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2021年2月12日金曜日

 

レゴ・ワールドLEGO World

レゴ・ワールドLEGO World

レゴ・ワールドLEGO World

レゴ・ワールドLEGO World

ユリシーズUlysses 1954年(昭和29年) イタリアの映画Cinema of Italy

オデュッセイアThe Odyssey 1997年(平成9年)


ヘカベHecabe

プリュギアフリギアPhrygiaKingデュマスDymas、あるいはトラキアThraceKingキッセウスCisseusdaughter

あるいはサンガリオス河神the river god Sangariusdaughterで、サンガリオス川the river Sangariusサカリヤ川the Sakarya River)に住んだとする説もある。

アポロドロスApollodorusによると、トロイア王King of TroyプリアモスPriamは、彼の最初のwifeアリスベArisbe離婚divorce後、ヘカベHecabe結婚marriageし彼女を正妻legal wifeとした。

ヘカベHecabeプリアモスPriamとの間に19人の息子sonsを産んだ。


プリアモスPriam


長子Eldest sonパリスParisである。

パリスParis妊娠pregnancy中のある晩、ヘカベHecabe恐ろしい夢nightmareを見た。

燃え盛る松明Burning torchを産み、そのfireトロイアTroy町を焼き尽くすspread over the whole cityというdreamである。

そこでヘカベHecabeは、生まれたばかりの我が子her sonパリスParisを人知れず山の中にIn the mountains棄てさせた。

しかし、パリスParis羊飼いshepherdに拾われて育てられた。

他にヘクトルHectorヘレノスHelenusデイポボスDeiphobusトロイロスTroilusポリテスPolitesらの息子sonsカッサンドラCassandraポリュクセネPolyxenaクレウサCreusaらのdaughtersがいた。


The Love of Helen and Paris


イリアスthe Iliad』では、ヘカベHecabeはほとんど表面に出ることはなく、ヘクトルHectorの死を嘆く場面でのみ、悲しみの母としての心情が切々と描かれている。

ウェルギリウスVergiliusバージルVergil)の『アエネイスAeneisAeneid)』では、主人公・アイネイアスAeneasトロイア落城The Fall of Troyの際の王妃QueenヘカベHecabeの姿を物語る。

アキレウスAchilles息子sonネオプトレモスNeoptolemusによって城が落とされたとき、老王Old kingプリアモスPriamは渾身の力を振り絞り、なお武器をとって立とうとするが、王妃QueenヘカベHecabeKingを押しとどめ、運命を甘受しようと促した。

そして、KingプリアモスPriam王子princeポリテスPolitesが祭壇の前で惨殺される最期を見届けた。

オデュッセウスOdysseusに捕われるのはそのあとである。


Hecuba blinds Polymestor


エウリピデスEuripidesの『ヘカベHecuba』に描かれる貴婦人・ヘカベHecabeは、また別の一面を見せる。

トロイアTroy陥落Fallし捕虜の身となったヘカベHecabeはある日、国の万が一の場合を思ってケルソネソスChersonesusKingポリュメストルPolymestorに預けておいた末子Youngest childポリュドロスPolydorusが、死体dead bodyとなってトラキアThraceの浜に打ち上げられているのを発見した。

アガメムノンAgamemnonの承認を得て、ヘカベHecabe息子sonを殺したポリュメストルPolymestorトロイアTroyへ呼んだ。

落城Fallのあとの国の財宝を託したい、という口実をつくり強欲なKingをおびき寄せたのである。

ポリュメストルPolymestor息子sonsたちを連れてやって来ると、ヘカベHecabe息子sonsたちを殺し、fatherの目をくり抜いて盲目blindにした。

ポリュメストルPolymestorヘカベHecabeを呪い、炎の目を持つ牝犬Female dogに変身せよ、と罵った。

そのため、ケルソネソスChersonesusにあるヘカベHecabeGraveは「キュノスセマCynossema牝犬の墓the Dog's Grave)」と呼ばれる。

また別の説では、ヘカベHecabeトラキア人the Thraciansに石を投げられて死に、dogに変わったともいう。

そのdogケルソネソスChersonesusの浜に長く出没したと伝えられる。


The Sacrifice of Polyxena


エウリピデスEuripidesヘカベHecabeを扱ったもう1つの作品『トロイアの女たちThe Trojan Women』では、ヘカベHecabeは強く激しく、また悲しい女である。

メネラオスMenelausに引かれて故国・スパルタSpartaへ帰るヘレネHelenを、ヘカベHecabeは激しく糾弾する。

その勢いに押されたメネラオスMenelausは、故国の土を踏んだあかつきに、必ずヘレネHelenを殺害すると誓うのである。

そのあとヘカベHecabeは、敵将・アキレウスAchillesの霊を慰めるために犠牲にされた我がdaughterポリュクセネPolyxenaの死を嘆き、grandsonにあたるヘクトルHectorの幼い息子sonアステュアナクスAstyanaxの葬儀を、悲しみを押し殺して取り仕切る。


Approximate location of the Bistones


ポリュドロスPolydorus

プリアモスPriam末子Youngest child

イリアスIliad』によれば、motherレレクス人LelegesKingアルテスAltesdaughterラオトエLaothoeである。

すばらしく足が速かったが、プリアモスPriamは彼を最も愛していたので、彼にトロイア戦争Trojan Warで戦うことを禁じた。

しかし、アキレウスAchillesに殺された。

そのため、アキレウスAchillesヘクトルHectorの激しい怒りを買った。

ヘカベHecuba』の中でエウリピデスEuripidesが採用している別の説では、ポリュドロスPolydorusヘカベHecabe息子sonである。


Polymestor killing Polydorus


彼の両親はトロイア戦争Trojan Warのとき、トロイアTroy王子princeの少なくとも1人は生き延びて欲しいと願ったので、彼をトラキアThraceビストン人the Bistonesの王・ポリュメストルPolymestorに送って世話を託しポリュドロスPolydorusへの遺産として莫大な金を持たせた。

しかし、トロイアTroy陥落fallすると、ポリュメストルPolymestorは彼を殺し、その宝を奪った。

彼の行為は、オデュッセウスOdysseusが帰国の途中彼の王国kingdomに連れて来ていたヘカベHecabeの知るところとなった。

エウリピデスEuripidesの劇では、ポリュドロスPolydorus亡霊ghostが現れ、彼の殺人について語る。

それからヘカベHecabeは海岸に彼の死体dead bodyを発見する。

息子sonの敵を討つため、彼女はさらに金を与えることを申し出てポリュメストルPolymestorを自分のテントに誘い込み、彼の子供たちを殺し、彼の目をえぐり出した。


ヘカベHecabe


アイネイアスAeneasトラキアThraceケルソネソスChersonese半島を訪れ、そこに町を建設しようとしたとき、彼の部下がそこで折った木の枝が血を流したので、ポリュドロスPolydorusの墓がそこにあることが分かった。

彼の声がその場所は住むに適しない所であると警告したので、トロイア人たちTrojansは彼に犠牲を捧げてそこを離れた。

だがさらに別の説では、ポリュドロスPolydorusポリュメストルPolymestorwifeポリュドロスelder sisterイリオネIlioneに、彼女の実子own childデイピュロスDeipylusとともに育てられたことになっている。


エレクトラElectraオレステスOrestes


トロイア戦争Trojan Warが終わると、ギリシア人GreeksポリュメストルPolymestorに賄賂を送って、彼に莫大な宝とアガメムノンAgamemnondaughterエレクトラElectra結婚marriageさせることを申し出てポリュドロスPolydorusを殺させようとした。

だが2人の子供children赤子babyだったとき、イリオネIlione2人をとりかえ、2人の正体Identityについての秘密は自分の胸の内にしまっておいた。

その結果ポリュメストルPolymestor実の息子own sonを殺してしまった。

のちに自分がデイピュロスDeipylusだと信じていたポリュドロスPolydorusが、デルポイの神託Delphic oracleを伺うと、「お前の祖国は焼かれ、父は殺され、母は奴隷になった」と告げられた。

故国に帰って国が焼かれプリアモスPriamKingも殺されたのを見て、彼はイリオネIlioneを問い詰めた。

そしてついに自分の正体Identityを知った。

そこで2人は一緒にポリュメストルPolymestorを殺した。



ポリュペモスPolyphemus

キュクロプスCyclopsたちの1人で、ポセイドンPoseidon海のニンフsea nymphトオサThoosaとの息子son

オデュッセウスOdysseusが、のちに彼のislandシチリアSicilyと同一視される)にやって来て、自分の名はウティス(「誰でもないnobody」)であると告げ、ポリュペモスPolyphemusもてなしHospitalityを求めると、怪物monsterポリュペモスPolyphemusは彼を笑い飛ばすばかりか、自分が寝ぐらに使いsheep山羊goatの群れを入れていた洞窟cave内に、彼を彼の部下Subordinateとともに閉じ込めてしまった。


Odysseus escaping from the cave of Polyphemus


それから間を置いては、捕えたギリシア人the Greeksを食べ始めた。

しかし、オデュッセウスOdysseus入口Entranceを塞いでいるGiant stoneを自分たちではなかなか動かすことができなかったので、わざと彼を殺さなかった。

そのかわりに非常に強い葡萄酒wineで最初にポリュペモスPolyphemusを酔わせたあと、彼を盲目Blindにする戦略を思いついた。

ポリュペモスPolyphemusが「誰でもないnobody者」が自分を傷つけた、と叫んで仲間に助けを求めたとき、他のキュクロプスCyclopsたちは笑うばかりであった。

次の日の朝、盲目Blindになった巨人Giant入口Entranceを開けると、オデュッセウスOdysseus部下Subordinateたちは彼のsheepの腹の下につかまって脱出した。


Polyphemus attempts to crush the boat of the escaping Odysseus


shipに戻ったオデュッセウスOdysseusislandを離れるときポリュペモスPolyphemusを嘲(あざけ)ったため、巨人Giantshipに向かって大石Giant stoneを投げつけられたので、shipはもう少しで難破shipwreckするところだった。


ガラティアGalatea


ポリュペモスPolyphemusは、盲目Blindにされる前、ニンフnymphガラティアGalateaに恋をして悲喜劇Tragicomedyを演じた。

この間、彼は予言者ProphetテレモスTelemusに、オデュッセウスOdysseusなる者によって視力eyesightを奪われるであろうと警告を受けた。

にもかかわらず彼は軽率にも、すでに盲目の恋に落ちているFalling in blind loveと答えたのだった。


アイオリア群島エオリア諸島the Aeolian Islands


アイオロスAeolus

風の神the God of the Wind

ヒッポタスKing Hippotas息子son

浮島the floating islandアイオリアAioliaシシリア島Sicily北部のアイオリア群島the Aeolian Islandsであろう)のKing

人間であるが、ゼウスZeusは彼を愛して風の支配者Keeper of the Windsとした。

彼はWindを島内の洞窟caveに閉じ込めて、意のままに、または神々Godsの求めに応じてWindを吹かせた。

彼のislandの最初のKingリパロスの娘・キュアネCyanewifeとして気ままな暮らしをした。

6人の息子sonsと6人のdaughtersがいて、互いに結婚Marriageした。


Aeolus Giving the Winds to Odysseus


オデュッセウスOdysseusを厚くもてなし、やさしい西風west windゼピュロスZephyr以外のすべてのWinds皮袋Leather bagに閉じ込めて彼に与え、無事に故郷に帰れるようにした。

しかし水夫SailorsたちはオデュッセウスOdysseusが財宝を隠していると思って風袋の口を開き、一行はアイオロスAeolusislandに吹き戻されたが、アイオロスAeolusがまたこれを追い返した。

ゼウスZeusの愛顧を受ける以前からアイオロスAeolus航海の術navigationに長じ、帆を考案し、天候を予知することを学んでいた。


アイアイエ島the island of Aeaea


キルケCirce

hawk」を意味する。

太陽神the god of the sunヘリオスHelios大洋の女神OceanidesペルセイスPerseisとのdaughter

コルキスColchisKingアイエテスAeetes姉妹sister

魔法magicに優れ、のちにギリシア・ローマの作家Greek and Roman writersたちにイタリアItaly西海岸West coastキルケイイ半島と同一視されたアイアイエ島the island of Aeaeaに住んでいた。

彼女の敵her enemiesや彼女を怒らせた者those who offended her動物animalsに変えられたtransformed

ピクスPicusは彼女の愛を拒んだためきつつきwoodpeckerに変えられた。


Circe as musician


海神Sea godグラウコスGlaucusスキュラscyllaに恋して、スキュラscyllaを自分を好きにさせる魔法の薬Magic medicineキルケCirceに請うたとき、キルケCirce自身がグラウコスGlaucusを好きになってしまい、スキュラscylla怪物monsterに変じた。

それ以後スキュラscyllaメッシナ海峡the Strait of MessinaカリュブディスCharybdisと反対側の洞穴caveに潜むようになった。

それでもグラウコスGlaucusスキュラscyllaの身を嘆いて、キルケCirceが言い寄ってくるのを拒んだ。


グラウコスGlaucusスキュラScylla


ホメロスHomerキルケCirce女神goddessと呼び、アイアイエ島the island of Aeaeaの彼女の家を深い森の中の空地に立つ石造りの家に描いている。

家の回りにはキルケCirce魔法の酒Magical Liquor犠牲者VictimsであるライオンLionwolfがうろついていた。

それらの動物animalsたちは少しも危険なことはなく、来る人すべてにじゃれついた。

キルケCirceは大きな織機で布を織った。

イアソンJasonメデイアMedeaアイエテスAeetesのもとから逃げる途中、ゼウスZeusの命令で、アプシュルトスApsyrtus殺しの罪をキルケCirceに浄めてもらいに来た。

彼女は浄罪の儀式を行ったが、彼らの罪が何であるかを知って、その行為の恐ろしさに驚き、メデイアMedeaは彼女のnieceであったけれども、2人を追い払った。


Circe returning Ulysses' followers to human form


オデュッセウスOdysseusアイアイエ島the island of Aeaeaに来たとき、islandを探検するために先発させた一行は、危険を察したエウリュロコスEurylochus以外すべてキルケCirceによってpigに変えられた。

オデュッセウスOdysseus自身は、部下followersの救出に取りかかろうとしたところをヘルメスHermesに押しとどめられ、彼からキルケCirce魔法magicを無効にする方法を授けられた。

ヘルメスHermesオデュッセウスOdysseus薬草herbモーリュMolyを与え、キルケCirceと寝る前に自分に危害を加えないように厳粛な誓いを立てさせるように忠告した。

オデュッセウスOdysseusキルケCirceのもとで1年を過ごした。

そこを去るとき、キルケCirceは彼に故国への航路sea routeを教え、またハデスHadesの国へ行って死者の霊Spirit of the deadに指示を仰ぐようにと忠告した。


Ulysses and Circe


イタリアItalyにはキルケCirceについて別の言い伝えがあり、それによれば、彼女はオデュッセウスOdysseusの3人の息子sonsたち、テレゴノスTelegonusアグリオスAgriusラティヌスLatinusを産んだ。

彼女はテレゴノスTelegonusに、長い間イタケ島the island of Ithacaに帰ったままになっているオデュッセウスOdysseusを探しに行かせたが、テレゴノスTelegonusは到着してから過ってfatherを殺してしまった。

彼は死体をアイアイエ島the island of Aeaeaに運び、そのときオデュッセウスOdysseus未亡人widowペネロペPenelopeと彼のsonテレマコスTelemachusを一緒に連れて来た。

キルケCirceは彼らを不死immortalにし、テレマコスTelemachus結婚marriageした。

一方テレゴノスTelegonusペネロペPenelope結婚marriageした。


メッシナ海峡the Strait of Messina



スキュラScylla

犬の子Dog cub」の意。

シシリア島Sicilyメッシナ海峡the Strait of Messinaに出没した海の怪物sea monster

もともとは美しいニンフnymphで、ポルキュスPhorcysクラタイイスCrataisとのdaughter(もっとも彼女の親については多くの論議がある)であった。

彼女はseaで日々を過ごし、他のニンフたちnymphsと戯れ、求愛者wooerをすべてはねつけていた。


グラウコスGlaucusスキュラScylla


海神sea godグラウコスGlaucusスキュラScyllaに恋したとき、魔女witchキルケCirceのところに出かけていって惚れ薬aphrodisiacをもらおうとしたが、キルケCirce自身がグラウコスGlaucusに恋してしまった。

彼がキルケCirceをはねつけると、キルケCirceは嫉妬にかられて恋敵のスキュラScylla怪物monsterに変えてしまい、以後スキュラScyllaは、それぞれ3重の歯が生えた口を有する6つの頭と12の足を持つ姿になった。

一説によれば、彼女の腰には犬の頭でできた輪が巻かれて、その犬の頭は吠えて餌食を求めたという。


スキュラScyllaカリュブディスCharybdis


スキュラScylla不死身immortalで、彼女から身を守る防御策は、母親mother海のニンフthe sea nymphクラタイイスCrataisの助力を請い願うことしかなかった。

スキュラScyllaカリュブディスCharybdis渦潮Whirlpoolに面する洞穴caveを住家とし、(オデュッセウスOdysseusをはじめ)船乗りがメッシナ海峡the Strait of Messinaを通ろうとすると多数の口を使って船の甲板からできるだけ多くの男たちを捕らえようとした。

彼女は最後にはrockに変えられたが、アイネイアスAineiasがその付近を通った時に見たのも、rockに成り果てた彼女の姿だった。



カリュブディスCharybdis

シシリア島Sicilyメッシナ海峡Strait of Messina北端North endにある伝説的な渦巻きwhirlpool

ポセイドンPoseidonガイアGaeadaughterと考えられる怪物monsterで、1日に3度海水を吸い込み3度それを吐き出して、近くを通る船をことごとく難破させたという。

対岸にはスキュラScyllaがおり、オデュッセウスOdysseusは両者のうちのどちらかを選ばねばならなくたったとき、スキュラScylla側を通ることを選んだ。

カリュブディスCharybdisは確実な死を意味したからである。


the Strait of Messina, the site associated with Scylla and Charybdis


のちにオデュッセウスOdysseus部下followersヘリオスHelioscattleを殺したことを罰せられてゼウスZeusに殺されたあと、オデュッセウスOdysseusshipカリュブディスCharybdis渦巻きwhirlpoolに吸い込まれたが、枝の低く垂れたいちじくの木Fig treeにしがみついてオデュッセウスOdysseusだけがようやく命を落とさずにすんだ。

数時間後shipが吐き出されてきたとき、彼はうまくマストを掴むことができた。


グラウコスGlaucusスキュラScylla


グラウコスGlaucus

「灰色の」の意。

アンテドンAnthedonアルキュオネAlcyone、あるいは、ポセイドンPoseidonと海のニンフnymphナイスNaisとの息子son海神sea-god

オウィディウスOvidが語るところによると、グラウコスGlaucusは最初、ボイオティアのアンテドン市the Boeotian city of Anthedon漁夫fishermanだった。

ある日偶然とったfishに乗って、とあるislandに行き着くと、そこにfishに不死の命を与える薬草herbが生えていた。

グラウコスGlaucusはそれをfishに食べさせseaに返してから、自分も少し食べてみた。

すると不死の身immortalにはなったが、魚の尾ひれfish's tailがついてしまった。

seaに飛び込んだグラウコスGlaucusを、オケアノスOceanusニンフnymphテティスThetisは自分たちの仲間に迎え、海神the deities of the seaとして予言の術the art of prophecyも伝授した。


Circe as musician


グラウコスGlaucusイタリアItalyニンフnymphスキュラscyllaに恋をして言い寄ったが、拒まれたrejected

魔女witchキルケCirceに相談するとconsulted withキルケCirce自身がグラウコスGlaucusに夢中になってしまったshe became passionately in love with him herself

しかし、グラウコスGlaucusが恋しいのはスキュラscyllaばかり。

怒ったキルケCirceスキュラscyllaを、腰から下に犬の6つの頭と12本の足をもつ怪物monsterに変えてしまった。

スキュラscyllaメッシナ海峡the Strait of Messina洞穴caveに移り住み、腰についた犬たちの口を開けて、行き交う船乗りたちを食い物にした。

エウリピデスEuripidesの『オレステスOrestes』では、グラウコスGlaucus海神sea godネレウスNereus息子sonとなっており、メネラオスMenelausトロイア戦争the Trojan Warから帰還のとき、アガメムノンAgamemnonの不幸を彼に告げている。

アルゴナウテスArgonautたちの1人として活躍したこともある。

海神sea godとして、嵐に遭遇する船乗りたちの守り手the rescue of sailors in stormsと考えられていた。


Ulysses and the Sirens


セイレンSiren セイレネスSirens

複数形plural formセイレネスSirens

姿がハルピュイアイHarpiesに似ている、birdの形をした女たち。

数は説によって異なる。

3人という説では、それぞれの名はレウコテアLeucothea(「白」)、リゲイアLigeia(「金切り声」)、パルテノペParthenope(「処女の声」)であり、

2人説ではヒメロパ(「優しい声」)とテルクシエペイアThelxiepeia(「魅惑的な声」)である。

4人説ではテルクシエペイアThelxiepeiaアグラオペメAglaopheme(「美しい声」)、ペイシノエPeisinoe(「説得的」)、それにモルペMolpe(「歌」)である。

彼女たちの両親parentsについては多くの議論がなされたが、ムーサイMousaiミューズたちMuses)の1人とポルキュスPhorcysあるいはアケロオス河神the river god Achelousとの間のdaughtersたちであると言われている。


スキュラScyllaカリュブディスCharybdis


彼女らはスキュラScyllaカリュブディスCharybdisが潜んでいた海峡Strait近くのアンテモエッサ(「花の咲き乱れる」)the "flowery" island of Anthemoessaに住み、美しく甘い歌声で歌ったので、その歌を聞いた船乗りSailorsは誰もがそこに留まって永遠に耳を傾けざるをえなかった。

彼女らの住むまわりの地面は船乗りSailorsたちの白骨で白かったという。

一説によれば、彼女らの犠牲者Victimsは岩に当って難破shipwreckしたという。

セイレネスSirensの歌声に屈することなくそのislandを通過するshipがあれば、彼女たちは海に飛び込み溺れ死ぬだろうという予言がなされていた。

こういう状況が2度実現したことは、奇妙なことだった。

オルペウスOrpheusアルゴ船Argoに乗って通過したとき、彼は自分の音楽で彼女たちの歌声を聞こえなくしたので、ただ1ブテスButesだけが彼女らの歌を聞いて海に飛び込んだ。

だがアプロディテAphroditeブテスButesを愛していたので彼の命を救った。

2度目は、オデュッセウスOdysseusキルケCirceの忠告により部下followersの耳をwaxでふさぎ、セイレネスSirensの歌声に引き寄せられないように部下followersに自分をマストの根元に縛り付けさせて難を逃れた時である。

彼が綱を解いてくれるように求めても、乗組員Crewたちは反対に前よりきつくするようオデュッセウスOdysseusから命令を受けていた。


ハデスHadesペルセポネPersephone


セイレネスSirensハデスHades王国Kingdomに関する予言的な歌を歌うと言われた。

彼女たちはペルセポネPersephoneと結び付けて考えられた。

それは一説によると、彼女たちが女神goddessペルセポネPersephoneに従う乙女Maidenだったからである。

彼女たちはハデスHades女神goddessを連れ去るがままにした罪のために、罰として奇怪な姿に変えられたのだという。

また彼女たちはかつてムーサイMousaiミューズたちMuses)(一説によれば彼女たちの母親だという)と歌で競争をさせられ、負けてしまった。

そこでムーサイMousaiミューズたちMuses)は自分たちの冠を作るために彼女たちの羽を引き抜いた。

セイレネスSirens1パルテノペParthenope(「処女の声」)はナポリの地に流れ着いたと考えられている。

なぜなら、そこはもともと彼女の名が付いていたからである。



ヘリオスHelios ソルSol

ティタン神族TitansヒュペリオンHyperionテイアTheiaとの息子son

太陽sun、あるいはその擬人神Personification

ローマ名Roman mythology太陽sunを意味するソルSol

ヒュペリオンHyperion(「上なるもの」)とポイボスPhoebus(「輝ける」)はともにヘリオスHeliosと同一視されるか、あるいはヘリオスHelios枕詞(まくらことば)stock epithetとして使われる敬称であったが、いつしか別個の神になった。

ヒュペリオンHyperionはときにヘリオスHeliosfatherとも言われ、ポイボスPhoebusアポロンApollo枕詞(まくらことば)stock epithetとして使われる。

ヘリオスHelios同様、太陽光線rays of the sunを象徴する黄金Golden弓矢bow and arrowを持つアポロンApolloは、やがて太陽神Sun godと混同され、ヘリオスHelios同一視Identityされるようになった。


デメテルDemeterペルセポネPersephone


天上から世界のすべてを見はるかし、すべてを聞くヘリオスHeliosは誓言の神とも言われ、突然姿が消えたdaughterペルセポネPersephoneの行方を捜すデメテルDemeterが困り果てて、最後に相談するのもヘリオスHeliosである。

信仰の対象になることはほとんどなく、神話mythologyに登場するのもパエトンPhaethon物語storyのときくらいである。

パエトンPhaethon物語storyで描かれるヘリオスHeliosは、4頭立ての火の車chariot of the sunを駆る御者であり、曙の女神Goddess of the dawnエオスEosに先導されて、eastより出て天空を横切り西westに沈む、とされている。

のちにこの話は潤色されて、西westに沈んだヘリオスHeliosは、世界の周囲を取り巻いて流れるオケアノスOceanusに浮かぶ大きな黄金の杯great golden cupに乗って、夜のうちにeastへ帰ると言われた。


パエトンPhaethon


ヘリオスHeliosには正妻・ペルセPerse(あるいはペルセイスPerseis)の他多くの女性たちと交わって生まれた多くの子供たちchildrenがいる(ヘリアデスHeliades)が、レウコトエLeucothoeとも情を交わした。

彼女のもとには彼女のmotherエウリュノメEurynomeの姿で訪れたが、それを知ったヘリオスHeliosのかつての愛人・クリュティエClytieは嫉妬し、ペルシア王King of PersiaであるレウコトエLeucothoefatherオルカモスOrchamusに密告した。

fatherdaughterを生きたまま土に埋めてしまった。

悲しんだヘリオスHeliosは盛り上がった土の上にアムブロシアambrosiaを注いだ。

するとそこから香しい乳香樹Frankincense treeが生えた。

一方クリュティエClytieは衰弱し、いつの間にかヘリオトロープheliotrope(向日性の草木)の花に変わった。


クリュティエClytie


しかし、花になってもなおその顔は、天空の太陽を追って首をかしげている。

ヘリオスHeliosの度重なる愛情のもつれは、アプロディテAphroditeが仕組んだものと言われる。

ヘリオスHeliosによってアレスAresとの情事を夫のヘパイストスHephaestusに密告されて腹を立てたのである。

ヘリオスHeliosはかつてヘラクレスHeraclesを助けたことがあるが、これもヘラクレスHeraclesに脅かされたためである。

ヘラクレスHeraclesエリュテイア島ErytheiaゲリュオンGeryon狩りに行くとき、炎天のリビュアLibyaの砂漠を歩きながら、太陽神Sun godに向かって弓を引き絞り、その暑熱を呪った。

そのためヘリオスHeliosは、自分の黄金の大杯great golden cupの使用を許し、大洋・オケアノスOceanusの流れを渡って目的地に着けるよう手を貸したのである。


ロドス島の巨像Colossus of Rhodes


ゼウスZeus大神が地上の国々を神々に分け与えているとき、太陽の車chariot of the sunを御していてその場に居合わせなかったヘリオスHeliosは自分の持ち分を貰い損ねた。

気の毒に思ったゼウスZeusは、新しく出現したislandロドス島Rhodesを彼に与えた。

ロドス島RhodesヘリオスHelios神崇拝が盛んな唯一のislandであり、islandを支配したヘリオスHelios3人のgrandsonカメイロスCamirusリンドスLindusイアリュソスIalysusの名はislandの主な町の名となって残っている。

ロドス港Rhodos harborの入口に立っていたというロドス島の巨像the Colossus of Rhodesは、光線を表す放射状の冠を被ったヘリオスHelios像だったと言われる。

ヘリオスHeliosポセイドンPoseidonコリントスコリントCorinthの地を争ったこともあるが、調停に入ったブリアレオスBriareosからコリントスCorinthの要塞・アクロコリントスacropolis of Corinthを与えられ、息子sonアイエテスAeetesがその地を治めた。


The companions of Odysseus rob the cattle of Helios


Calypso calling heaven and earth to witness her sincere affection to Ulysses


カリュプソCalypso

女神goddessもしくはニンフnymph

ティタン神族TitansアトラスAtlasdaughter

オケアノスOceanusテテュスTethysdaughterオケアニスOceanis)とも言われる。

伝説上の島Legendary islandオギュギアOgygiaに住んでいたが、そこにトロイアTroyからの帰国の途上にあったオデュッセウスOdysseus難破shipwreckして打ち上げられた。


Mercury ordering Calypso to release Odysseus


カリュプソCalypsoは彼を愛し、7年間彼を引き留め、もしずっといてくれるなら不死身Immortalにしてあげようと言った。

しかし彼が故国とwifeを恋い焦がれるので、ゼウスZeusはとうとう彼を憐れに思い、ヘルメスHermesカリュプソCalypsoのもとに遣わして、オデュッセウスOdysseusの帰国を助けるように説得させた。

カリュプソCalypsoは、航海Voyageの準備のために、オデュッセウスOdysseus大工道具Carpenter's toolsと乾燥した材木Dry timberとを与えた。

彼女はオデュッセウスOdysseus息子sonを産んだというが、その名前については様々な説がある。


Athamas tue le fils d'Ino


イノIno

テバイ王King of ThebesカドモスCadmusとそのwifeハルモニアHarmoniaとのdaughterたちの1人。

オルコメノス王King of OrchomenusアタマスAthamuswife

レアルコスLearchusメリケルテスMelicertes2人の息子sonmother

姉妹sisterセメレSemeleゼウスZeuschildディオニュソスDionysusを産んだとき、雷神the god of thunderゼウスZeusの輝ける姿をまともに見たため、その稲妻lightningに撃たれて焼死Burned to deathした。

初めイノInoディオニュソスDionysusゼウスZeuschildであることを信じようとしなかったが、ヘルメスHermesに言われて、幼いnephewを育て、ヘラHeraの怒りと復讐から彼を守った。

赤子babyディオニュソスDionysusは女の子の服を着せられ、しばらくはヘラHeraに気付かれずにすんだ。


Atamante preso dalle Furie


しかしやがて、真実が露見し、怒ったヘラHeraイノInoアタマスAthamusを狂わせた。

初めはイノInoイノIno姉妹sisterアガウエAgaveアウトノエAutonoe3人がディオニュソスDionysusを崇拝する狂乱した信女となり、彼女たちの様子をさぐりに来たアガウエAgave息子sonテバイの王King of ThebesペンテウスPentheus八つ裂きにした。

これは、彼女たちがディオニュソスDionysusの神性を認めなかったために下された罰と言われることもある。

イノInoはこれより先、アタマスAthamus先妻former wifeネペレNephele(「雲」)のchildrenプリクソスPhrixusヘレHelleとを殺そうと企てた。

しかし、motherネペレNephele子供たちchildren黄金の羊Golden sheepの背に乗せて逃がすことができた。

ヘラHeraに復讐されて発狂したイノInoは最後に、アタマスAthamusとの間に生まれた我が子one's own childrenを殺害した。

レアルコスLearchusを矢で殺し、メリケルテスMelicertesを釜茹でにして、あるいはサロニコスthe Saronic Gulfに臨む岩山から突き落として殺した。


嵐で漂流するオデュッセウスOdysseusを助けるレウコテアLeucotheaイノIno


一緒に飛び込んだイノIno海神Sea godレウコテアLeucothea(「白い女神」)となり、パライモンPalaemonと名が変わって生まれ変わったメリケルテスMelicertesとともに海行く男たちを守ったと言われる。

別の説では、イノIno子供たちchildrenを殺す前にアタマスAthamusの館を去り、husbandアタマスAthamusテミストThemisto再婚Remarriage2childrenを得るまで姿を隠していたと言う。

ローマ神話Roman mythologyでは海神Sea godレウコテアLeucotheaは出産と成育の女神goddessマテル・マトゥタMater Matutaと、パライモンPalaemonは港と門の神・ポルトゥヌスPortunusと同一視される。

レウコテアLeucothea女神goddessカルメンタCarmentaのところへ来ると、女神goddessイノInoプリクソスPhrixusを殺そうとして種麦Seed wheatを煎ったことを記念し、彼女にパンを食べるようにと与えたという。


オデュッセウスOdysseusナウシカアNausicaa


ナウシカアNausicaa

パイアケス人the PhaeaciansKingアルキノオスAlcinousdaughterで、オデュッセウスOdysseusが浜辺に打ち上げられたときに、衣服と忠告を与えた。

オデュッセウスOdysseusナウシカアNausicaaが侍女たちと一緒に鞠遊びをしているのに気付き、目覚めたのである。

アルキノオスAlcinousdaughterオデュッセウスOdysseusに嫁がせようとしたが、オデュッセウスOdysseuswifeペネロペPenelopeのもとに戻りたくて申し出を断った。


イアソンJasonメデイアMedea


アレテArete

パイアケス人the PhaeaciansレクセノルRhexenordaughterで、レクセノルRhexenor兄弟brotherアルキノオスAlcinouswife

オデュッセウスOdysseusスケリア島the island of Scheriaを訪れたとき、アルキノオスAlcinousを説いてオデュッセウスOdysseusを客として迎え厚遇した。

イアソンJasonメデイアMedeaが訪れたときも、2人が正式に結婚marriageしているのならメデイアMedeafatherアイエテスAeetesの追手から2人を守ろうとhusbandに約束させ、一方でひそかにイアソンJasonメデイアMedeaがともに寝るよう洞窟caveに床を用意して、2人を助けた。

shipが難破して漂着したオデュッセウスOdysseusを発見したナウシカアNausicaaアレテAretedaughterである。


Odysseus at the Court of Alcinous


アルキノオスAlcinous

ナウシトオスNausithous息子sonで、伝説のスケリア島the island of Scheriaパイアケス人the PhaeaciansKing

オデュッセウスOdysseusraftに乗って2日間海上を漂流していたが、そのraftが難破したのちアルキノオスAlcinousの治めるスケリアScheriaの国に上陸した。

オデュッセウスOdysseusは、ポセイドンPoseidonの怒りによって始まった彼の放浪の物語Wandering storyアルキノオスAlcinousに話して聞かせた。

アルキノオスAlcinousniece兄弟brotherレクセノルRhexenordaughter)のアレテArete結婚marriageして5人の息子sons1人のdaughterをもうけたが、そのひとり娘only daughterナウシカアNausicaaオデュッセウスOdysseusが上陸して最初に目にした人間であった。


Port Scene with the Departure of Odysseus from the Land of the Phaeacians


四季を通して花ざかりの庭園にかこまれた素晴らしい宮殿でアルキノオスAlcinousオデュッセウスOdysseusをもてなし、放浪中のオデュッセウスOdysseusに対するポセイドンPoseidonの敵意と、アルキノオスAlcinousが絶えず外来者を助けているといつかポセイドンPoseidonの怒りがその国民の上に降りかかるという警告を受けていたのを無視して、オデュッセウスOdysseusの故国への帰還を助けた。

オデュッセウスOdysseusを乗せてイタケIthacaに向かうshipが帰国の途につくと、ポセイドンPoseidonはそのshipを岩に変え、パイアケス人the Phaeaciansの港を山で塞いだ。

これより前にアルキノオスAlcinousは、コルキスColchisから逃れる途中のアルゴナウタイthe Argonautsをかくまい、追手を乗せたコルキスColchisshipが着いたとき、メデイアMedeaがまだ処女であるならばfatherのもとに返さなければならないと宣告した。

QueenアレテAreteイアソンJasonメデイアMedeaを促して急いで結婚marriageさせた。


Telemachus departing from Nestor


テレマコスTelemachus

オデュッセウスOdysseusペネロペPenelope息子son

ホメロスHomerの『オデュッセイアOdyssey』は、彼が内気な若者から自信に溢れた機転の利く若者に成長していく過程を描いている。

fatherトロイア戦争the Trojan Warに出征するように召集されたとき、彼はまだ赤子babyだった。

オデュッセウスOdysseusは気が狂った振りをして、耕した浜辺に塩をまき、入隊を避けようとした。



しかし、パラメデスPalamedesは、彼の計略に感づき、オデュッセウスOdysseusが耕している(すき)ploughの前にテレマコスTelemachusを置くと、オデュッセウスOdysseus子供childを殺すことができず、正気であることを暴露してしまった。

fatherが不在であった19年間、テレマコスTelemachusmotherのもとに大勢の求婚者suitorsが押し寄せてくるのを見たが、彼には彼らを打ち負かすだけの力がなかった。


アテナAthena ミネルヴァMinerva


だが、アテナ女神the goddess Athenaはまずタピオス島人のメンテスMentesとして、さらにその後テレマコスTelemachusの教育を引き受けたイタケ人・メントルMentorとして姿を現し、彼に大胆さを吹き込み、彼にfatherの消息を尋ねて旅に出るように説いた。

彼がピュロスPylosネストルNestorを、スパルタSpartaメネラオスMenelausを尋ねると、メネラオスMenelausは幾つかの根拠をあげて望みのあることを知らせてくれた。

その間、求婚者suitorsたちはこれまでのテレマコスTelemachusの非難にうんざりしていたので、陰謀を巡らして彼の帰途を待ち伏せして殺そうとしたが、アテナ女神the goddess Athenaは彼に異なる道を通ってイタケIthacaに戻ってくるように命じた。

彼が帰国すると、fatherオデュッセウスOdysseusはすでにイタケの島the island of Ithacaに上陸していた。

それ以後、テレマコスTelemachusは勇気と機転を示した。

まず情報を得るために豚飼いswineherdエウマイオスEumaeusのところに赴いたが、その小屋hutfatherに出会った。


オデュッセウスOdysseus ユリシーズUlysses


感動的な再会ののち、fatherchild求婚者suitorsたちの殺戮案Killing planを練った。

弓競争Bow competitionのあとテレマコスTelemachus宮殿Palace広間Hallの壁に掛かっている武器を取り除いてしまっていたので、求婚者suitorsたちはオデュッセウスOdysseusの始めた殺戮Killingに対抗できず無力であった。

その戦いでテレマコスTelemachusfatherのそばで精力的に戦った。

しかし、求婚者suitorsたちが敗北したあとの彼にまつわる伝説は様々である。

一説によると、彼はピュロスPylosで彼のために風呂の用意をしてくれたネストルNestordaughterポリュカステPolycaste結婚marriageした、あるいはオデュッセウスOdysseusスケリア島the island of Scherieで出会ったナウシカアNausicaa結婚marriageしたと言われる。

のちの言い伝えでは、オデュッセウスOdysseusは、息子sonに殺されることになろうとの神託oracleがあったため、テレマコスTelemachusを追放したという。

オデュッセウスOdysseusキルケCirce息子sonテレゴノスTelegonusの手にかかって死ぬと、彼は帰国し、ペネロペPenelopeアイアイエ島the island of Aeaeaに赴き、そこでオデュッセウスを埋葬してキルケCirce結婚marriage魔女witchキルケCirceは彼を不死身にし、彼との間に息子sonラティヌスLatinusを産んだという。


エウマイオスEumaeusオデュッセウスOdysseus


エウマイオスEumaeus

オデュッセウスOdysseusの、そして以前にはオデュッセウスOdysseusfatherラエルテスLaertesの、忠実Faithful豚飼いswineherd

彼は王族royal familyの生まれであって、fatherクテシオスKtesiosオルメノスOrmenoschild)はシュリエSyriaと呼ばれたislandkingであった。

フェニキアPhoeniciashipがこのislandに着いたとき、船乗りsailor1人がクテシオスKtesios家のフェニキア人Phoenician女奴隷Female slave誘惑したseduced

女奴隷Female slaveは幼いエウマイオスEumaeusを連れて彼らと逃げた。

女は海上で7日後に死に、エウマイオスEumaeusイタケ島the island of IthacaKingラエルテスLaertesに売られた。

エウマイオスEumaeus王家Royal familyによく仕え、オデュッセウスOdysseusの不在中は、PigペネロペPenelope貪欲なGreedy求婚者たちsuitorsの手から守った。


Odysseus sits by the fire as Eumaeus discovers Telemachus at the entrance of his hut.


オデュッセウスOdysseusは帰って来て、年老いた乞食Old beggarの姿で初めにエウマイオスEumaeus小屋hutに行き、寛大なもてなしGenerous hospitalityを受けた。

オデュッセウスOdysseus息子sonテレマコスTelemachusに自分の正体Identityを明かしたのは、その小屋hutにおいてであった。

のちに宮殿内部Inside the palaceで、この豚飼いswineherdオデュッセウスOdysseusを助けて求婚者たちsuitorsを殺した。



メランティオスMelanthius

「黒」の意。

イタケIthacaオデュッセウスOdysseusに仕えていた山羊飼いgoatherd

主人masterを裏切り、ペネロペPenelope求婚者たちsuitorsに奉仕した。

オデュッセウスOdysseus乞食beggarのなりをして戻ったとき、メランティオスMelanthius姉妹sisterメラントMelanthoオデュッセウスOdysseusに対して尊大に振る舞った。

メランティオスMelanthiusエウマイオスEumaeusピロイティオスPhiloetiusの手にかかって無残な死を遂げた。

彼のfatherオデュッセウスOdysseus忠実Faithful下僕servantドリオスDoliusである。



メラントMelantho

オデュッセウスOdysseus家の召使いservant

ペネロペPenelope求婚者suitors1エウリュマコスEurymachusconcubineとなった。


ドリオスDolius

オデュッセウスOdysseusに仕える老僕elderly servant

主人が20年間家を留守にしている間も、主人masterへの忠誠Faithfulを失わなかった。

息子sonsたちのうち6人まではオデュッセウスOdysseusに味方したが、息子sonメランティオスMelanthiusdaughterメラントMelanthoは、オデュッセウスOdysseusに代わってペネロペPenelopehusbandになろうとした彼女の求婚者たちsuitorsに味方した。

この2人はオデュッセウスOdysseus帰郷Homecomingした際に殺された。

ドリオスDolius6人の息子sonsたちは、オデュッセウスOdysseusが、エウペイテスEupeithesに率いられたイタケ人たちを最後の戦闘で打ち破るのを助けた。



エウリュマコスEurymachus

イタケ島the island of Ithaca貴族AristocratポリュボスPolybus息子son

オデュッセウスOdysseuswifeペネロペPenelope求婚proposal of marriageした者たちの1人。

求婚者たちsuitorsの中では最も礼儀正しく、不快な印象を人に与えることの少ない人物。

宮殿Palace大広間Hallでの対決に際して、オデュッセウスOdysseusに許しを乞うたが、オデュッセウスOdysseusは一顧だにせず、アンティノオスAntinousを真っ先に殺したあと、2番目に彼を殺した。

彼の愛人mistressメラントMelanthoである。



アンティノオスAntinous

エウペイテスEupeithesの息子。

イタケ島the island of Ithacaの若者でペネロペPenelope求婚者suitors1人。

オデュッセウスOdysseusの館に居座った大勢の求婚者たちsuitorsの中で、最も残忍で傲慢なリーダー格。

オデュッセウスOdysseusに真っ先に殺された。



エウリュクレイアEurycleia

オデュッセウスOdysseus乳母nanny

彼がトロイアTroyから帰還したとき、彼であることを見抜いた。

オデュッセウスOdysseusは足に猪の牙で突かれた大きな傷痕があったが、エウリュクレイアEurycleiaは彼の足をペネロペPenelopeの居所で洗っていてそれに気づいた。

そして、興奮のあまり、洗面器を落とした。

ペネロペPenelopeはどうして彼女がそれほど驚いたか分からなかった。

オデュッセウスOdysseusエウリュクレイアEurycleiaを制して黙らせた。

のちに彼がペネロペPenelope求婚者たちsuitorsを殺したとき、彼女は狂喜したため、再び沈黙させられた。

彼女はそれから主人masterに、召使いの女Servant womenたちのうち、誰が主人masterに背いて求婚者たちsuitorsに協力したかを告げた。

その女たちはすべて殺された。



テオクリュメノスTheoclymenus

アルゴスArgos予言者Prophetで、メラムプスMelampus子孫descendants

テオクリュメノスTheoclymenusが、同族の者を1人殺したため一族から逃れていると、オデュッセウスOdysseus息子sonテレマコスTelemachusピュロスPylosからイタケIthacaに連れて行ってくれた。

イタケIthacaに到着すると、テオクリュメノスTheoclymenusペネロペPenelope求婚者たちsuitorsに、死が差し迫っていると警告を与えたが、彼らは彼を罵るだけだった。



ピロイティオスPhiloetius

イタケIthacaに住んだオデュッセウスOdysseus忠実Faithful牛飼いcowherd

ペネロペPenelope求婚者たちsuitorsを討伐する際にはエウマイオスEumaeusを助けた。



イロスIrus

イタケ島IthakiオデュッセウスOdysseusmansionにいた力自慢brawny乞食beggar

ペネロペPenelope求婚者たちsuitorsに応援されて、自分自身も乞食beggarに身をやつして帰館したオデュッセウスOdysseusと戦い、殴り倒された。



アムピノモスAmphinomus

オデュッセイアthe Odyssey』の中で、ペネロペPenelope求婚者suitors1人。

その中で一番おとなしく、他の求婚者たちsuitorsが、スパルタSpartaから帰ったテレマコスTelemachusを殺そうとしたが、それをやめさせた。

しかし、オデュッセウスOdysseusが漂流の末に帰国したのち、大広間HallテレマコスTelemachusに殺された。


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