九六式艦上戦闘機 Type 96 Carrier-based Fighter 1936年(昭和11年)(皇紀2596年)
海軍初の全金属単葉戦闘機 零式艦上戦闘機の前駆機
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九六式二号二型艦上戦闘機 Type 96 Carrier-based Fighter
Model 22
1936年(昭和11年)(皇紀2596年) 零式艦上戦闘機の前駆機
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零戦一一型 Zero fighter Model 11 1940年(昭和15年)
零式艦上戦闘機一一型 Type 0 carrier fighter Model
11 栄一二型エンジン
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零戦二一型 Zero fighter Model 21 1940年(昭和15年)
零式艦上戦闘機二一型 Type 0 carrier fighter Model
21
栄一二型エンジン 主翼端を50cmずつ折り畳める機能が追加
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零戦三二型 Zero fighter Model 32 1942年(昭和17年)
零式艦上戦闘機三二型 Type 0 carrier fighter Model
32
栄二一型エンジン 零戦二一型の主翼端を50cmずつ短縮
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零戦二二型 Zero fighter Model 22 1942年(昭和17年)
零式艦上戦闘機二二型 Type 0 carrier fighter Model
22
栄二一型エンジン 零戦二一型の主翼端折り畳み機構も復活
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零戦五二型 Zero fighter Model 52 1943年(昭和18年)
零式艦上戦闘機五二型 Type 0 carrier fighter Model
52
栄二一型エンジン 従来の集合排気管を推力式単排気管に改装
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零戦五二型 Zero fighter Model 52 1943年(昭和18年)
零式艦上戦闘機五二型 Type 0 carrier fighter Model
52
栄二一型エンジン 従来の集合排気管を推力式単排気管に改装
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二式水上戦闘機 Type 2 Floatplane Fighter 1942年(昭和17年)
二式水戦とも呼ばれる 零戦一一型を、水上戦闘機に改造
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零式艦上戦闘機 Type 0 Carrier-borne Fighter
1940年(昭和15年)(皇紀2600年)に制式採用され、
その下2桁が「00」であるため、零式という。
皇紀とは、日本の初代天皇である
神武天皇が即位したとされる年を元年(紀元)とする日本独自の紀年法。
たとえば、真珠湾攻撃時の主力機である、九七式艦上攻撃機は、
1937年(昭和12年)(皇紀2597年)に制式採用。
九九式艦上爆撃機は、1939年(昭和14年)(皇紀2599年)に制式採用。
陸軍の有名な一式戦闘機隼は、
1941年(昭和16年)(皇紀2601年)に制式採用された。
艦上戦闘機とは、航空母艦から、発艦する戦闘機のことを指す。
零戦Fighter Zeroは、零式艦上戦闘機の略称である。
一一型、二一型、三二型、二二型、五二型とは、
最初の桁が機体の改修回数、次の桁が発動機(エンジン)の換装回数を示す。
零戦二二型 Zero fighter Model 22
零式艦上戦闘機二二型 Type 0 carrier fighter Model
22
1942年(昭和17年)
栄二一型エンジン 零戦二一型の主翼端折り畳み機構も復活
太平洋戦争の緒戦で連合軍を圧倒した零戦二一型。
その改良タイプである三二型はエンジンを「栄」二一型に換装し、
翼端を短縮して角形に整形したのが特徴である。
しかし航続距離が低下してしまったため、
その回復を目指して急遽開発されたのが二二型である。
主翼は再び全幅12mに戻され、
燃料タンクを増設して航続距離は2,560kmまで向上。
主翼内機銃を長銃身に換装した二二型甲も生産された。
1943年(昭和18年)初めからソロモン諸島を中心に配備され、
増強を重ねるアメリカ軍戦闘機と激しい戦いを繰り広げたのである。
零戦五二型 Zero fighter Model 52
零式艦上戦闘機五二型 Type 0 carrier fighter Model
52
太平洋戦争を通して日本海軍の主力戦闘機として飛び続けた零戦。
中でも太平洋戦争後半、高速重武装のアメリカ軍戦闘機に対抗するため、
二二型に続いて登場したのが五二型である。
排気管を推力式単排気管に変更、翼幅を切りつめて翼端を半円形とするなど
各部に改良が加えられ、最高速度は565km/hに向上。
続いて携行弾数を増やすため主翼内機銃をベルト式に改めた
五二型甲も生産された。
1943年(昭和18年)秋に部隊配備が開始され、
太平洋戦争後半のほとんどの戦いに出撃。
質・量ともに圧倒的に優勢なアメリカ軍を相手に奮戦したのである。