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2020年11月9日月曜日

ビッグ・ベン Big Ben 時計台 Clock tower 2016年(平成28年)

ウェストミンスター宮殿 Palace of Westminster 1859年(安政6年)

英国国会議事堂 Houses of Parliament

ビッグ・ベン Big Ben 時計台 Clock tower 2016年(平成28年)

ビッグ・ベン Big Ben 時計台 Clock tower 2016年(平成28年)

ギリシア神話関連地図Greek mythology related map

ケクロプス1Cecrops I

アテナイ初代の王the first king of Athens

アッティカAttica2代目の王the second king of Atticaで、伝説では大地earthから生まれたという。

アクタイオスActaeusdaughterアグラウロスAglaulusと結婚し、義父father in lawアクテActe(当時アッティカAtticaはこう呼ばれていた)の王国Kingdomを継承し、その地にケクロプスCecropsの名に因む、ケクロペイアCecropiaの名を与えた。

ケクロプス1Cecrops I 人間の体Human body蛇の尻尾Snake tailを持つと信じられていた。

アグラウロスAglaulus息子sonエリュシクトンErysichthonを産んだが、彼はケクロプス1Cecrops I より先に死んだ。

アグラウロスAglaulusはまた3人のdaughterパンドロソスPandrosusアグラウロスAglaulusヘルセHerseを産んだ。

アテナAthenaポセイドンPoseidonアッティカAtticaの所有権をめぐって争ったとき、アテナAthenaアクロポリスAcropolis山上にオリーヴの木olive treeを生えさせたのに対し、ポセイドンPoseidonはただ塩水の泉salt seaを生じさせただけだったので、ケクロプス1Cecrops I アッティカAtticaアテナAthenaに与えた。

ケクロプス1Cecrops I アレスAres裁判trialのためにアテナイAthínaiアテネAthens)のアレイオス・パゴスAreios Pagos法廷Court創設establishしたと信じられていた。

アレスAresハリロティオスHalirrhotiusを殺したためにこの法廷Court告発Accusationされ、無罪Not guilty判決Judgmentを得た。

ケクロプス1Cecrops Iは彼の王国Kingdomで人間を犠牲sacrificesに捧げる習慣を廃し、人間や動物の肉体ではなく菓子(ペラノイPelanous)をゼウスZeusに捧げることによって、神々の中でゼウスZeus優越性the supreme Deityを最初に認めた。

彼の王位throneクラナオスCranausが継いだ。

アテナAthenaポセイドンPoseidonアッティカAtticaの所有権をめぐって争ったとき、アテナAthenaアクロポリスAcropolis山上にオリーヴの木olive treeを生えさせたのに対し、ポセイドンPoseidonはただ塩水の泉salt seaを生じさせただけだったので、ケクロプス1Cecrops I アッティカAtticaアテナAthenaに与えた。

パルテノン神殿the Parthenon

アテナイAthensアクロポリスAcropolisの上に建設された、アテナイAthens守護神Guardian deityである女神goddessアテナAthena祀るdedicate神殿temple

アテナイのアクロポリスAcropolis of Athens

アクロポリスAcropolisとは、古代ギリシアancient GreeceポリスPolisシンボルsymbolとなった小高い丘Small hillのこと。

アクロポリスAcropolisは「高いところHigh place城市Castle city」を意味し、防壁defense wallで固められた自然の丘Natural hills神殿templefortが築かれているのが普通である。

アレイオス・パゴスAreios Pagos

アテナイAthensアクロポリスAcropolis西北面の中腹halfway up a hillにある小高い丘Small hillである「アレスの丘Hill of Ares」のこと。

ハリロティオスHalirrhotiusは、ポセイドンPoseidonニンフnymphエウリュテEuryteとの息子son

アテナイAthensアクロポリスAcropolis近くで、アレスAresアグラウロスAglaulusとのdaughterアルキッペAlcippeを犯そうとして、アレスAresに殺された。

アレスAresポセイドンPoseidonによってアレイオス・パゴスAreios PagosアレオパゴスAreopagus)の法廷Courtに訴えられた。

これが「アレスの丘Hill of Ares」を意味するこの法廷Courtの起源であり、のちにも多くの殺人事件Murder case裁判trialが行われた。

アレスAres無罪Not guiltyを言い渡された。

別の話では、ハリロティオスHalirrhotiusfatherポセイドンPoseidonの命令に従って、アクロポリスAcropolis of AthensHillアテナ女神Athena神木sacred treeであるオリーヴの木olive treeを伐ろうとしたとき、過って手をすべらせ、自分が持っていたaxeにあたって死んだという。

エリクトニオス1Erichthonius I

アテナイAthensの伝説上の4代目の王the fourth King

古いアッティカAtticaの英雄でアテナイ王King of Athens

ヘパイストスHephaestusの子と伝えられる。

アテナAthenaヘパイストスHephaestus武器の製造some weapons注文requestしに来たとき、ヘパイストスHephaestusは彼女を抱きしめて、思いを遂げようとした。

しかし、戦いの女神Goddess of battleでもあるこの乙女MaidenアテナAthenaは彼を押し退け、そのためヘパイストスHephaestus精液sementhe earthにこぼれた。

そこから男児babyが生まれ、ガイアGaea大地the Earth)からアテナAthenaへ手渡されて、アテナAthenaが育てることになった。

それはおそらく、処女神virgin goddessであるアテナAthenaが自分自身の子供childを持つのに、これが最も可能な状況だったからである。

アテナAthena赤児babyboxに入れて、ケクロプス1Cecrops I 3人の娘たちthree daughtersに預け、中を見てはいけないと命じたwarned them never to open it

娘たちdaughters2人、パンドロソスPandrosusヘルセHerseとが命令に背いたopened the box

彼女たちは、boxの中にあまりに恐ろしいものを見たsawために、驚愕してterrifiedアクロポリスAcropolisから逃げ出し、自殺してしまったThey went insane and threw themselves off the Acropolis

彼女たちが見たものは、snakeであるとも、半人half-man半蛇half-serpentの生き物であるとも、赤児infant巻きついているcoiled aroundsnakeであるとも言われる。

それがエリクトニオス1Erichthonius I であって、アテナAthenaは彼を取り返して、アクロポリスAcropolisの彼女の神殿templeで育てた。

他の言い伝えでは、彼はヘパイストスHephaestusと、クラナオスCranausdaughterアッティスAtthisとの子とされている。

エリクトニオスErichthoniusは、成人したのちWhen he grew upクラナオスCranausから王位throneを奪ったアムピクテュオンAmphictyonデウカリオンDeucalion息子son)を追い払ったdrove out

アテナイ王King of Athensになって、彼は、アクロポリスAcropolisアテナAthenaオリーヴolive木の彫像wooden statue設置したりset up、彼女の主要な祭礼であるパン・アテナイアPanathenaic Festival創設したfoundedりして、アテナ信仰Athena faithを推進した。

他の言い伝えでは、彼には足がなかったlame of his feet(彼の下半身Lower bodysnakeのそれであった)ので、彼は動き回るために戦車chariot考案したinventedことになっている。

それゆえに彼は死んだあと星座constellation馭者座(ぎょしゃ)Aurigaになったというのである。

彼がしばしば混同されるエレクテウスErechtheusと同様に、彼もプラクシテアPraxithea結婚marriedしたと考えられていた。

彼は死後アテナイAthensで、snakeの形をしたものとして崇拝され、パルテノン神殿the Parthenonを造った彫刻家SculptorピディアスPhidias(英語読みではフィディアス)によって、パルテノン神殿the Parthenonの有名なアテナ女神像the statue of Athenashieldの背後に、snakeの姿で彫られている。

彼の息子sonパンディオン1Pandion I アテナイ王位the Athenian throneを継いだsucceeded

アテナAthena赤児babyboxに入れて、ケクロプス1Cecrops I 3人の娘たちthree daughtersに預け、中を見てはいけないと命じたwarned them never to open it

娘たちdaughters2人、パンドロソスPandrosusヘルセHerseとが命令に背いたopened the box

彼女たちは、boxの中にあまりに恐ろしいものを見たsawために、驚愕してterrifiedアクロポリスAcropolisから逃げ出し、自殺してしまったThey went insane and threw themselves off the Acropolis

彼女たちが見たものは、snakeであるとも、半人half-man半蛇half-serpentの生き物であるとも、赤児infant巻きついているcoiled aroundsnakeであるとも言われる。

それがエリクトニオス1Erichthonius I であって、アテナAthenaは彼を取り返して、アクロポリスAcropolisの彼女の神殿templeで育てた。

アグラウロスAglaulus

ケクロプス1Cecrops I アグラウロスAglaulusとのdaughter

軍神god of warアレスAresと交わってdaughterアルキッペAlcippeを産んだ。

アグラウロスAglaulus姉妹SistersヘルセHerseパンドロソスPandrosusとともに、女神goddessアテナAthenaから赤子babyエリクトニオス1Erichthonius I を預けられた。

boxの中(の赤子baby)を見てはいけないという女神goddessの命令にパンドロソスPandrosusは従ったが、アグラウロスAglaulusヘルセHerseは従わずに開けてみると、snake赤子babyを巻いていた。

それで、ある言い伝えによれば、2人はアクロポリスAcropolisより身を投げた。

しかし、オウィディウスOvid2人を生き延びさせている。

ヘルメスHermesパン・アテナイアPanathenaic Festivalの行列の中にヘルセHerseを見て恋に陥った。

そしてアグラウロスAglaulus賄賂bribeを与えヘルセHerseの気持ちが自分に傾くようにしてくれと頼んだが、アテナAthenaアグラウロスAglaulusが自分の言いつけに従わなかったことを思い出し、アグラウロスAglaulusヘルセHerse妬むEnvyように仕向けたので、アグラウロスAglaulusヘルメスHermesヘルセHerseの寝床に行こうとするのを妨げた。

そのpunishmentヘルメスHermesアグラウロスAglaulusstoneに変じた。

ヘルセHerse

Dew」の意。

ケクロプス1Cecrops I アグラウロスAglaulusとのdaughter

アグラウロスAglaulusパンドロソスPandrosus姉妹Sister

ヘルメスHermesパン・アテナイアPanathenaic Festivalの行列の中にヘルセHerseを見て恋に陥った。

そしてアグラウロスAglaulus賄賂bribeを与えヘルセHerseの気持ちが自分に傾くようにしてくれと頼んだが、アテナAthenaアグラウロスAglaulusが自分の言いつけに従わなかったことを思い出し、アグラウロスAglaulusヘルセHerse妬むEnvyように仕向けたので、アグラウロスAglaulusヘルメスHermesヘルセHerseの寝床に行こうとするのを妨げた。

そのpunishmentヘルメスHermesアグラウロスAglaulusstoneに変じた。

ヘルセHerseヘルメスHermes息子sonケパロスCephalusを産んだ。

ケパロスCephalus

ポキス王King of PhocisデイオンDeionディオメデDiomede息子son、もしくはヘルメスHermesと、初代のthe firstアテナイ王King of Athensケクロプス1Cecrops I daughterヘルセHerseとの息子son

プロクリスProcrisアテナイ王King of AthensエレクテウスErechtheusプラクシテアPraxitheadaughter

オウィディウスOvidの『変身物語Metamorphoses』で語られるケパロスCephalusプロクリスProcrisのロマンティックな恋物語の主要な部分は、ケパロスCephalusという名を持った2人の伝説的な人物(1人はアテナイ人Athenianでもう1人はポキス人)にまつわる2つの古い物語が合成されてできあがったものであろう。

ケパロスCephalusプロクリスProcris結婚marriageしたとき、永遠の愛eternal loveを誓い合った。

狩りhuntingを非常に好んだケパロスCephalusは、ヒュメットス山で鹿deerを追うために朝早く彼女の寝床を抜け出すのが常だった。

彼の美しい容貌Beautiful looks曙の女神goddess of dawnエオスEosの心を引き、彼に恋した女神goddessは彼をさらったkidnapped

wifeを深く愛していた彼には、それは自分でも思いがけぬことだった。

別の物語では、ケパロスCephalus女神goddessエオスEos息子sonパエトンPhaethonを産ませ、彼女のもとに8年間とどまったという。

しかしオウィディウスOvidではこの期間はもっと短くなっている。

オウィディウスOvidの物語では、ケパロスCephalusプロクリスProcris結婚marriageしたことを悔いるだろうとエオスEosが断言するのを聞いて、プロクリスProcris貞節fidelityへの疑心doubtに駆られてアッティカAtticaへ戻った。

彼は赤の他人complete stranger変装disguiseしてwifeに莫大な贈り物をしてconcubineになるように誘い、それによってwife貞節Chastityを試してみようと決心した。

エオスEosは彼の外観appearanceを変えることに協力した。

変装したケパロスCephalusは執拗にプロクリスProcrisを口説き、ついに彼女は全く気が進まないながらも彼の申し出を受け入れることを告げた。

すると彼は正体Identityを現し、彼女の裏切りbetrayalを非難した。

彼女はその卑劣なやり方dirty tricksに衝撃を受け、すぐにその場を逃げ出して、それ以後人との交際を断って山中に住み、アルテミスArtemisのように狩りhuntingをして暮らすようになった。

しばらくしてケパロスCephalusは彼女を見つけ出し、彼女に戻ってくれるように必死に懇願した。

今度は彼女が復讐した。

オウィディウスOvidはそれについて詳述していないが、他の物語では、彼女がクレタKing of CreteミノスMinosの病気、すなわち彼と寝た女をすべて死に至らしめてしまう病気を治したのちに、彼女自身が愛人になったが、ミノスMinoswifeパシパエPasiphaeが嫉妬したので、プロクリスProcrisアテナイAthensケパロスCephalusのもとへ帰ったという。

また彼女は、プテレオンという人から黄金の冠を貰って、その愛人になったという説もある。

ケパロスCephalusのもとへ戻ったとき、彼女は魔法magicaljavelin猟犬hunting houndとを持ち帰った。

彼女の貞淑Chasteさを主張するオウィディウスOvidによれば、これはアルテミスArtemisからの贈り物ということになるのだが、もっと古い物語では、これらはミノスMinosの病気を治した例としてミノスMinosから与えられたものということになっている。

プロクリスProcrisはそのjavelinライラプスLaelapsという名のdogを、相変わらず狩りhuntが好きなhusbandに与えた。

一方テバイThebesでは、スピンクスsphinxの死を憤った女神GoddessテミスThemis(もしくはヘラHera)が、災いをもたらすテウメッサの牝狐the Teumessian foxを送り込んできた。

そのためテバイThebesじゅうの人々は震えあがり、自分たちや家畜のことを気遣った。

この動物はあまりに敏捷で、いかなる猟犬hunting dogにも捕えることができないほど足が速かった。

アムピトリュオンAmphitryonテバイ王King of ThebesクレオンCreonにあることで援助を請うたが、その代償としてこの獣を追い払うという仕事を与えられ、ケパロスCephalusライラプスLaelapsを貸してくれるように頼んだ。

しかしこの猟犬hunting dogがこの牝狐foxを追い始めたとき、そこに永遠に解決することのできない矛盾Contradictionが生じた。

なぜなら、アルテミスArtemisが何ものもその追跡から逃れることができないと断言した猟犬hunting dogが、やはりアルテミスArtemisによって何ものにも捕えることができないとされた牝狐fox追い始めたのだから。

ゼウスZeusはこれら2匹の動物を大理石marbleに変えることによってこの問題を解決した。

アムピトリュオンAmphitryonは礼としてケパロスCephalusギリシアGreece西方のislandを贈った。

そのislandは彼の名を取ってケパレニア島the island of Cephalleniaと改められた。

これらの出来事のあとで(一説によればその前に)、狩りhuntに夢中になっているhusbandにまだ腹を立てていたプロクリスProcrisは、husbandがある朝狩りhuntingでひと汗かいたあとで、優しい声で「アウラ」と呼び、「疲れたぼくを慰めに来ておくれ」と言っているのを耳にした、というおせっかいな告げ口を聞いて愕然とした。

それはケパロスCephalusが恋をしているニンフnymphの名前に違いないとプロクリスProcrisは考えたのだが、実際にはそれは「そよ風Breeze」を意味する言葉でしかなかった。

ケパロスCephalusはただ狩りhuntingで熱した自分の体を冷ましてくれとBreezeに呼びかけていたに過ぎなかったのだ。

ある朝プロクリスProcrisは、ケパロスCephalusがいつも休息する場所の近くの茂みbrushの中に身を潜めた。

彼の声を聞いて、彼女はそちらの方へ身を動かした。

しかし彼は茂みbrushの下にanimalがいると考えて、彼の的を外すことのない槍never-erring javelinwifeの方へ投げてしまった。

虫の息で彼に抱かれて、彼女は自分の代わりにアウラと結婚しないで欲しいとhusbandに懇願した。

それを聞いて彼はすべてを了解し、wifeに真実を語って聞かせた。

wifeを殺したことでケパロスCephalusアレイオス・パゴスAreios PagosアテナイAthens法廷Court裁判trialにかけられ、追放Expulsionpunishmentを受けた。

彼はケパレニア島the island of Cephalleniaに行き、その地のKingとなり、ミニュアスMinyasdaughterクリュメネClymene結婚marriageした。

彼らの息子sonイピクロスIphiclusである。

プロクリスの死The Death of Procris

ライラプスLaelaps

市庁舎 Town Hall 2012年(平成24年)

建物上部にある1891という数字は、レゴ社の創立者の誕生年

市庁舎 Town Hall 2012年(平成24年)

市庁舎 Town Hall 2012年(平成24年)

テレウスTereus

トラキア王the King of Thraceで、アレスAres息子son

アテナイAthensの伝説上の6代目のKingパンディオン1Pandion IテバイThebesラブダコスLabdacusKingと戦ったとき、パンディオン1Pandion Iを助けた。

そのためパンディオン1Pandion IテレウスTereusdaughterプロクネProcne花嫁brideとして与えた。

その結婚式weddingには不吉な兆しbad omenがあったが、やがてプロクネProcne息子sonを産みイテュスItysと名付けた。

5年後、プロクネProcnehusbandピロメラPhilomelaに会いにアテナイAthensに戻ってもよいか、さもなければ一緒に住めるようにピロメラPhilomelaを連れて来て欲しいと頼んだ。

テレウスTereusは後者の方を選び、ピロメラPhilomelaトラキアThrace訪問の許可をパンディオン1Pandion Iのところへ直接求めに出かけた。

ピロメラPhilomelaはとても美しかったので、テレウスTereusは彼女を見ると夢中になったが、しばらくは自分の気持ちを面に出さなかった。

ピロメラPhilomelafatherを説得して自分をトラキアThraceに行かせて欲しいと頼んだ。

2人がテレウスTereus王国kingdomに着くと、テレウスTereusピロメラPhilomelaを森の真ん中の砦に連れて行き彼女を離そうとはしなかった。

そして彼はその場でピロメラPhilomelaを犯し、彼女が泣いたり、彼がやったことを告げることができないように彼女のtongueを切り取った。

以後まる1年の間、ピロメラPhilomelaは彼に捕えられたままであったが、テレウスTereusプロクネProcneにはピロメラPhilomelaは死んでしまったと言った。

だがピロメラPhilomelaは自分が受けた不幸をつづれ織りtapestryに織り込むことを思い付き、それを織って召使いに宮廷にいるプロクネProcneのもとに送らせた。

プロクネProcneはそのつづれ織りtapestryを見てすべてを知った。

そこで、ディオニュソスDionysusが近づいていたので、彼女はディオニュソスDionysus信徒の扮装をしてピロメラPhilomelaが捕えられている砦に出かけ、ピロメラPhilomelaがこっそりと宮廷に来られるように彼女にも同じような扮装をさせた。

心中怒り狂っていたプロクネProcneは、復讐の手段を探した。

彼女はテレウスTereusとよく似ていた息子sonイテュスItysを遠くの部屋に引きずり出し、そこで息子sonを刺し殺し、テレウスTereusから後継ぎを奪った。

ピロメラPhilomelaプロクネProcne子供childの死体を切り刻むのを手伝い、2人でその肉を料理して、テレウスTereusの食事として差し出した。

食事後、ピロメラPhilomelaが入って来て自分を犯したテレウスTereusに、血のついた子供childHeadを突き付けたので、テレウス2人の姉妹sistersを殺そうとした。

しかし彼が2人を追ったとき、2人はbirdsに姿を変え、プロクネProcneナイチンゲールnightingaleに、ピロメラPhilomelatongueがなかったのでさえずるだけのswallowになった。

ローマRomeの作家たちは、たぶんピロメラPhilomelaという名の発音の方が気に入ったのだろう、2人の立場を変えピロメラPhilomelaナイチンゲールnightingaleにしている。)

この物語はナイチンゲールnightingaleがなぜ悲しそうにイテュン、イテュンと鳴くのかの説明となっている。

テレウスTereusbirdsに姿を変えられた。

彼の場合はヤツガシラhoopoeであった。

この物語はオウィディウスOvidの『変身物語Metamorphoses』に語られている。

ピロメラPhilomelaプロクネProcne

ピロメラPhilomelaテレウスTereus

The Rape of Philomela by Tereus

小夜啼鳥(サヨナキ・ドリ) 夜鳴鶯(ヨナキ・ウグイス) ナイチンゲール Nightingale

(ツバメ) swallow

八頭(ヤツガシラ)(戴勝 hoopoe

林檎の木の家 Apple Tree House 2010年(平成22年)

林檎の木の家 Apple Tree House 2010年(平成22年)

メレアグロスMeleager

オイネウスOeneusアルタイアAlthaea、あるいはアレスAresアルタイアAlthaeaとの息子sonカリュドンCalydon in Aetolia王子prince

アルゴ船の遠征the Argonauticaに参加し、同船上では彼の叔父Uncleないしは義兄弟Brother-in-lawラオコオンLaocoonが彼の面倒をみた。

一説によると、彼はアイエテスAeetesを殺してから戻って来て、イダスIdasdaughterクレオパトラCleopatra結婚marriageしたという。

その後しばらくしてアルテミスArtemisカリュドンCalydonの地を荒らす大きな野生の猪biggest wild boarを遣わした。

なぜならオイネウスOeneusアルテミスArtemis犠牲Sacrificeを供えなかったからである。

メレアグロスMeleagerギリシアGreece中の英雄heroes猪狩りBoar Huntに来るように呼びかけた。

そして、英雄たちheroesを歓待した。

そのため彼らは否が応でもこの猪狩り(カリュドンの猪狩りCalydonian boar hunt)を彼と一緒に行わなくてはならなくなった。

オイネウスOeneusも多くの助っ人をかき集め、boarを殺した者にその皮を与えると言った。

9日間の饗応feastののち、狩りhuntが始まった。

アルカディアArcadiaアンカイオスAncaeusほか多くの者がboarによって殺された。

それから処女virgin狩人hunterアタランテAtalantaが矢を放ち、初めてbeastに血を流させた。

アムピアラオスAmphiarausもまたboarに矢を射た。

だがboarを殺し獲物gameに対する権利を獲得したのはメレアグロスMeleagerであった。

その後内輪で喧嘩fightが起こり、メレアグロスMeleagermotherアルタイアAlthaea兄弟brotherである叔父Uncleを少なくとも1人殺してしまい、カリュドンCalydonは隣のクレス人たちCuretesから攻撃されることとなった。

ホメロスHomer以外の出典によると次のようになっている。

メレアグロスMeleagerは、womanであるがゆえに英雄たちheroesから狩人hunterの一行の仲間としてふさわしくないと思われていたアタランテAtalantaに恋していたので、アタランテAtalantaboarに最初の血を流させたことを理由に賞を彼女に与えた。

アルタイアAlthaea兄弟brotherトクセウスToxeusプレクシッポスPlexippusは賞をアタランテAtalantaから奪おうとしたが、これがメレアグロスMeleager2人の叔父Uncleのうち一方、あるいは両方を殺してしまった原因であった。

メレアグロスMeleagerの母・アルタイアAlthaeaは自分の兄弟brotherを殺されたことで息子sonを呪い、戦死Killed in actionするようにと願った。

それを怒ったメレアグロスMeleagerは、引き続いて起きたクレス人たちCuretesとの戦いBattleでは家に閉じ籠もって寝ていた。

彼の背信の結果、クレス人たちCuretesカリュドンCalydonを包囲し焼き打ちをかけ、勝利寸前のところまできた。

wifeクレオパトラCleopatraに懇願されてメレアグロスMeleagerは心を和らげた。

メレアグロスMeleagerは際どいところでカリュドンCalydonを救ったが、気が変わるのが遅すぎたので、何の褒賞も得られなかった。

ホメロスHomerは、メレアグロスMeleagerトロイア戦争Trojan War以前に、おそらくこの戦いBattleで没したのだろうと示唆している。

アイスキュロスAeschylusバッキュリデスBacchylidesオウィディウスOvidら他の作家により伝えられるメレアグロスMeleagerの死にまつわる話は、以下のようである。

メレアグロスMeleagerが生まれたとき、運命の女神たちthe Three FatesモイライMoirae 3人がアルタイアAlthaeaの寝室を訪れ、2人の女神goddess赤児babyの勇気と栄光を予言したが、3番目の女神goddessがそのとき炉の中にあった燃え木firebrandが焼け尽きるのと同時にメレアグロスMeleagerは死ぬだろうと宣言した。

そこでアルタイアAlthaea燃え木firebrandを掴み、火を消して大切にしまいこんだ。

しかしメレアグロスMeleagerの手で彼女の兄弟brotherたちが殺されたと聞くや、彼女はすぐに例の燃え木firebrandのことを思い出した。

彼女は隠し場所からそれを取り出し、火の中に投げ入れた。

そのため息子sonは即座に死に至った。

メレアグロスMeleager姉妹たちSistersは彼の死を悼むあまり、ほろほろ鳥guinea fowlメレアグロイthe Meleagrids)となった。

アルタイアAlthaeaは後悔し、首を吊ったという。

モイライMoiraeパルカParca

3人の運命の女神たちThree Fates

ニュクスNyxdaughterたち

クロトClotho(「紡ぎ女」)(「紡ぐもの」)

ラケシスLachesis(「分け前をはかる女」)(「運命の図柄を描くもの」)

アトロポスAtropos(「免れがたい女」)(「不可避のもの」)

メレアグロスMeleagerの誕生にまつわる物語では、本来、運命の女神たちThree Fatesには人間の生を支配し、誕生の瞬間にその全生涯をも決定する役割があると言われている。

メレアグロスMeleagerが生まれて7日後、運命の女神たちthe FatesモイライMoiraeは彼を産んだ母親の前に現れ、おりしも炉の中で燃えている薪が燃え尽きるとき、赤児は死ぬだろうと言った。

母は炉の中から燃え木を取り出し、その火を消したので、メレアグロスMeleagerは成人した。

しかし、カリュドンの猪狩りCalydonian Boar Huntの折、口論がもとでメレアグロスMeleagerが母の兄弟を殺したことを知った母は怒り、あの燃えさしの薪を再び炉の中へ投じた。

すると、メレアグロスMeleagerは突然世を去った。

古代作家たちの多くは運命の女神たちthe FatesモイライMoiraeオリュムポスの神々the Olympian godsよりも優位においている。

ホメロスHomerウェルギリウスVergiliusバージルVergil)も、最高神・ゼウスZeus運命の女神たちthe FatesモイライMoiraeの意図を知ろうと天秤をとり、英雄たちの運命をのせた天秤のバランスがどちらに傾くか見ている様を描いている。

そうすると、ゼウスZeusは運命の決定者というよりも、定められた運命の執行人のように思われる。

たとえば、ゼウスZeusは息子のサルペドンSarpedonトロイア戦争Trojan Warの折、パトロクロスPatroclusに殺される運命にあることを知りつつ、最愛の子の定められた運命を覆すことができない。

息子が故郷・リキュアの地で手厚く葬られるよう取り計らうばかりで、あとは、手をこまねいて見ているしかないのである。

神話の中で、運命の女神たちthe FatesモイライMoiraeが大きな働きをすることはない。

巨人族giantsギガンテスGigantes相手の戦いと、テュポンTyphonとの争いのときゼウスZeusに味方し、ギガンテスGigantesアグリオスAgriusトアスThoasを棍棒で殴り殺したり、すでにゼウスZeusに追い詰められていたテュポンTyphonに、食べれば身の細る食物を力のつく食物と偽って食べさせたりしたこと。

あるいは反対に、アポロンApolloに謀られ酒を飲まされて、アポロンApolloの友人・アドメトスAdmetusの運命を変更させられたこと、くらいのエピソードしかない。

酒に酔った運命の女神たちthe FatesモイライMoiraeは、アドメトスAdmetusの身代わりに死ぬものがあれば、という条件で、アドメトスAdmetusが定められた寿命より長く生きることを許したのだった。

カリュドンの猪 Calydonian Boar

カリュドンの猪狩り Calydonian Boar Hunt

ほろほろ鳥 Guinea fowl

アタランテAtalanta

アルテミスArtemisと同じく、有名な狩人hunterで、かたくなに処女virginを守った。

彼女については、ボイオティア地方Boeotiaに伝わる物語とアルカディア地方Arcadiaに伝わる物語の2つがある。

アルカディアArcadiaではリュクルゴスLycurgusKingの子・イアソスIasusdaughterボイオティアBoeotiaではアタマスAthamusの子・スコイネウスSchoeneusdaughterと言われるが、母親motherは共通してミニュアスMinyasdaughterクリュメネClymeneと伝えられる。

アタランテAtalantaが生まれると、男子boyを望んでいたfatherは失望してアタランテAtalantaを棄てた。

牝熊She-bearが乳を与えたが、のち、猟師Hunterに見つけられて育てられた。

そのため成人したアタランテAtalanta狩猟huntingを好み、結婚Marriageにも女性的なたしなみにも関心を示さなかった。

ケンタウロスthe centaursロイコスヒュライオスに犯されそうになったが、得意の矢で2人を射殺した。

アルゴナウタイthe Argonautsに応募したが、隊長のイアソンJason女性woman1人加わると男たちの間に嫉妬が始まると言って断った。

アルゴナウタイthe Argonautsが無事帰還し、ペリアスPeliasが死んだとき、アタランテAtalanta葬礼競技Funeral Gamesに参加し、レスリング競技Wrestling competitionペレウスPeleusに勝った。

アタランテAtalantaの名を有名にしたのは、主にカリュドンの猪狩りCalydonian Boar Huntと、彼女の求婚者たちSuitors競争Foot raceで負かした神話である。

アタランテAtalantaカリュドンCalydon猪狩りboar huntに出かける勇者brave personたちの仲間groupに加わった。

叔父UncleアンカイオスAncaeusケペウスCepheusらは女性womanが入ることに反対したが、アタランテAtalantaを愛するメレアグロスMeleagerが彼ら反対者たちの参加を許さなかった。

追い詰めたboarアタランテAtalantaが真っ先に矢を放ち、メレアグロスMeleagerがとどめを刺した。

剥がされたboarskinは、メレアグロスMeleagerからアタランテAtalantaに与えられた。

しかし、メレアグロスMeleagermother兄弟brotherがそれに反対し、skinを横取りしたため、メレアグロスは彼らを殺し、メレアグロス母親motherアルタイアAlthaeaに殺され、結局愛するアタランテAtalantaとの結婚Marriageは実現できなかった。

アタランテAtalantaの噂はかつて赤子babyのときに女児female infantだからと言って棄てた父親fatherの耳にも達した。

fatherdaughterにぜひ結婚Marriageするように勧めたが、以前にも増して結婚Marriageの意志をなくしていたアタランテAtalantaは、自分と競争Foot raceして勝った男と結婚Marriageするが、競争Foot raceに負けた者はその場で殺すと答えた。

アタランテAtalantaの出した条件は厳しかったが、アタランテAtalantaの美しさにひかれた多くの青年Youthたちが競争Foot raceに挑んだ。

アタランテAtalantaは衣服を身に付け、あるいは武装し、若者Youthは裸で走ったが、みな彼女に負けて殺された。

アルカディア地方Arcadiaの伝説ではメラニオンMelanionが、ボイオティア地方Boeotiaの伝説ではヒッポメネスHippomenesという青年Youthが、アプロディテAphroditeに助けられ、キュプロスCyprusタマソス果樹園Orchardから女神goddess自身の手でもぎ取った黄金のりんごgolden apples3つ贈られ、それを途中アタランテAtalantaに追いつかれそうになると後ろに投げながら走った。

アタランテAtalanta好奇心Curiosityからか、あるいは黄金のりんごgolden applesが欲しかったためか、あるいはまた青年Youthを勝たせたかったためか、りんごapples1つずつ拾っていて、その間に競争Foot raceに負けた。

しかし若者YouthアプロディテAphroditeとの誓いOathを守ることを忘れ、そのうえ若者YouthアタランテAtalanta2人は家へ帰る途中アプロディテAphrodite神域Sanctuaryで結ばれた。

2人はその神域Sanctuaryを汚す冒涜行為Blasphemyを怒った女神goddessに、ライオンLionに変えられた。

ライオンLion同志は交わることなく、ただpantherとだけ交わると信じられていたのである。

すなわち、アタランテAtalantaとその恋人は永遠の貞潔を守るべく裁きを下されたわけである。

プロペルティオスによると、メラニオンMelanionアタランテAtalantaの心を得たのは競争Foot raceに勝ったためではなく、狩猟huntingで苦労を分かち合ったためという。

アタランテAtalantaパルテノパイオスParthenopeus(「処女の子」)のmotherとする説もある。

しかしアタランテAtalantaはその子を赤子babyのときに棄て、その子はmotherと同じように猟師Hunterに拾われて育てられたという。

ヒッポメネスHippomenes

ヒッポメネスHippomenes、またはメラニオンMelanionは、アルカディアArcadiaアムピダマスAmphidamas、またはオンケストスOnchestusメガレウスMegareus息子sonで、アタランテAtalantahusband

ケイロンChiron弟子Discipleとしても知られ、困難に立ち向かう意志において他の弟子Discipleを凌ぐとされた。

碑文では、カリュドンの猪狩り Calydonian Boar Huntに参加したとされる。

ヒッポメネスHippomenesは主にアタランテAtalantaへの求婚Marriage proposalで知られている。

ベレロポンBellerophon

シシュポスSisyphusGrandchild

コリントス王King of CorinthグラウコスGlaucus息子son

一説ではポセイドンPoseidon息子son

motherメガラ王King of MegaraニソスNisusdaughterエウリュノメEurynome(あるいはエウリュメデEurymede)。

偉大な英雄hero1人であるが、ヘラクレスHeraclesイアソンJasonテセウスTheseusと同様に、上の者から命ぜられて手柄を立てる場合が多かった。

コリントスCorinth(当時のエピュラEphyra)での青年時代Youthに、ベレロポンBellerophonは、不死身Immortal翼を持つ馬winged horseペガソスPegasus調教Trainingしたいと切望した。

このhorseは、ペルセウスPerseusメドゥサMedusaを殺したときに、メドゥサMedusaの切り落とされたHeadから流れ出た血の中から生まれたのだった。

メドゥサMedusaポセイドンPoseidonchildを孕んでいたので、このhorsefatherポセイドンPoseidonだと言われた。

その名は「fountain」を意味するギリシアGreekペゲと結びついて考えられることがある。

また、ギリシアGreeceの少なくとも2つのfountainが、このhorsehoofの跡に起源があると考えられている。

その2つとは、ヘリコン山Mount Heliconヒッポクレネ(「馬の泉」)と、トロイゼンTroezenaの同名の泉である。

初めこのhorseは地上と空中を駆け回り、誰もそばに寄せ付けなかった。

ベレロポンBellerophon予言者seerポリュイドスPolyidusの助言を得てついにこれを手なずけた。

ポリュイドスPolyidusは彼に、アテナAthena祭壇altarの上で1晩眠るように勧めた。

その場所で青年Youthは、アテナ女神the goddess Athenaが彼に黄金のくつわa golden bridleを与え、調教者the TamerポセイドンPoseidon犠牲sacrificeとして牡牛1a white bullを捧げるように命ずるdreamを見た。

目を覚ますと、傍らに黄金のくつわgolden bridleが置かれてあった。

ポリュイドスPolyidusがすぐさま命令を実行するように言ったので、ベレロポンBellerophonは正式に犠牲sacrificeを捧げた。

ほどなく彼はコリントスCorinthペイレネPirenewellのほとりでペガソスPegasusが静かに立っているのを発見した。

それは彼が近寄るのを歓迎するように見えた。

彼はhorseの口に黄金のくつわgolden bridleをはめた。

ベレロポンBellerophonは過って兄弟brotherデリアデスDeliadesを、一説ではエピュラEphyraコリントスCorinth)の僭主tyrantベレロスBellerosを殺し(この説によればベレロポンBellerophonという名は「ベレロスを殺した者」という意味のあだ名であって、彼のもとの名はヒッポノオスであるという)、その結果彼はエピュラEphyraから追放されてアルゴスArgosへ行き、アルゴス王King of ArgosプロイトスProetusによって殺人murdercrimeを浄められたexpiation

しかしKingQueenステネボイアStheneboeaホメロスHomerの『イリアスIliad』ではアンテイアAntiaと呼ばれる)が彼に恋をした。

言い寄る彼女をベレロポンBellerophon拒絶rejectすると、彼女はベレロポンBellerophonに犯されそうになったと嘘の報告をした。

プロイトスProetus客人guestを殺すことに気が進まなかったが、ベレロポンBellerophon封印をした手紙sealed messageを持たせてリュキアLycia義父father-in-lawイオバテスIobatesの宮廷に行かせた。

ベレロポンBellerophonリュキアLyciaに着いて、ステネボイアStheneboeafatherから歓待を受けた。

習慣どおり9日間に渡って彼をもてなしてから、10日目にリュキアの王King of Lycia手紙messageを開き、そこに手紙messageの持参者を殺してくれと書いてあることを知った。

今やベレロポンBellerophonイオバテスIobates客人guestであるから、イオバテスIobatesは当然プロイトスProetusと同じためらいを感じたのであるが、それでも彼はリュキアLyciaを荒らす怪獣monsterキマイラChimeraを殺すよう若者に命じた。

そうすればベレロポンBellerophonが死ぬだろうとKingは考えたのだが、ベレロポンペガソスPegasusの助けを借りて怪獣monsterのはるか上方から襲いかかり、矢を射て首尾よくこれを殺した。

イオバテスIobatesベレロポンBellerophonの勝利に仰天したが、なおも心を和らげず、たった1人でリュキアLyciaの仇敵である隣国のソリュモイ人the Solymiと戦うよう命じた。

このときもペガソスPegasusが彼らを打ち破るのに大きな役割を演じた。

3度目にイオバテスIobatesは彼をアマゾンthe Amazonsへ送りだした。

この3度目も勝利を得て帰る途中、ベレロポンBellerophonは、困り果てたイオバテスIobatesの送ったリュキアLyciaの精鋭の兵士の一団に待ち伏せられ、攻撃をしかけられた。

しかしベレロポンBellerophonは彼らを皆殺しにした。

イオバテスIobatesはついに敗北を認め、彼を信頼し、秘密の手紙messageを見せ、彼にdaughter1人・ピロノエPhilonoewifeとして与え、また王国kingdom半分halfを譲って同盟者とした。

ベレロポンBellerophon3人の子、すなわちヒッポロコスHippolochusイサンドロスIsanderラオダメイアLaodamiaを得た。

エウリピデスEuripidesの現存しない悲劇『ステネボイアStheneboea』によれば、ベレロポンBellerophonアルゴスArgosに戻って王妃Queenに復讐したことになっている。

ステネボイアStheneboeaを愛していると見せかけて、ベレロポンBellerophonは、ペガソスPegasusに乗って自分と逃げようと彼女を誘った。

彼女が同意してhorseに乗ると、彼は彼女を翼のある馬winged horseの背から真っ逆様に突き落とした。

彼女の死体は海中で発見され、発見者の漁夫FishermanによってアルゴスArgosへ運ばれた。

ベレロポンBellerophon晩年Late yearsはみじめだった。

彼の子供childrenのうち2人は死んでしまった。

イサンドロスIsanderソリュモイ人Solymiとの戦いの中で、ラオダメイアLaodamiaは病気で。

ベレロポンBellerophon自身は、彼の名を冠したエウリピデスEuripidesの現存しない戯曲『ベレロポンBellerophontes』によれば、神々と競い、ペガソスPegasusに乗ってMount Olympusにまで上ろうとした。

ゼウスZeusは怒って(あぶ)gad-flyhorseを刺させsting、そのためベレロポンBellerophonhorseから振り落とされた。

ベレロポンBellerophonは一命を取り留めたが、生涯足が不自由になった。

その後彼は地上を放浪し、彼の死は記録にも残されなかった。

アテナAthenaペガソスPegasus

ペガソスPegasus

天馬(てんば)flying horse

ポセイドンPoseidonメドゥサMedusachild

headを切られたメドゥサMedusaの体bodyから血しぶきとともに、翼のある馬winged horseペガソスPegasusクリュサオルChrysaorが飛び出した。

キマイラChimera

テュポンTyphonエキドナEchidnaDaughter

ライオンlion山羊goatheadライオンlion胴体body毒蛇Viper尻尾tailを持つ怪物Monster、口から火を吐いた。




































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