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2022年7月24日日曜日

 15 ヘラ Hera ユノ Juno

ヘラHera化粧makeupに仕えるカリテスCharites

ゼウスZeusヘラHera

冬の村の消防署 Winter Village Fire Station 2018年(平成30年)

冬の村の消防署 Winter Village Fire Station 2018年(平成30年)

冬の村の消防署 Winter Village Fire Station 2018年(平成30年)

冬の村の消防署 Winter Village Fire Station 2018年(平成30年)

ゴジラ Godzilla

ヘラHera化粧makeupに仕えるカリテスCharites

ヘラ Hera (ユノ Juno

ヘラHeraは、古代ギリシアの宗教ancient Greek religionにおける出産の女性women in childbirth結婚marriage家族family女性の女神goddess of womenである。

Hera is the goddess of women, marriage, family and women in childbirth in ancient Greek religion.

クロノスCronusstoneを包んだおくるみを贈呈するレアRhea

Rhea presenting Cronus with the stone wrapped in swaddling bands

ギリシア神話Greek mythologyでは、彼女は12人のオリュムポスの神々the twelve Olympiansオリンポス山Mount Olympus女王queenであり、ゼウスZeus姉妹elder sisterwifeであり、タイタンTitansクロノスCronusレアRheadaughterである。

In Greek mythology, she is queen of the twelve Olympians and Mount Olympus, sister and wife of Zeus, and daughter of the Titans Cronus and Rhea.

The Chariot of Zeus

神話mythにおけるヘラHera決定的な特徴defining characteristics1つは、彼女を怒らせる人、特にゼウスZeusの数多くの姦淫の恋人adulterous lovers違法な子孫illegitimate offspring対処する際のin dealing with彼女の嫉妬深く復讐的な性質jealous and vengeful natureである。

One of her defining characteristics in myth is her jealous and vengeful nature in dealing with any who offend her, especially Zeus' numerous adulterous lovers and illegitimate offspring.

ヘラHera合法的な結婚lawful marriage守護女神patron goddessである。

She is patron goddess of lawful marriage.

ヘラHera結婚式weddingsを管理し、夫婦の結婚marital unions祝福blessesし、合法化legalisesし、出産中の危害harm during childbirthから女性を保護protects womenする。

She presides over weddings, blesses and legalises marital unions, and protects women from harm during childbirth.

ヘラ Hera (ユノ Juno

ヘラHera神聖な動物sacred animalsには、cowカッコウcuckoo孔雀peacockが含まれる。

Her sacred animals include the cow, cuckoo and the peacock.

ヘラHeraは時々不死の象徴emblem of immortalityとしてザクロpomegranateを持っているように見える。

She is sometimes shown holding a pomegranate, as an emblem of immortality.

ヘラHeraローマRomeの対等相手はユノJunoである。

Her Roman counterpart is Juno.

6月の花嫁 June Bride

欧米では6月に結婚marriageする(6月の結婚June Bride)(6月の花嫁June Bride)と幸せになれるといわれている。

その由来の一つには、結婚marriageをつかさどる女神goddessであるヘラHera ユノJuno)が、6月を守護Protectしているからというもの。

英語のJune6月)は、ヘラHera ユノJuno)が6月を守護Protectしているゆえの命名であり、6月に結婚式weddingをするとヘラHera ユノJuno)の加護で幸せになれるといういわれがある。

ゼウスZeusヘラHera

ヘラ Hera (ユノ Juno

イオニアIonia方言ではヘレHere

宇宙の最高神The highest god of the universeゼウスZeuswifeであり、天界の王妃Queen of heaven

クロノスCronusstoneを包んだおくるみを贈呈するレアRhea

Rhea presenting Cronus with the stone wrapped in swaddling bands

クロノスCronusレアRheadaughterで、ゼウスZeuselder sisterにあたる。

ヘラHeranameは「貴婦人Lady」を意味meaningし、英雄hero戦士Warrior意味meaningするヘロスHeros女性形feminine formだろうと言われる。

虚栄vanity」の象徴Symbolである孔雀peacockヘラHeraに捧げられる聖鳥Holy birdであり、結婚marriage子供children婦人women生活lifeが彼女の守護分野Protection fieldである。

ガイア Gaea the Earth 大地

ヘラHeraは生まれるとすぐ、他の兄弟たちと同じくAs soon as Hera is born, like the other brothers、自分の子供たちによって王位throneを奪われると恐れるFear of being robbed of the throne by his childrenクロノスCronus腹の中に飲み込まれたwas swallowed in Cronus' belly

6番目に生まれた末子the youngest childゼウスZeusだけはOnly Zeus, the youngest child born in the sixthmotherレアRhea祖母grandmotherガイアGaeathe Earth)(大地)の気転quick-wittednessで飲まれずに済んだdidn't have to be swallowed because of quick-wittedness of his mother Rhea and grandmother Gaea

ゼウスZeusヘラHera

長じたゼウスZeus女神goddessニンフnymph人間の女性human womenたちと次々に情を交わしたがZeus who grew exchanged feeling with goddess and nymph and human women in sequence正妻legal wifeにはヘラHeraを選んだchose Hera to a legal wife

ヘラHeraは押しも押されもせぬ天上界heavenly world女王QueenであるHera is Queen of the recognized heavenly world

しかし、husbandゼウスZeusはあくまでも彼女の優位dominantにあり、対等equalityというわけにはいかないHowever, husband Zeus of her is dominant, and cannot say equality

そのため、彼女はhusbandと対立したり、ときに必要とあらば陰謀plotも企んだ。

Therefore she was opposed to a husband and plotted the plot, if necessary, at time.

ヘラ Hera

ゼウスZeusは怒りにまかせて時にヘラHeraを厳しく罰したがZeus left it to anger and sometimes punished Hera strictlyヘラHeraヘラクレスHeraclesを執拗に迫害したときなどはWhen she persecuted him obstinatelyオリュムポスOlympusの頂上にヘラHeraの両手を括りつけ、足には鉄床(かなとこ)anvil重りweightをつけて宙吊りにしたZeus tied Hera both hands to the top of Olympus and he attached the weight of the anvil (come) to the foot and would have hanging in midair

イナコス川 the river Inachus

父によって認知されるイオ Io recognized by her father

牝牛の姿The appearance of a cowイオIoに気づくイナコスInachus

ポセイドン Poseidon

ヘラHeraアルゴスArgoscityポセイドンPoseidon争いcompete守護神Guardian deityとなったが、その地方areaアステリオン河神the river god Asterionイナコス河神the river god Inachusケピソス河神the river god CephissusヘラHeraに自分たちの川の支配も任せたのでAs the rule of their rivers entrusted Hera, too、恨んだポセイドンPoseidonは三つの流れを涸れさせ、しかも辺り全域に水を溢れさせたPoseidon whom bore a grudge against let three flows exhaust and let water overflow throughout the area

ヘラHeraに宥められてポセイドンPoseidonはやっと怒りを鎮めたBeing calmed by Hera, Poseidon finally calmed his anger、という神話mythologyアルゴリスArgolis地方には伝わっている。

郭公(カッコウ) cuckoo

托卵(たくらん) Brood parasite

自分より大きい郭公(カッコウ)cuckooの雛(ひな)に餌を与えるオオヨシキリEurasian reed warbler

ヘラHera結婚marriageについても諸説があるThere are various theories about the marriage of Hera

ゼウスZeusアルゴスArgosに近い森を歩いていたヘラHeraを身初めZeus fall in love with Hera at first sight as she was walking in the woods near Argos、嵐を起こし、自分は雨にぬれた一羽の郭公(カッコウ)cuckooに姿を変えてヘラの衣にくるまれたcaused a storm and oneself changed a figure into a cuckoo of in the rain wet one and was able to be wrapped up in clothes of Hera

そのあと、本来の姿にたちかえり、求愛をして結ばれた、とする説Then, he got back to an original figure, and did courtship, and was concluded, the theory that

柘榴(ザクロ) Pomegranate

柘榴(ザクロ)Pomegranate林檎(リンゴ)AppleヘラHera神木sacred treeである。

アテナイ市the city of Athensでは、古くからヘラHeramonthガメリオンGamelion(「婚姻の月Marriage month」のmeaning1Januaryから2Februaryの半ば)に結婚式weddingが行われ、花嫁bride柘榴(ザクロ)Pomegranate贈るしきたりThe tradition of givingがある。

The Garden of Hesperides

また、ヘスペリデスHesperidesが守る黄金のりんごthe golden applesは、ヘラHera結婚marriage祝うcelebrate祖母grandmotherガイアGaeathe Earth)(大地)からの贈り物presentである。

ヘパイストスHephaestusに情事を発見されたアプロディテAphroditeアレスAres

エイレイテュイア Eileithyia

ゼウスZeuseagleに餌を与えるヘベHebe

ゼウスZeusの雷を鍛えるヘパイストスHephaestus

アテナの誕生 The Birth of Athena

ゼウスZeusとの間にアレスAresエイレイテュイアEileithyiaヘベHebeを産んだが、ヘパイストスHephaestusゼウスと関係なく、ヘラHera一人で産んだ子供childである。

しかし、それに対抗したゼウスZeusが、自分のHeadから一人でアテナAthenaを産んだ(もっともこのときは、ヘパイストスHephaestusaxeゼウスZeusHeadを割る役目を果たしたのだが)。

ヘラクレスHeraclesを産むアルクメネAlcmene

ヘラクレス Heracles

Leto with her children Apollo and Artemis

イオ Io

アルテミスArtemisに変身してカリストCallistoに近づくゼウスZeus

ゼウスZeusの雷光にうたれるセメレSemele

たしかにヘラHeraには、漁色家(ぎょしょくか)lecherhusbandゼウスZeusに対する嫉妬Jealousyから、浮気相手adulterous partner女性Womanニンフnymphやその子供childrenたちに復讐revengeする話が多い。

最も執拗に苦しめられ迫害persecutionされたのは、アルクメネAlcmeneとその子供childヘラクレスHeraclesである。

ヘラクレスHeraclesという名は、ヘラHeraに因んでつけられたのであるが。)

さらに、アポロンApolloアルテミスArtemisを産んだレトLetoヘラHeraに仕える巫女priestessだったイオIoカリストCallistoセメレSemeleなどもヘラHera復讐revengeに泣かされた女性womenたちである。

イクシオンIxionネペレNephele (「cloud」)

イクシオンIxion神々Godsに招かれて天上の客になったとき、客としての立場を忘れてヘラHeraに言い寄った。

ゼウスZeuscloudヘラHeraの似姿をつくり、イクシオンIxionはそのcloudヘラHeraと思って交わった。

そのあとイクシオンIxionゼウスZeusによってタルタロスTartarusに落とされ、永劫の罰Eternal punishmentを受けた。

パリスの審判 the Judgement of Paris

ヘラHeraは、ホメロスHomer イリアスIliad に描かれるトロイア戦争Trojan Warでも重要な役割Important roleを果たす。

ただ、三人の女神three goddessesが自分を最も美しい女性The most beautiful womanであると言わせようとして、それぞれの贈り物を約束してトロイアTroy王子princeパリスParisを買収する「パリスの審判the Judgement of Paris」については、 イリアスIliad には詳しい言及がない。

ヘラHeraアジアAsia全体の支配権を餌(えさ)にパリスParisを抱き込もうとするが失敗したため、それを恨んでトロイアTroyを徹底的に迫害Persecuteする。

イアソンJasonメデイアMedeaに永遠の愛を誓う

一方、黄金の羊の毛皮the Golden Fleeceを求めて遠征expeditionに出るイアソンJasonに対しては、ヘラHera自ら老婆old womanに身をやつして、イアソン一行Jason and his partyに力を貸している。

しかし、これはイオルコス市IolcusペリアスPeliasKingに対する復讐revenge意図intentionがあってのことだった。

The Murder of Pelias by His Daughters

ペリアスPeliasヘラHera神殿templeに逃れた継母stepmotherシデロSideroを殺して、神殿temple神聖を汚したDefiled the sacredうえに、その後もヘラHera崇拝worshipしなかったのである。

結局ペリアスPeliasは、魔女witchメデイアMedeaに騙された自分のdaughtersたちによって細かく切り刻まれ、釜茹でにされたboiling to death

スピンクス sphinx

ヘラHeraテバイThebes市を破滅させようとしてスピンクスsphinxを送り込んだこともある。

The Murder of Laius by Oedipus

それは、テバイThebesKingライオスLaiusクリュシッポスChrysippusを見初めて誘拐abductionし、fatherペロプスPelopsに返そうとしなかったことに起因する。

ヘラHeraギリシアGreece中の全女性から崇拝cultされた。

(もっとも、出産と産褥Childbirth and puerperiumの仕事は、大きな影響力を保持しながら、daughterエイレイテュイアEileithyiaイリテュイアIlithyia)に譲った。

ローマ神話Roman mythologyではエイレイテュイアEileithyiaは、誕生の女神・イリテュイア・ルキナと呼ばれ、のちにユノ・ルキナと呼ばれて母娘が同一視された。

アルカディアArcadia地方ステュムパロスStymphalusでは、ヘラHeraは女性の一生涯を表す「乙女」「妻」「寡婦」の三つの名で呼ばれた。

ヘラHeraは年に一度、清らかなカナトスKanathosspringに沐浴し、年齢を洗い流して処女性を取り戻す、と伝えられた。

The birth of Athena from the head of Zeus, with Eileithyia on the right.

エイレイテュイア Eileithyia

エイレイテュイア Eileithyia

出産の女神goddess of childbirth

ホメロスHomer複数形plural formエイレイテュイアイで呼ぶこともある。

ヘシオドスHesiodではゼウスZeusヘラHeradaughter

クノッソスKnossos洞窟caveから、エイレイテュイアEileithyiaと名が刻まれた粘土板が発見されたことからも、エイレイテュイアEileithyia崇拝cultの起源はクレタ島Creteと考えられている。

複数形plural formエイレイテュイアイの名で呼ばれるとき、その中に結婚の女神Goddess of the marriageであるヘラHeraと、若者の守護神であるアルテミスArtemisが含まれることがある。

Leto with her children Apollo and Artemis

ヘラHeraの支配下にあるエイレイテュイアEileithyiaは、ヘラHeraの命令で二度ヘラHera恋敵rival in love出産childbirthの邪魔をした。

一度はアポロンApolloアルテミスArtemis誕生birthのときである。

しかし、このときは、ヘラHera以外の他の女神たちOther goddessesにたくさんの高価な贈り物で買収されて、結局二神の誕生birthに立ちあった。

ヘラクレスHeraclesを産むアルクメネAlcmene

もう一度は、ヘラクレスHeracles誕生birthのときである。

ヘラクレスHeraclesmotherアルクメネAlcmeneの産室の前に、出産childbirthを妨げるまじないの、膝を重ね、腕を組み、指を絡ませる格好をして座った。

しかし、結局このときも、ガリンティアスGalanthisに邪魔されてヘラクレスHeraclesは無事に生まれた。

ゼウスZeuseagleに餌を与えるヘベHebe

ヘベ Hebe ユウェンタス Juventas

「青春(の美)」の意。

ゼウスZeusヘラHeradaughterで、軍神god of warアレスAres姉妹sister

天上で神々の酒杯を満たす役についている。

イリアスIliad では、アレスAresディオメデスDiomedesと闘って傷を受けると、アレスAresの入浴を手伝って傷口を洗う。

ヘラクレス Heracles

ヘラクレスHeracleswifeデイアネイラDeianiraが渡した毒を塗った服をそれと知らずに着て焼死するが、そのとき肉体は浄められ、天上に迎えられてオリュムポスの神々the Olympian godsの仲間入りが許される。

そして、天上の新しいwifeとしてヘベHebeヘラクレスHeraclesに与えられた。

ヘラクレスHeraclesの願いに従ってヘベHebeヘラクレスHeraclesに忠実だったnephewイオラオスIolausを一日だけ若返らせ、ヘラクレスHeracles子供childrenたちを迫害するエウリュステウスEurystheusを討ちとらせた。

ヘパイストスHephaestusに情事を発見されたアプロディテAphroditeアレスAres

アレス Ares マルス Mars

ギリシアの戦争の神the Greek god of war

のちにローマ神話Roman mythologyにおける重要な神・マルスMarsと同一視された。

ゼウスZeus正妻lawful wifeヘラHera一人息子only son

オリュムポスの十二神the Twelve Olympian godsの一人に数えられるが、『イリアスIliad では、凶暴で大ぼら吹きの戦士soldier of the braggadocio with brutalityとしてからかわれている。

アプロディテAphrodite三美神Charitesに武器を取り上げられるアレスAres

多くの女性と関係したがwifeはいない。

ヘパイストスHephaestuswifeアプロディテAphroditeとの恋愛loveでは、daughterハルモニアHarmoniaポボスPhobos(「狼狽」)とデイモスDeimos(「恐怖」)の双子の兄弟Twin brothersが生まれた。

(恐怖の具現であるポボスPhobosデイモスDeimosの二神は、fatherアレスAresが激しい怒りを掻き立てて人々を殺戮に追いやった戦場で、いつもfatherのそばに姿を現した。)

ヘリオス Helios

アプロディテAphroditeとの恋愛loveのあっけない結末は オデュッセイアOdyssey の中で、吟唱詩人SkaldデモドコスDemodocusが語っている。

太陽神sun godヘリオスHeliosが二人のひそかな情事love affairhusbandヘパイストスHephaestusに知らせたため、ヘパイストスHephaestusレムノス島the island of Lemnos崇拝者worshipperたちのところを訪ねると偽り、オリュムポスOlympusを留守にする振りをした。

アレスAresアプロディテAphroditeが一緒にベッドに入ると、その上に仕掛けてあった大きな網が落ちてきて裸で抱き合う二人をベッドごと捕えた。

神々Godsが呼ばれて、二人は見世物showにされた。

女神goddessesたちは遠慮して来なかったが、男の神々は見に来て2人を嘲笑した。

ポセイドンPoseidonが仲介に入り、アレスAresヘパイストスHephaestusに罰金を支払うことで話がつき、二人は解放された。

ポセイドン Poseidon

アレスAresケクロプス1Cecrops IとのdaughterアグラウロスAglaulusとの間に生まれたアルキッペAlcippeが、ポセイドンPoseidon息子sonハリロティオスHalirrhotiusアテナイAthensアクロポリスAcropolisの付近で犯されたため、怒ったアレスAresはその場でハリロティオスHalirrhotiusを殴り殺した。

ところがハリロティオスHalirrhotiusfatherポセイドンPoseidonは、アレスAres殺人の罪crime of murderアテナイAthens法廷Courtに訴えた。

アレイオス・パゴス Areios Pagos アレオパゴス Areopagus

そこでアレスAres裁判trialにかけられることになったが、その事件caseを記念して裁判trialが行われた場所は、「アレスの丘Hill of Ares」という意味meaningの「アレイオス・パゴスAreios PagosアレオパゴスAreopagus)」の名で以後呼ばれるようになり、アテナイAthensの最も厳粛な評議と裁判trialの行われる場所になった。

その第1回の殺人事件の裁判Trial of the murder caseにおいてアレスAresは、他のオリュムポスの神々the Olympian godsより成る陪審juryによって無罪の判決Innocent judgmentを受けた。

Bellona Presenting the Reins of his Horses to Mars

アレスAresは戦闘のための戦闘と流血を好み、その正邪は問題にしない。

戦場には双子の息子たちTwin sonsポボスPhobosデイモスDeimosと、戦いの女神Goddess of the fightエニュオEnyoローマ神話Roman mythologyベロナBellona)を従えて現れ、戦士たちの戦闘意欲を煽った。

しかし、戦術の神で真の勇気の神であるアテナAthenaにはかなわなかった。

Titans and Giants, including Ephialtes on the left

あるときは、アロアダイAloadaeの名で呼ばれる巨人Giantsたち・オトスOtusエピアルテスEphialtesに捕えられ青銅の壺Bronze jarに閉じ込められた。

巨人Giantsたちの継母stepmotherエリボイアEriboeaに危機を知らされたヘルメスHermesに助けられなければ、もう少しで死ぬところであった。

Minerva Fighting Mars

トロイア戦争Trojan Warではトロイア側Troy sideについたが、彼の果たした役割は不名誉なものである。

アテナAthenaに加護されたディオメデスDiomedesに深傷を負わされ、それをオリュムポスOlympusゼウスZeusに訴えに行く。

ゼウスZeusからは以後戦闘に加わることを禁じられるが、なお戦場に出たため、アテナAthenaになじられ押しとどめられた。

神々Godsが両陣営に分かれて敵対し始めると、アレスAresアテナAthena胸当てbreastplateアイギスAigisaegis)をねらってspearを放った。

しかしアテナAthena無傷unharmedで終わり、アレスAresアテナAthenastoneで打たれた。

アプロディテAphroditeが駆け付けてアレスAresを戦場から隠そうとしたが、アプロディテAphroditeアテナAthenafistで打たれた。

ヘラクレス Heracles

デルポイDelphiへ赴くヘラクレスHeraclesアレスAres息子sonキュクノスCycnusに挑戦したとき、アレスAres息子sonとともに戦った。

アテナAthenaに助けられたヘラクレスHeraclesキュクノスCycnusを殺し、アレスAres大腿Thighを傷つけた。

その他、アレスAresには多くの凶暴なFerocious息子sonsたちがいる。

ニンフnymphキュレネCyreneとの間に生まれたトラキア王King of ThraceディオメデスDiomedesアスカラポスAscalaphusプレギュアスPhlegyas、そしておそらくメレアグロスMeleagerもそうであろう。

ゼウスZeusの雷を鍛えるヘパイストスHephaestus

ヘパイストス Hephaestus

ウゥルカヌス Vulcan

ヘシオドスHesiodによると、ヘラHeraが異性と交わることなく産んだ息子sonであるが、ヘシオドスHesiod以外はヘラHeraゼウスZeuschildとしている。

鍛冶forge金属鋳造metal castinggodである。

モスキュロス火山Mosychlos volcanoのあるエーゲ海the Aegean Sea北部のレムノス島the island of Lemnosヘパイストス神the god Hephaestus崇拝worship発祥の地place of originと言われる。

小アジアAsia MinorカリアCariaリュキアLyciaでも崇拝worshipされる。

やがて、エトナ山Mount Etnaのあるシシリア島Sicilyリパリ諸島Lipari Islandsヴェスヴィオス山Mount VesuviusのあるカムパニアCampania地方など、火山volcanoを有する西方地域でも礼拝worshipされるようになった。

元来は、fire、とくに活火山active volcanoから噴出Spoutする火の神god of fireである。

ヘパイストス Hephaestus

ヘパイストスHephaestusは二度オリュムポスOlympusから墜落fallした。

一度は、誕生birthのとき。

あまりに醜くToo ugly、しかも足が不自由だったlameため、腹を立てたAngry母親motherヘラHeraに、天上から投げ捨てられたAbandoned from heaven

海に落ちたFell into the seaヘパイストスHephaestusオケアノスOceanusdaughtersたちのテティスThetisエウリュノメEurynomeに拾われ、彼女たちの住む海底深い洞穴Deep sea caveで、神々に見つかることなく9年間育てられた。

ヘラ Hera

そのとき、ヘパイストスHephaestus鍛冶仕事Blacksmith workを学び、職人技artisanshipを身に付けた。

そして、磨いた腕で立派な黄金の椅子Golden chairを作り、ヘラHeraに贈った。

しかし、それは自分を棄てた母親motherへの復讐revengeだった。

すなわち、その椅子chairには仕掛けが隠されていて、喜んだヘラHeraが座ると、目に見えぬ鎖がたちまち彼女を縛り付け、神々の誰一人として彼女を自由にすることができなかったのである。

ヘパイストスHephaestusは神々に頼まれて天上へ招かれたが、断じてヘラHeraを解放しようとしなかった。

ディオニュソス Dionysus

ディオニュソスDionysusに酒を飲まされ、隠し持っていた椅子chairの鍵を見つけられると、やっと彼はヘラHeraを縛る鎖を解いた。

別の説では、ヘパイストスHephaestusオリュムポスの神々the Olympian gods全員にサンダルSandalsを贈ったという。

そして、贈られた黄金のサンダルGolden sandalsを履いたヘラHeraは、つんのめって転び、いやというほど強く頭を打った。

オリュムポスOlympusに迎えられたヘパイストスHephaestusは、鍛冶仕事Blacksmith workの一切を司ったが、不自由な足や、足をせわしげに引きずって歩く歩行の仕方や、すすで汚れた顔などが嘲笑の的となった。

気まぐれなwifeアプロディテAphroditeのリードで踊るダンスも神々の間の物笑いの種だった。

ヘパイストスHephaestusアレスAresアプロディテAphrodite

アプロディテAphroditeヘパイストスHephaestus結婚marriageするとすぐにhusbandを裏切り、軍神god of warアレスAres密通adulteryを重ね、多くの子供childrenを産んだ。

すべてを見ている太陽神solar deityヘリオスHeliosからwife情事love affairを教えられたヘパイストスHephaestusは怒り狂った。

レムノス島the island of Lemnosで世話になった人々に会いに行くという噂を広めておいて、実は物陰に潜み、アプロディテAphroditeアレスAresがベッドに入ると、上から大きな網Big netを落とし二人を捕えた。

二人が身動きもできず縛り付けられていることを見届けてから、ヘパイストスHephaestusは彼らの痴態sillinessを見せつけるために神々Godsを招集した。

さすがに女神goddessesたちは遠慮し、男神male godsのみがやって来た。

みな大いに笑った。

しかし、アレスAres滑稽ridiculousだったが、wifeを寝取られた本人のヘパイストスHephaestusはもっと滑稽ridiculousだった。

ポセイドン Poseidon

見兼ねたポセイドンPoseidonが二人をほどくようにヘパイストスHephaestusを説得した。

ヘパイストスHephaestusポセイドンPoseidonから、アレスAresに償いの金をきっと支払わせるMake sure he pays the compensation moneyと保証されて、二人を解いた。

ヘパイストスHephaestusが二度目にオリュムポスOlympusから落とされたという次の話は、彼が母親motherとは和解していたことを示唆している。

ヘラHeraゼウスZeusヘラクレスHeracles迫害について派手な口喧嘩をしているとき、ヘパイストスHephaestusヘラHeraに味方して熱弁を振るった。

怒ったゼウスZeusヘパイストスHephaestusの足を掴み天上から投げ捨てた。

丸一日落下し続けて彼はレムノス島the island of Lemnosに落ち、シンティエス人(この島に住んでいたトラキア人)に助けられ足の怪我の介抱を受けた。

この話では、そのときの返礼にヘパイストスHephaestusは彼らの守護神Guardian deityとなり、彼らに金属細工Metalworkの技術を教えたという。

彼らの金属細工Metalworkの腕は有名である。

Thetis Receiving the Weapons of Achilles from Hephaestus

ヘパイストスHephaestusオリュムポスの神々the Olympian godsに非常に重宝がられた。

神々Godsが住む豪華な宮殿Palaceはみな彼の作品である。

頼まれれば、下界の人間たちが身に付ける武具甲冑Arms armorまでも作った。

たとえば、海のニンフnymphテティスThetis(彼女は彼を拾って育ててくれた恩人でもある)に頼まれて作った彼女の息子sonアキレウスAchilles甲冑armor、そして、アプロディテAphroditeに頼まれたアイネイアスAeneas武具armsなどである。

あるいは、人類Humanに肩入れしすぎるプロメテウスPrometheus罰するpunishために、ゼウスZeusが彼のyounger brotherエピメテウスEpimetheuswifeとして与えた人類最初の女性The first woman of mankindパンドラPandoraを造ったのもヘパイストスHephaestusである。

キュクロペスの鍛冶場 The Forge of the Cyclopes

通常ギリシア人Greeksは、彼の工房Workshopレムノス島the island of Lemnosにあり、一つ目巨人one-eyed giantキュクロペスCyclopesが職人として働いていると考えた。

そして、キュクロペスCyclopesテルキネスTelchinesたちや、クレタ島CreteダクテュロイDactylsのように、火の神God of fireと見なされた。

ローマ神話Roman mythologyではヘパイストスHephaestusは、ときに火の擬人神Anthropomorphic god of fireでもあるウゥルカヌスVulcanと同一視されたが、シシリア島Sicilyエトナ山Mount Etnaの下が彼の鍛冶場blacksmith's workshopだった。

天上にも仕事場はあった。

すなわち神々GodsギガンテスGigantes戦いbattleギガントマキアGigantomachy)の際、ヘパイストスHephaestusfurnaceの中から溶鉱smeltingを取り出し、ギガンテスGigantes巨人族giantsの一人ミマスMimasに投げつけた。

このfurnaceで、プロメテウスPrometheusカウカソスCaucasus岩山に縛った鎖Chain tied to a rocky mountainも造った。

ゼウスZeus稲妻lightningアポロンApolloアルテミスArtemis姉弟Siblingsが持つ弓矢Bow and arrowも彼の作品である。

アテナの誕生 The Birth of Athena

ヘパイストスHephaestusfatherなくしてmotherヘラHeraからのみ生まれたように、アテナAthenamotherなくしてゼウスZeusHeadから生まれたのは、ヘパイストスHephaestusが生まれたあとのことである。

なぜなら、頭痛headacheに苦しむゼウスZeusHeadaxeで打ち砕いてアテナAthena誕生Birthを助けたのはヘパイストスHephaestusだからである。

Athena Scorning the Advances of Hephaestus

のちにヘパイストスHephaestusアテナAthenaに恋い焦がれるが、アテナAthenaにつれなく拒絶され、悶々として大地Earthに精液を垂らしてしまった。

身ごもった大地Earthから、アテナイAthens伝説上の王Legendary kingエリクトニオス1Erichthonius I of Athensが生まれた。

Water, or the Fight of Achilles against Scamander and Simoeis

トロイア戦争Trojan Warのときには、逆巻くスカマンドロスScamanderの流れに苦闘するアキレウスAchillesを見、鍛冶場の火Blacksmith fire川を干上がらせてLet the river dry英雄hero溺死Drowningから救った。

彼の子供childrenたちのほとんどは、父親fatherと同じように足が不自由だったが、アルゴナウタイArgonautsの一人パライモンPalaemonコリュネテスCorynetes(棍棒男)というあだ名を持つエピダウロスEpidaurusの山賊・ペリペテスPeriphetes、フルートの発明者・アルダロスらがいる。

古代に各地に見られた多くの粗削りの神像も、彼の作品とされた。

ポセイドン Poseidon

ポセイドン Poseidon

ポセイドン Poseidon

ネプトゥヌス Neptune

海を支配するrule the sea主要なギリシアの神Greek god

ローマ神話Roman mythologyでは海神Sea godネプトゥヌスNeptuneと同一視された。

ポセイドンPoseidon(ドリス語でポテイダン)という名は「大地の支配者または夫」を意味しているらしく、その起源は彼の通称ガイエコス(「大地の所有者」)と一致している。

また地震earthquakeとも結び付けられ、そのため「大地を揺さぶる者」という意味のエノシクトンやエノシガイオスとも呼ばれる。

関連のある動物Related animalは主としてHorse牡牛Bullである。

ポセイドンPoseidonは、礼拝の対象Object of the worshipでもあり、神話に登場する神々The gods who appear in the mythの中でも偉大な神Great godの一人である。

キュクロペスの鍛冶場 The Forge of the Cyclopes

しばしば芸術作品の題材Subject of the work of artとなり、背が高く、あご髭をはやし、いつも三叉の矛tridentキュクロペスCyclopes、またはテルキネスTelchinesが作ったとされる、先が三叉の、マグロ漁師Tuna fishermanが使う槍)を携え、ときには魚を持った姿で描かれる。

ポセイドンPoseidonは「海の老人the Old Man of the Sea」と言われるネレウスNereusポルキュスPhorcysプロテウスProteusといった古い穏やかな海神Sea godたちに取って代わり、彼らが本来持っていた性質の多くを引き継いだが、彼らに欠けていた激しさも持っていたようである。

それはポセイドンPoseidonがしばしば不機嫌で、復讐心に燃え、危険な人物として描かれるからである。

彼の行動はその破壊力Destructive powerを示している。

クロノスCronusstoneを包んだおくるみを贈呈するレアRhea

Rhea presenting Cronus with the stone wrapped in swaddling bands

彼はクロノスCronusレアRhea息子sonで、ヘシオドスHesiodによればゼウスZeuselder brotherである。

ゼウスZeusを除く兄弟姉妹Brothers and sistersと同様に、生まれるとすぐに父親fatherに飲み込まれたが、それは子供childrenたちが将来、自分の競争相手になることを父親fatherが恐れたからである。

もっともアルカディアArcadiaの人々はレアRhea子馬ponyポセイドンPoseidonの身代わりにしてhusbandに飲ませたのだという。

また、レアRheaポセイドンPoseidonロドス島Rhodesに連れて行き、そこでオケアノスOceanusの娘・カペイラCapheiraテルキネスTelchinesの助力を得て彼を育てたという話もある。

メティス Metis

メティスMetisクロノスCronus催吐薬Emeticを与えて子供childrenたちを吐き出させると、ポセイドンPoseidonゼウスZeusを助けてティタン神族Titansを打ち負かし、タルタロスTartarus幽閉Imprisonmentした。

それから、クロノスCronus三人の息子たちthree sons全宇宙whole universeを分け合ったが、地上GroundオリュムポスOlympusだけは共有shareした。

ポセイドンPoseidon(くじ)lotterySeaが当たったのだが(彼の出生についての通説とは異なる説によれば)、奇しくもSeaは、彼がレアRheaの胎内から生まれるとすぐにクロノスCronusの手で投げ込まれた所であった。

アポロン Apollo テティス Thetis

ポセイドンPoseidon最高の地位highest postを与えられたゼウスZeusホメロスHomerによれば長男)に対してしばしば反抗resistしたけれども、窮地に陥ったときに限って敗北を認めた。

あるとき、ポセイドンPoseidonゼウスZeusを打ち負かそうとヘラHeraアテナAthena陰謀Plotをめぐらし、ゼウスZeusを縛り上げたが、テティスThetisタルタロスTartarusから百の手を持つ巨人Giant having 100 handsヘカトンケイルHecatoncheir)・ブリアレオスBriareosを連れて来て、ゼウスZeusを解き放した。

ポセイドン Poseidon アムピトリテ Amphitrite

ポセイドンPoseidon子供たちchildrenの多くは、人間も神もともに彼の激しさを継いでいる。

彼のwifeネレウスNereusないしオケアノスOceanusdaughterアムピトリテAmphitriteであると言われている。

ポセイドンPoseidon求婚Proposeすると、アムピトリテAmphitriteは脅えてアトラスAtlasのもとへ逃れたが、一頭の海豚(いるか)dolphinが彼女を見つけ出し、説得Persuadeしてポセイドン結婚marriageさせた。

その海豚(いるか)dolphin褒美reward星座constellationとして天に配置された(海豚座Delphinus)。

トリトン Triton

アムピトリテAmphitritehusbandのためにトリトンTritonロデRhodeベンテシキュメBenthesikyme三人の子Three childrenを産んだが、ポセイドンPoseidon女神goddessニンフnymphや人間の女たちと交わって他にも多くの子供childrenをもうけた。

神馬Horse of Godアレイオン(アリオン) Arion

ポセイドンPoseidonはまたHorseの姿になってデメテルDemeterを我がものとしたが、それは彼女が彼を避けるために牝馬Mareになっていたからである。

二人の名が大地と関係のあるところから推測されるように、おそらく彼女は彼の最初の伴侶だったのだろう。

デメテルDemeter神馬Horse of Godアレイオン(アリオン)ArionデスポイナDespinaというdaughterとを産んだ。

メドゥサ Medusa

ポセイドンPoseidonはまた、ゴルゴンGorgonメドゥサMedusaがまだ美しい女性beautiful womanであった頃、メドゥサMedusaを愛し、アテナの神殿the temple of Athenaで彼女と交わった。

そのため処女神virgin goddessアテナAthenaメドゥサMedusa忌まわしい怪物Disgusting monsterに変え、ペルセウスPerseusメドゥサMedusaを殺す手助けをした。

ペガソス Pegasus

ポセイドンPoseidon子を身ごもっていたpregnant in childrenメドゥサMedusaの切られたneckから、クリュサオルChrysaor翼のある天馬Fine steed with the wingペガソスPegasusとが生まれた。

ヘラクレス Heracles アンタイオス Antaeus

ポセイドンPoseidonはまた祖母grandmotherガイアGaeathe Earth)(大地)に巨人giantアンタイオスAntaeusを産ませた。

Titans and Giants, including Ephialtes on the left

他の巨人giantポセイドンPoseidonfatherとされるものにオリュムポスOlympusを急襲しようとしたオトスOtusエピアルテスEphialtesアロアダイAloadae)、それにキュクロペスCyclopesポリュペモスPolyphemusがいる。

ポリュペモス Polyphemus

ポセイドンPoseidonポリュペモスPolyphemus盲目BlindにしたオデュッセウスOdysseusを激しい憎悪の念に駆られて追った。

その他のポセイドンPoseidon子供childrenたちは、体形は普通だが性格は獰猛である。

その中に異母兄弟half brotherテセウスTheseusに殺された悪党・ケルキュオンCercyonスキロンScironゼウスZeus息子sonポリュデウケスPolydeucesに殺されたアミュコスAmycusヘラクレスHeraclesに殺されたブシリスBusirisがいる。

テセウス Theseus

彼らよりまともでポセイドンPoseidonfatherと主張する人間の中に、エパポスEpaphusdaughterリビュエLibyaの産んだ息子sonsたち・ベロスBelusアゲノルAgenorレレクスLelexがおり、とりわけ有名なのがテセウスTheseusで、motherアイトラAethraだが、fatherアイゲウスAegeusとも言われる。

その他アミュモネAmymoneとの間に大航海家Person of Great NavigationナウプリオスNaupliusテュロTyroとの間にペリアスPeliasネレウスNeleusカリュケCalyceとの間にコロナイの王・キュクノスCycnus、など多くの息子sonsたちがいる。

ポセイドンPoseidonホメロスHomer イリアスIliad の中できわめて重要な存在である。

これは主として彼がトロイア軍Trojan armyに対して憎しみを抱いていたからであり、そのために彼はゼウスZeusのはっきりとした命令にも逆らって、ギリシアGreeceに味方した。

アポロン Apollo ポセイドン Poseidon ラオメドン Laomedon

この憎しみは以前ポセイドンPoseidonアポロンApolloプリアモスPriamfatherラオメドンLaomedonに奉仕して、ある金額でトロイアTroy町の城壁Town wallsを作ることに応じたにもかかわらず、結局ラオメドンLaomedonその代金の支払いを拒んだRefused to pay the priceことに起因している。

アポロンApolloはそのpunishmentとしては疫病plagueをはやらせただけで十分だと感じていたらしい。

それは彼がその後のトロイア戦争the Trojan Warトロイア軍Trojan armyに味方したからである。

ヘラクレス Heracles ヘシオネ Hesione

これに対して、ポセイドンPoseidonはより非情であった。

ポセイドンPoseidon海の怪物sea monsterを遣わし、それがもう少しでラオメドンLaomedondaughterヘシオネHesioneを貪り食うところだったが、それだけでは満足せず、トロイア戦争the Trojan Warの間、ずっとトロイア軍Trojan armyを迫害し続けた。

小アイアス Ajax the lesser

しかしポセイドンPoseidonの怒りはギリシア軍Greek armyをも容赦しなかった。

ロクリスLocrisオイレウスOileus息子sonアイアスAiasが、アテナ神殿the temple of AthenaカッサンドラCassandraを犯すという不敬の罪Crime of the disrespectを犯したため、nieceアテナAthenaギリシア軍Greek armypunishmentしたが、ポセイドンPoseidonはそれを助けたのである。

それどころか、帰国の途上難破したアイアスAias神々Godsを侮(あなど)り自力で我が身を救ったのだと自慢したため、ポセイドンPoseidonは彼がしがみついていた岩を打ち砕き犯罪者として彼を処罰した。

また他のギリシアの指揮官たちGreek commandersは罪を犯したアイアスAiaspunishmentすることを拒んだため、ポセイドンPoseidonが送った嵐に翻弄される羽目になった。

オデュッセウス Odysseus

オデュッセウスOdysseusアイアスAiasをその罪のゆえに石を投げて殺そうと提案したのでこの迫害を逃れたが、のちに彼がポセイドンPoseidon息子sonポリュペモスPolyphemus盲目Blindにしたために、ポセイドンの怒りの矢面に立たされた。

その後、オデュッセウスOdysseusの帰国は大幅に遅れ、やっと帰国を果たした時には、仲間をすべて失っていた。

パイアケス人 Phaeacians

さらに、ポセイドンPoseidonは、航海術に長けたパイアケス人PhaeaciansオデュッセウスOdysseusやその他の旅人に援助を与えたため、彼らの港を巨大な山脈で塞ぎ、オデュッセウスOdysseusを運んだ船を岩に変えて彼らを罰した。

しかしポセイドンPoseidonは心が平静なときには、忠実なエチオピア人Ethiopianの所へ好んで訪れた。

エチオピア人Ethiopianが彼に多くの犠牲を捧げたからである。

オデュッセウスOdysseusが一度ならずポセイドンPoseidonの目を逃れたのは、ポセイドンPoseidonエチオピア人Ethiopianの所へ行っていて留守をしていたという偶然が幸いしたからだった。

ポセイドンPoseidonアイガイAegae(この名の付いた場所はアカイアAchaeaエウボイア島Euboea2箇所)に近い海底の宮殿Palace of the bottom of the seaに住んでいた。

彼は戦車Chariotに乗って驚くべき速さで海上を進み、サモトラケ島SamothraceからアイガイAegaeまで大股の四歩で渡ることもできた。

また彼が戦いに加わると、ハデスHadesは彼の起こす地震earthquakeで地面が崩れて地下の世界の天井が落ちて穴があくのではないかと恐れた。

アテナAthenaポセイドンPoseidonの競争

ポセイドンPoseidonは多くの土地をはっきりと自分のものだと主張し、そのことで他の神々Godsと争ったが、しばしばその争いに敗れている。

たとえば彼はアテナイAthensトロイゼンTroezenの両国をめぐってアテナAthenaと争いを起こした。

アテナイAthensの場合には競争competitionが行われた。

アテナAthenaオリーヴの木Olive treeを生え出させたのに対して、ポセイドンPoseidonはやっとの思いで三叉の矛tridentアクロポリスAcropolis山上の岩を打ち砕き塩水の泉brine springを作り出したに過ぎなかった。

アテナイAthensの人々は二つを比べて、アテナAthenaの贈り物の方が役に立つと考えた。

そこでポセイドンPoseidonは彼らがアテナAthenaを選んだことをpunishmentするために、アッティカAttica周辺の野に洪水floodを起こした。

のちにゼウスZeusポセイドンPoseidonアテナイAthensの人々とを和解させ、それ以後彼らはポセイドンPoseidonを大いに敬うようになった。

トロイゼン Troezen

トロイゼンTroezenではゼウスZeuselder brotherポセイドンPoseidondaughterアテナAthenaとを平等に取り扱った。

しかしそこでもポセイドンPoseidon洪水floodを引き起こした。

そのため、ついにトロイゼンTroezenの人々は、彼を崇(あが)めてピュタルミオス(「草木の育成者」)という呼称を与えた。

The Death of Hippolytus

ポセイドンPoseidonテセウスTheseus息子sonヒッポリュトスHippolytusを殺した海獣Sea animalを送り込んだのもトロイゼンTroezenの近くであった。

アルゴスArgosではポセイドンPoseidonヘラHeraと激しく争ったが、アルゴス河神the river godたちはヘラHeraの方を高く評価した。

ヘラHeraアルゴスArgosの町の当初からの守護神Guardian deityだったからである。

それに腹を立てたポセイドンPoseidonは川をすべて枯らし、その地を海水で氾濫させた。

ポセイドン Poseidon アミュモネ Amymone

それでもポセイドンPoseidonがのちにダナオスDanausdaughtersの一人アミュモネAmymoneと出会ったのはアルゴスArgosの地であった。

彼は彼女が気に入り、泉のところまで連れて行って、彼女と交わった。

それでアミュモネAmymoneナウプリオスNaupliusを産んだ。

ともあれ、ポセイドンPoseidonは一つの町を我が物とした。

ヘリオス Helios

ポセイドンPoseidonコリントスCorinth所有権OwnershipをめぐってヘリオスHeliosと争い、その決着はブリアレオスBriareosの手に委ねられた。

彼の公平な裁定によって、町を見下ろす高い丘(アクロコリントスAcrocorinth山)は太陽神solar deityヘリオスHeliosに、そして両側が海に面しているコリントス地峡the Isthmus of Corinth全体はポセイドンPoseidonにとそれぞれ与えられることになったのである。

ミノタウロス Minotaur

ポセイドンPoseidonクレタ島の王King of CreteミノスMinosと激しく争ったが、それは次のような経緯による。

KingポセイドンPoseidon犠牲Sacrificeにするための牡牛Bullを送って欲しいと求めると、ポセイドンはそれに応じて海から見事な牡牛Bullをよこした。

それは実に立派な牡牛Bullだったので、ミノスMinos犠牲Sacrificeに供するよりも飼っておきたいと思った。

ポセイドンPoseidonはそれに腹を立てて、ミノスMinoswifeパシパエPasiphaeがその牡牛Bullに情欲を抱くように仕向けた。

テセウス Theseus

その後、テセウスTheseusが彼らの怪物の子monster childミノタウロスMinotaurを殺そうとしてクレタ島Creteにやって来たとき、ミノスMinosは自分の指輪ringSeaに投げ入れ、テセウスに回収してくるように命じた。

こうすることによってミノスMinosは、ポセイドンPoseidonが本当にテセウスTheseus父親fatherであるかどうかを確かめようとしたのである。

ポセイドンPoseidonアムピトリテAmphitriteの勝利

テセウスTheseusSeaに飛び込むとSeaニンフnymphネレイデスNereidsがすぐに指輪ringを彼に返し、アムピトリテAmphitrite黄金の冠Golden crownも一緒に手渡した。

テセウスTheseusはそのcrownを自分のものとして取っておいた。

テイレシアス Tiresias

ポセイドンPoseidon海辺Seasideだけでなく内陸inlandでも自分に敬意が払われることを重んじた。

このことは、テイレシアスTiresias亡霊GhostオデュッセウスOdysseusに対して与えた指示から窺える。

テイレシアスTiresias亡霊Ghostは、Seaなど見たこともないため、オデュッセウスOdysseusが肩に担いでいた(かい)oar(かい)oarであることすら知らないような人々の住む内陸inlandで、ポセイドンPoseidonに敬意を表して犠牲Sacrificeを捧げよ、とオデュッセウスOdysseusに命じたのである。

デルポイの神託 Delphic oracle

ポセイドンPoseidon内陸inlandボイオティアBoeotiaデルポイDelphiでも崇(あが)められた。

デルポイDelphiでは神託oracleの仕事をアポロンApolloが引き受けるまで、ポセイドンPoseidonガイアGaeaがその仕事の分担をしていたとも言われる。

デルポイDelphiではコルキュラ島Corcyraの人々が、漁師Fishermanマグロの大群Horde of tunaのいる位置を浜辺に立って示してくれた牡牛Bullを記念して、ポセイドンPoseidon青銅の牡牛Bronze bullを捧げる習慣があった。

コルキュラ島Corcyraの人々がマグロTunaを網で捕えることができたのは、漁獲量の10分の1ポセイドンPoseidonに与えよというデルポイの神託Delphic oracleを受けたあとのことであったからである。

嵐で漂流するオデュッセウスOdysseusを助けるレウコテア女神Goddess Leucothea

ポセイドンPoseidon破壊的な活動Destructive activityだけでなく、慈悲深い行いBenevolent deedsもした。

たとえば以前は巨大な湖Huge lakeであったテッサリアThessaly乾いた土地Dry landに変えたのだが、これは大地震huge earthquakeを引き起こしてテムペ渓谷the Vale of Tempeをくり抜き、そこをペネイオス川the river Peneusが流れるようにして実現したのである。

ポセイドンPoseidonはまたイノIno息子sonメリケルテスMelicertesSeaに身を投げたとき、彼らを海神Sea godレウコテアLeucotheaパライモンPalaemonに変えて救った。

ポセイドンPoseidonゼウスZeus息子sonsポリュデウケスPolydeucesカストルCastor兄弟brothersディオスクロイDioscuri)を船乗りの保護者Guardian of the sailorに指名し、彼らに嵐を鎮める力Power to calm the stormを与えた。

また地震earthquakeが起こらないようにと祈る場合、人々はポセイドンPoseidonの加護を求めた。

アスパリオス(「地すべりの防止者」)としてポセイドンPoseidonに祈りを捧げたのである。

馬の神Horse godとしてのポセイドンPoseidonはヒッピオス(「馬の神」の意)として知られていた。

アテナイAthensではアテナAthenaはヒッピアの呼び名で彼と結び付けられている。

ペロプス Pelops

ポセイドンPoseidonは気に入った多くの者にHorseを与えた。

たとえば愛していたペロプスPelopsHorseを与え、それを用いてペロプスPelopsヒッポダメイアHippodamiaを手に入れた。

イダスIdasにはエウエノス河神the river god EvenusdaughterマルペッサMarpessaを連れ去るためにHorseを、またトラキアの王King of ThraceレソスRhesusにはオデュッセウスOdysseusディオメデスDiomedes盗んだ馬Stolen horseを、さらにペレウスPeleusにはテティスThetisとの結婚式weddingのときに、のちにアキレウスAchillesが拒絶することになる不死の名馬Immortal fine horseクサントスXanthusバリオスBaliusとを与えた。

黄金の毛をした牡羊 the ram with golden wool

彼はまた牡羊ramとも結び付けられていた。

それは彼がテオパネTheophaneを犯したとき牡羊ramに姿を変え、2人のあとを追っていた彼女の求婚者たちsuitorsの目をくらますために彼女をsheepに変えたからである。

こうしてテオパネTheophane黄金の毛golden woolをした牡羊ramを産んだのだと言われる。

この牡羊ramは、その後、息子sonプリクソスPhrixusアタマスAthamusの手で犠牲Sacrificeにされるのを救おうとして、ネペレNepheleプリクソスPhrixusに与えたものである。

ポセイドンPoseidonの求愛を受けるカイニスCaenis

すべての海神Sea godは自分たちの姿を変える力を持っていたが、ポセイドンPoseidonは多くの人間の姿をも変えた。

カイニスCaenisを犯したのち、彼女の願いで彼女を男に変えたり、アロペAlopeを泉に変えたりした。

彼は息子のペリクリュメノスPericlymenusに意のままに姿を変える力を与え、誘惑したメストラMestraにも同じ能力を贈った。

息子のキュクノスCycnusを不死身にもした。

ポセイドン Poseidon アムピトリテ Amphitrite

アムピトリテ Amphitrite

ネレウスNereusオケアノスOceanusdaughterであるドリスDorisとのdaughter海の女王Queen of the sea

ポセイドンPoseidonナクソス島the island of Naxosで踊っていたアムピトリテAmphitriteを見て彼女に恋をしたが、彼女は逃れて巨人神Giant godアトラスAtlasに救いを求めた。

ポセイドンPoseidon召使いServant海の動物たちSea animalsアムピトリテAmphitriteを探させた。

ついに海豚(いるか)Dolphinが彼女を発見し、ポセイドンPoseidonのために熱烈に説得したので、彼女はポセイドンPoseidon結婚marriageした。

海豚座いるかざ) Delphinus

そのためポセイドンPoseidon海豚(いるか)Dolphinを空に上げて星座constellationとした(海豚座Delphinus)。

2人の間の大勢の子供childrenの中にトリトンTritonロデRhodeベンテシキュメBenthesikymeなどがいる。

トリトン Triton

トリトン Triton

半人半魚Half-human half-fishの姿をしたさほど重要でない海神Sea god

ポセイドンPoseidonアムピトリテAmphitrite息子son

彼は古代芸術Ancient artによく扱われる題材であるが、描かれ方は様々で、彼が一人だったのか、あるいは複数いたのか定かでない。

最も普通に描かれるのは、頭と胴は人間The head and torso are humanだが、尾は魚The tail is a fishといった人物としてである。

大きな津波large tsunamiアルゴナウタイArgonautsを襲い、彼らをリビュアLibyaの奥地深くまで運んだので、彼らがshipを(今日のチュニジア南部Southern Tunisiaにある)トリトニス湖Lake Tritonisまで移動させたとき、トリトンTritonエウリュピュロスEurypylusという名の美青年の姿になって現れ、再び海を見出すにはどちらの方向に向かったらよいかを教えた。

彼はギリシア人Greeksから、アルゴナウタイArgonautsデルポイDelphiから持ってきた黄金の祭壇を贈られたあと、別れの贈り物としてエウペモスEuphemus土塊a clod of earthを与えた。

テラ島 Thera

この土塊a clod of earthは、エウペモスEuphemusクレタ島Creteの北でshipから落とすと、カリステ島Kallisteテラ島Thera)になった。

ボイオティアBoeotiaタナグラTanagraの人々は、トリトンTriton、またはこの名で呼ばれる海神Sea godたちの一人を危険と見做した。

なぜなら、タナグラTanagraの女たちがディオニュソスDionysus犠牲Sacrificeを捧げる前に海で沐浴していると、彼がよく襲ってきたからである。

それで、トリトンTritonディオニュソスDionysusの間で戦いが起こったが、トリトンTritonが敗れた。

またあるとき、トリトンTritonsの一人がタナグラTanagraで捕えられ、首を切られた。

彼はその地の家畜をとって食べていたが、その後葡萄酒を贈られて酔っぱらったところを、うまく罠に誘い込まれたのだと言われる。

トリトン Triton アムピトリテ Amphitrite

トリトンTriton渦巻状のspiral法螺貝conchと結び付けて考えられている。

それは嵐の海を静めるCalm the stormy seaためのトランペットtrumpetとして用いられた。

神々GodsギガンテスGigantes巨人族giantsとの戦いbattleギガントマキアGigantomachyでも、トリトンTritonギガンテスGigantesを驚かせるために、法螺貝conchを使った。

トリトンTritonはまたfatherポセイドンPoseidonと同様、三叉の矛tridentを携えていた。

このトリトンTritonヘラクレスHeraclesによって格闘で倒されたトリトンTritonと呼ばれる海獣と同一であるかどうかは、定かでない。

アテナAthenaの子供時代に関する神話では、トリトンTritonにはパラスPallasというdaughterがあり、アテナAthenaは彼女と遊んでいて、かっとなって彼女を殺してしまったという。

ポセイドンPoseidonの求愛を受けるカイニスCaenis

カイネウス Caeneus

もともとはテッサリア王King of ThessalyエラトスElatusdaughterカイニスCaenisであった。

大変な美人だったが、誰とも結婚しようとしなかった。

しかしカイニスCaenisが海岸を歩いているとき、ポセイドンPoseidonが彼女を見て、犯した。

その償いに、ポセイドンPoseidonカイニスCaenisの望むことは何でも叶えようと約束した。

カイニスCaenisは、ポセイドンPoseidonから加えられた侮辱を再び受けずにすむように、自分を男にして欲しいと言った。

ポセイドンPoseidonはその願いを聞き入れ、しかも、カイニスCaenisを剣によっては決して傷つけられない男にした。

名もカイネウスCaeneusと改めて、テッサリアThessalyラピテス族the Lapiths族長Patriarchの一人とした。

ラピテス族とケンタウロスの戦い

The Battle between the Lapiths and the Centaurs

ペイリトオスPirithous結婚式weddingで、酒によったケンタウロスたちthe centaursラピテスたちthe Lapithsを襲い、ラピテスLapithsの女たちを奪おうとしたとき、カイネウスCaeneusは剛勇のラトレウスLatreusを含む6人のケンタウロスthe centaursを殺した。

残りのケンタウロスたちthe centaursが彼を攻撃したが、武器では彼を傷つけることができないので、彼の頭上に岩や木を雨あられと降らせた。

彼はその非常な重みで地中にめりこんで行き、ついにタルタロスTartarusに達した。

タルタロスTartarusで彼は再びもとのカイニスCaenisに戻った。

しかしオウィディウスOvidではこの結末の部分が違っていて、それによれば、予言者・モプソスMopsusカイネウスCaeneusの魂が小鳥の姿になって、山と積まれた岩や木の中から空へ飛び立って行くのを見たという。

カイネウスCaeneus息子sonコロノスCoronusである。














































































































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