます。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Thank you.
ありがとうございます。
Mr. and Mrs. Little exit.
リトル夫妻(ふさい)が外(そと)に出(で)る。
Mrs. Keeper closes the door and smiles.
キーパー夫人(ふじん)はドアを閉(し)め、微笑(ほほえ)む。
キーパー夫人Mrs. Keeper,
the Orphanage Owner(ジュリア・スウィーニーJulia Sweeney):
Ah, lovely people.
まあ、何(なんて)いい人たちなんでしょう。
Orphanage dormitory 孤児院(こじいん)の寮(りょう)
Mr. and Mrs. Little open a
set of doors
and see a room full of children.
リトル夫妻は両ドアを開け、子供たちが沢山(たくさん)いる部屋(へや)を見る。
A ball bounces
to Mrs. Little’s feet.
リトル夫人(ふじん)の足元(あしもと)にボールが転(ころ)がってくる。
Boy(男の子):(v.o.)(画面外の声)
Nice move, Red.
いいぞ、レッド。
v.o.=voice over
She gives
it back to a red-headed
boy.
婦人(ふじん)は赤毛(あかげ)の男の子にボールを返(かえ)す。
They both
smile at each other.
二人(ふたり)は互(たが)いに笑(え)みを交(か)わす。
The boy
runs back with the others.
その男の子は他の子供たちの所に駆(か)け戻(もど)る。
Mr. and Mrs. Little both sit down on a bench.
リトル夫妻(ふさい)はベンチに座(すわ)り込(こ)む。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Oh, Frederick, look at them.
ねえ、フレデリック、子供たちを見て。
How could we possibly… 一体(いったい)どうやったら…
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
…choose? …選(えら)ぶことができるんだ?
I know. 分(わ)かるよ。
They all seem so… みんな実(じつ)に…
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
…wonderful. …素晴(すば)らしいわ。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):(v.o.)
You know what's wonderful?
「素晴(すば)らしい」って、どういう事(こと)か分(わ)かる?
They both look at each other,
wondering where the voice
they hear is coming from.
二人は今耳にした声の出所を訝(いぶか)りながら、顔を見合わせる。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):(v.o.)
What's wonderful is
how you both know
what the other one is gonna say
before you even say it.
「素晴(すば)らしい」っていうのは、
言葉にする前に相手が何を言おうとしているのか、
お互いに分かっているあなた方お二人のことです。
They look down to see a white mouse,
Stuart,
holds a tiny copy of the book “Little
Women.”
二人が下を見ると、1匹の白いねずみ、
スチュアートが「若草物語(わかくさ・ものがたり)」の小さな本を持っている。
He laughs.
彼は笑う。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Not that
it's any of my business.
もちろん僕には関係のないことだけど。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Yes, well, that happens
when you've been together as
long as we have.
いや、そうだな、私たちみたいに長く一緒(いっしょ)にいると、
そんな具合(ぐあい)になるんだ。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
From being a family. 家族(かぞく)だからね。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Family… 家族(かぞく)か…
Wow. いいなあ。
He closes his book.
彼は本を閉(と)じる。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Well, for a family,
you've certainly come
to the right place.
そうですね、家族を見つけるためには、ここは確かに最適の場所です。
certainly 確かに、きっと間違いなく
They watch as he crawls up the wall to
the top ledge of the
bench.
二人が見ていると彼は壁(かべ)をよじ登ってベンチの一番上の棚(たな)まで行く。
ledge 水平の出っ張り、縁
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
I think we can find just
what you're looking
for.
お探(さが)しになってる子はすぐに見つけられると思います。
You know, if you want a girl,
Susan can read French.
ほら、もし女の子がよろしければ、スーザンはフランス語も読めます。
And Edith over there can tap
dance while blowing bubbles.
それにあちらにいるエディスはシャボン玉を吹(ふ)きながらタップダンスが踊れます。
blow bubbles シャボン玉を吹く
Or, or…maybe you wanted a boy?
それとも、もしかしたら…男の子がご希望ですか?
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Actually,
I…I think
we were leaning towards a
boy.
実(じつ)を言うと、私は…私はどちらかと言うと
男の子がいいかなと思っていたんだ。
lean toward ~に傾く、おもむく傾向がある
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Well, in that case... そうですか、それでしたら…
in that case その場合は、もしそうなら
Stuart jumps from the bench to a counter
top.
スチュアートはベンチから飛び上がり、棚(たな)のてっぺんに乗る。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
...Benny can do handstands
and Andy can run 100 yards faster
than you can say, "Ready,
set, go."
(100=a hundred)
ベニーは逆立(さかだ)ちができるし、
アンディは「位置に着いて、よーい、ドン」と言うより速く
100ヤードを走ることができます。
handstand 逆立ち、倒立
Ready, set, go. 「位置に着いて、よーい、ドン」
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
You certainly
know a lot about everyone,
don’t you?
あなたはみんなのことを本当によく知ってるのね。
certainly 確かに、きっと間違いなく
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Well, that…that's what happens
when you've been here as
long as I have.
ええ、まあ…僕くらい長くここにいるとそんな具合(ぐあい)になるんです。
He puts his tiny book in the bookshelf.
彼は小さな本を本棚(ほんだな)に戻す。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
I mean, let's face it.
つまり、正直に言いますと、
let's face it 正直に言いましょう、正直に認めましょう
Not everyone wants to adopt
someone like me.
誰一人として僕のようなものを養子(ようし)に欲しがる人はいないってことです。
adopt 養子にする
Mr. and Mrs. Little look at each other.
リトル夫妻は顔を見合す。
Stuart looks at a globe
as he speaks.
スチュアートは話をしながら地球儀(ちきゅうぎ)を見ている。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
You shouldn't worry about
choosing.
選ぶことに関して心配することはないと思います。
It happens the same way every time.
いつの場合も同じです。
First, you won't know what to do.
まず初めは、どうしたらよいのか分からなくて、
You'll be a little bit scared.
少し怖い。
Then you'll meet one of them.
それから、一人の子供に出会って、
You'll talk to him.
その子に言葉をかけてみる。
Somehow...you
just know.
するとどういうわけか、すぐにそれと分かるのです。
somehow どういうわけか, なぜか, どうも
They look at each other again.
二人はまた顔を見合わせる。
Stuart leans against the globe
and falls as it moves.
スチュアートが地球儀(ちきゅうぎ)に寄り掛かると、
それがくるっと回り、彼は下に落ちる。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Aah! アー!
He quickly pops
back up as if nothing has happened.
彼はまるで何事(なにごと)もなかったかのようにひょっこり現(あらわ)れてくる。
Mrs. Keeper’s office キーパー夫人のオフィス
Mrs. Keeper looks across the table, utterly unnerved.
キーパー夫人(ふじん)は狼狽(ろうばい)してテーブル越(ご)しに見る。
utterly まったく、完全に
unnerved 狼狽して、気が動転して
キーパー夫人Mrs. Keeper,
the Orphanage Owner(ジュリア・スウィーニーJulia Sweeney):
Are you quite certain
you're prepared to
handle his…uniqueness?
本当に彼の個性に対処する覚悟は…おありですか?
be prepared to ~する覚悟ができている
handle 扱う、処理する
uniqueness 唯一, 無比 風変わり, 異常
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Oh, my,
yes!
ええ、ええ、もちろんです!
Yes, his uniqueness is a perfect fit for the Little family.
そうです、彼の個性はリトル家にはぴったりです。
fit 適合、
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Perfect. 完璧(かんぺき)ですわ。
Mrs. Keeper takes off her glasses.
キーパー夫人は眼鏡(めがね)をはずす。
キーパー夫人Mrs. Keeper,
the Orphanage Owner(ジュリア・スウィーニーJulia Sweeney):
Mr. and Mrs. Little, we try to discourage couples
from adopting
children outside their own...species.
リトルご夫妻(ふさい)、私たちは
自分と違(ちが)った…種(しゅ)の子供との養子縁組(ようしえんぐみ)は、
ご夫婦(ふうふ)に思(おも)い留(とど)まっていただくよう努(つと)めております。
discourage 〔…することを〕思いとどまらせる 〔+目+from+doing〕
species 〔生物〕 (動植物分類上の)種(しゅ)
It rarely works out. うまく行くことは稀(まれ)です。
work out うまく行く
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Well, it will in
this case.
でも、このケースはうまく行きますわ。
A piece of paper is rolled
into a typewriter.
1枚の紙がタイプライターに差し込まれる。
The top of the paper reads, “Adoption Form”.
用紙の頭には「養子縁組申請書(ようし・えんぐみ・しんせいしょ)」とある。
The paper is scrolled
to the line marked, “New name”.
紙は巻き上げられ「新姓名(しんせいめい)」と記されている列で止まる。
The letters come on in a staccato bust “Stuart Little”.
タイプの断続音と共に「スチュアート・リトル」の文字が打ち出される。
staccato 断続音
bust 殴打、びんた、パンチ
Orphanage 孤児院(こじいん)
The children of the orphanage
孤児院(こじいん)の子供たちが
run out of the front doors
玄関口(げんかんぐち)から駆(か)け出(だ)し、
and cheer
as Stuart and his new family
pull away
in a cab.
スチュアートと彼の新しい家族がタクシーで遠(とお)ざかるのを
歓声(かんせい)で見送(みおく)る。
Child 1(子供1):
Goodbye, Stuart! さよなら、スチュアート!
Child 2(子供2):
Bye! バイバイ!
Child 3(子供3):
We'll miss you! あなたがいなくなると寂(さび)しくなるわ!
Stuart waves goodbye
to his friends.
スチュアートは友達(ともだち)にお別(わか)れの手(て)を振(ふ)る。
Child 4(子供4):
See you! じゃあね!
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
So, what do l call you?
えーと、あなたたちを何(なん)とお呼(よ)びすればよいのですか?
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Mom… ママ…
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
…and Dad. とパパ。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
And we haven’t told you the
best news of all.
それからまだとっておきのいい知(し)らせがあるの。
You have a brother… あなたにはお兄(にい)さんがいて…
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
…named George. …名前(なまえ)はジョージだ。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
A brother! お兄(にい)さん!
What do l call him?
僕(ぼく)は彼(かれ)のことを何(なん)て呼(よ)べばいいんですか?
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
George. ジョージよ。
Little
house リトル家
The family brownstone
is
dwarfed
by two tall buildings on either side of it.
ブラウンストーンづくりの家(いえ)は
両側(りょうがわ)を高いビルに挟(はさ)まれて小さく見える。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Well, Stuart, here
we are. さあ、スチュアート、着(つ)いたぞ。
The family home. 我(わ)が家(や)だ。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
They say every Little in the world
can find this house…
リトル家(け)の人間なら世界中(せかいじゅう)どこにいても
この家(いえ)を見(み)つけることができるんですって…
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
…even if they've never been here before.
…ここに一度も来(き)たことがなくてもね。
Little
house リトル家
The door opens and Stuart stands in the doorway
with the Littles.
ドアが開(ひら)きリトル夫妻(ふさい)と一緒に
スチュアートは玄関(げんかん)に立つ。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
It's just
something inside them.
心(こころ)の中(なか)の何(なに)かが教(おし)えてくれるの。
(Something inside tells.)
Stuart sets down his miniscule
suitcase
and looks at the house in
wonder.
スチュアートは極小(きょくしょう)のスーツケースを下(おろ)し、
不思議(ふしぎ)そうに家(いえ)を見(み)る。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
(to himself)(独り言)
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
(to himself)(独り言)
Something
inside. 心(こころ)の中(なか)の何(なに)か。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
So, would you like a tour?
じゃ、ひとつツアーでもどうかな?
tour 〈美術館などを〉見て回る, 見学[見物]する
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
I don't have any money.
でもお金(かね)がないんです。
Hall 玄関(げんかん)
They look at the family photos on the mantle.
彼らはマントルの上の家族写真(かぞく・しゃしん)を見る。
mantle 炉棚、炉の上の棚
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
That's Uncle Crenshaw, Cousin Edgar, Grandpa Spencer.
それはクレンショーおじさん、いとこのエドガー、スペンサーおじいちゃん。
That's Aunt Beatrice...and that's George, your brother.
あれがベアトリスおばさんで、それでそこのが、ジョージ、あなたのお兄さんよ。
Stuart stands looking up at a
picture of smiling George.
スチュアートは立(た)って、
笑(わら)っているジョージの写真(しゃしん)を見上(みあげ)げる。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Look, he's already happy
to see me.
ねえ、兄(にい)さんは僕(ぼく)に会(あ)ってもう喜(よろこ)んでる。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Well, that's just
about everybody,
uh, except for…
そうだな、これでほぼ全員(ぜんいん)というところかな、
えー、あと残(のこ)っているのは…
just about だいたい、ほぼ
except for ~の他は、~を除いては
A white cat, Snowbell, springs
up on the mantle.
1匹(ぴき)の白(しろ)い猫(ねこ)、スノーベルがマントルの上に飛び上がる。
Stuart is sucked into
Snowbell’s mouth.
スチュアートはスノーベルにくわえられる。
be sucked into ~の中へ飲み込まれる、吸い込まれる
Only the end of his tail is
visible sticking out of its mouth.
ねずみの尻尾の先だけが猫の口から飛び出て見える。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Oh! まあ!
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Whoa! こら!
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Snowbell! スノーベル!
Drop him right now! 今すぐに離(はな)しなさい!
スノーベルSnowbell 'Snow', the Little's house-cat(voice)(ネイサン・レインNathan Lane):
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
You spit
Stuart out this instant, Snowbell!
今(いま)この瞬間(しゅんかん)に
スチュアートを吐(は)き出(だ)すんだ、スノーベル!
spit out 吐き出す
this instant 今すぐ
Spit him right out! すぐに吐(は)き出(だ)しなさい!
Snowbell spits out Stuart.
スノーベルはスチュアートを吐(は)き出(だ)す。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Aah! ふー!
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Oh, Stuart, are
you all right?
まあ、スチュアート、大丈夫(だいじょうぶ)?
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Wait! 待(ま)って!
He frantically
grabs for his tail
and breathes a sigh
of relief
upon finding it unharmed.
彼は自分の尻尾(しっぽ)を急(いそ)いで確(たしか)かめ、
無事(ぶじ)なのを見(み)てほっとする。
frantically 必死になって、狂乱して
a sigh of relief 安堵のため息
Mr. Little picks
up Snowbell.
リトル氏はスノーベルを抱(だ)きあげる。
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
I'm fine. 大丈夫(だいじょうぶ)です。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
You must never harm
Stuart,
do you understand?
スチュアートに危害(きがい)を加(くわ)えてはだめだぞ、絶対(ぜったい)に。
分(わ)かったか?
harm 傷つける
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Never, or out you'll
go, Mr. Snow!
絶対(ぜったい)によ、
さもないと家(いえ)から追(お)い出(だ)しますからね、ミスター・スノー!
or out you'll go = or you'll go out
スノーベルSnowbell 'Snow', the Little's house-cat(voice)(ネイサン・レインNathan Lane):
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Stuart is one of the family now.
スチュアートはもう家族(かぞく)の一員(いちいん)なんだ。
We do not eat family members.
家族(かぞく)の一員(いちいん)を食(た)べたりはしないもんだぞ。
George excitedly bursts in
the door.
ジョージが興奮(こうふん)してドアから駆(か)け込(こ)んでくる。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
Mom! ママ!
Dad! パパ!
I'm home! ただいま!
Is he here? もう来(き)てる?
Is my brother here? 弟(おとうと)は来(き)てる?
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
He certainly is. ええちゃんと来(き)てますよ。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
Where is he? どこにいるの?
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
He's here. ここにいるわ。
The three turn toward Stuart. 3人はスチュアートの方を向く。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Stuart, this is George. スチュアート、これがジョージよ。
Stuart shakes himself off, then turns to them.
スチュアートは身震(みぶる)いして埃(ほこ)りを振(ふ)り落(お)とし、
彼(かれ)らの方(ほう)を向(む)く。
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
George, this is Stuart, your new brother.
ジョージ、こちらがスチュアート、あなたの新(あたら)しい弟(おとうと)よ。
George looks up at his mother in disbelief.
ジョージは信(しん)じられないといった風(ふう)に
母親(ははおや)を見上(みあげ)げる。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
No. うそだろ。
Really? 本当(ほんとう)に?
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Really, George,
this is your new brother.
本当(ほんとう)だよ、ジョージ、
これがお前(まえ)の新(あたら)しい弟(おとうと)だ。
Stuart greets
him with a raised hand.
スチュアートは手(て)を上(あ)げて挨拶(あいさつ)する。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
You look somewhat
like a mouse.
君(きみ)って、ちょっとネズミっぽいね。
look like ~のように見える
somewhat やや, いくぶん, 多少
mouse ハツカネズミ, ネズミ, マウス(rat より小さい種類のもの)
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Yeah, well, I am somewhat like a mouse.
ああ、うん、僕(ぼく)はちょっとネズミっぽいかな。
ジョージ・リトルGeorge Little(ジョナサン・リプニッキJonathan Lipnicki):
I see. なるほど。
I have to go. 僕(ぼく)、もう行(い)かないと。
Mr. and Mrs. Little look on in concern
as George exits through the door to his room
and closes it
behind him.
リトル夫妻(ふさい)が心配(しんぱい)して見守(みまも)る中(なか)、
ジョージはドアから出(で)て自分(じぶん)の部屋(へ)に向(む)かい、
後(うし)ろ手(で)にドアを閉(し)める。
in concern 心配して、不安で、懸念して
Stuart winces
as the door slams.
スチュアートはバタンとドアが閉(し)まると身(み)を縮(ちぢ)める。
wince 尻込みをする、ひるむ、たじろぐ
slam バタンと閉める
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
スチュアートStuart Little(voice)(マイケル・J・フォックスMichael J. Fox):
Is it just me
or did he seem a little disappointed?
こう感(かん)じるのは僕(ぼく)だけかな、
それともお兄(にい)さんがちょっとがっかりして見(み)えるのは
本当(ほんとう)の事(こと)なのかな?
Is it just me = Do I only think this?
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Well, he's…
he’s always a little tired after school.
そうね、兄(にい)さんは…
学校(がっこう)から帰(かえ)ってきた時(とき)は
いつもちょっと疲(つか)れているの。
フレデリック・リトルMr. Fredrick Little(ヒュー・ローリーHugh Laurie):
Perks up around dinner time.
夕食(ゆうしょく)の頃(ころ)には元気(げんき)になるがね。
perk up 元気になる、活発になる
リトル夫人Mrs.
Eleanor Little(ジーナ・デイヴィスGeena Davis):
Mm. そう。
Stuart looks concerned.
スチュアートはうかない表情(ひょうじょう)をしている。