レゴ・ワールドLEGO World
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レゴ・ワールドLEGO World
レゴ・ワールドLEGO World
ユリシーズUlysses 1954年(昭和29年) イタリアの映画Cinema of Italy
オデュッセイアThe
Odyssey 1997年(平成9年)
ヘカベHecabe
プリュギア(フリギア)Phrygia王King・デュマスDymas、あるいはトラキアThrace王King・キッセウスCisseusの娘daughter。
あるいはサンガリオス河神the river god Sangariusの娘daughterで、サンガリオス川the river Sangarius(サカリヤ川the
Sakarya River)に住んだとする説もある。
アポロドロスApollodorusによると、トロイア王King of Troy・プリアモスPriamは、彼の最初の妻wife・アリスベArisbeと離婚divorce後、ヘカベHecabeと結婚marriageし彼女を正妻legal
wifeとした。
ヘカベHecabeはプリアモスPriamとの間に19人の息子sonsを産んだ。
プリアモスPriam
長子Eldest
sonはパリスParisである。
パリスParisを妊娠pregnancy中のある晩、ヘカベHecabeは恐ろしい夢nightmareを見た。
燃え盛る松明Burning torchを産み、その火fireがトロイアTroyの町を焼き尽くすspread over the whole
cityという夢dreamである。
そこでヘカベHecabeは、生まれたばかりの我が子her son・パリスParisを人知れず山の中にIn the mountains棄てさせた。
しかし、パリスParisは羊飼いshepherdに拾われて育てられた。
他にヘクトルHector、ヘレノスHelenus、デイポボスDeiphobus、トロイロスTroilus、ポリテスPolitesらの息子sons、カッサンドラCassandra、ポリュクセネPolyxena、クレウサCreusaらの娘daughtersがいた。
The Love of Helen and Paris
『イリアスthe Iliad』では、ヘカベHecabeはほとんど表面に出ることはなく、ヘクトルHectorの死を嘆く場面でのみ、悲しみの母としての心情が切々と描かれている。
ウェルギリウスVergilius(バージルVergil)の『アエネイスAeneis(Aeneid)』では、主人公・アイネイアスAeneasがトロイア落城The Fall of Troyの際の王妃Queen・ヘカベHecabeの姿を物語る。
アキレウスAchillesの息子son・ネオプトレモスNeoptolemusによって城が落とされたとき、老王Old king・プリアモスPriamは渾身の力を振り絞り、なお武器をとって立とうとするが、王妃Queen・ヘカベHecabeは王Kingを押しとどめ、運命を甘受しようと促した。
そして、王King・プリアモスPriamと王子prince・ポリテスPolitesが祭壇の前で惨殺される最期を見届けた。
オデュッセウスOdysseusに捕われるのはそのあとである。
Hecuba blinds Polymestor
エウリピデスEuripidesの『ヘカベHecuba』に描かれる貴婦人・ヘカベHecabeは、また別の一面を見せる。
トロイアTroyが陥落Fallし捕虜の身となったヘカベHecabeはある日、国の万が一の場合を思ってケルソネソスChersonesusの王King・ポリュメストルPolymestorに預けておいた末子Youngest child・ポリュドロスPolydorusが、死体dead
bodyとなってトラキアThraceの浜に打ち上げられているのを発見した。
アガメムノンAgamemnonの承認を得て、ヘカベHecabeは息子sonを殺したポリュメストルPolymestorをトロイアTroyへ呼んだ。
落城Fallのあとの国の財宝を託したい、という口実をつくり強欲な王Kingをおびき寄せたのである。
ポリュメストルPolymestorが息子sonsたちを連れてやって来ると、ヘカベHecabeは息子sonsたちを殺し、父fatherの目をくり抜いて盲目blindにした。
ポリュメストルPolymestorはヘカベHecabeを呪い、炎の目を持つ牝犬Female dogに変身せよ、と罵った。
そのため、ケルソネソスChersonesusにあるヘカベHecabeの墓Graveは「キュノスセマCynossema(牝犬の墓the Dog's
Grave)」と呼ばれる。
また別の説では、ヘカベHecabeはトラキア人the Thraciansに石を投げられて死に、犬dogに変わったともいう。
その犬dogはケルソネソスChersonesusの浜に長く出没したと伝えられる。
The Sacrifice of Polyxena
エウリピデスEuripidesのヘカベHecabeを扱ったもう1つの作品『トロイアの女たちThe Trojan Women』では、ヘカベHecabeは強く激しく、また悲しい女である。
メネラオスMenelausに引かれて故国・スパルタSpartaへ帰るヘレネHelenを、ヘカベHecabeは激しく糾弾する。
その勢いに押されたメネラオスMenelausは、故国の土を踏んだあかつきに、必ずヘレネHelenを殺害すると誓うのである。
そのあとヘカベHecabeは、敵将・アキレウスAchillesの霊を慰めるために犠牲にされた我が娘daughter・ポリュクセネPolyxenaの死を嘆き、孫grandsonにあたるヘクトルHectorの幼い息子son・アステュアナクスAstyanaxの葬儀を、悲しみを押し殺して取り仕切る。
Approximate location of the Bistones
ポリュドロスPolydorus
プリアモスPriamの末子Youngest child。
『イリアスIliad』によれば、母motherはレレクス人Lelegesの王King・アルテスAltesの娘daughter・ラオトエLaothoeである。
すばらしく足が速かったが、プリアモスPriamは彼を最も愛していたので、彼にトロイア戦争Trojan Warで戦うことを禁じた。
しかし、アキレウスAchillesに殺された。
そのため、アキレウスAchillesはヘクトルHectorの激しい怒りを買った。
『ヘカベHecuba』の中でエウリピデスEuripidesが採用している別の説では、ポリュドロスPolydorusはヘカベHecabeの息子sonである。
Polymestor killing Polydorus
彼の両親はトロイア戦争Trojan Warのとき、トロイアTroyの王子princeの少なくとも1人は生き延びて欲しいと願ったので、彼をトラキアThraceのビストン人the Bistonesの王・ポリュメストルPolymestorに送って世話を託しポリュドロスPolydorusへの遺産として莫大な金を持たせた。
しかし、トロイアTroyが陥落fallすると、ポリュメストルPolymestorは彼を殺し、その宝を奪った。
彼の行為は、オデュッセウスOdysseusが帰国の途中彼の王国kingdomに連れて来ていたヘカベHecabeの知るところとなった。
エウリピデスEuripidesの劇では、ポリュドロスPolydorusの亡霊ghostが現れ、彼の殺人について語る。
それからヘカベHecabeは海岸に彼の死体dead bodyを発見する。
息子sonの敵を討つため、彼女はさらに金を与えることを申し出てポリュメストルPolymestorを自分のテントに誘い込み、彼の子供たちを殺し、彼の目をえぐり出した。
ヘカベHecabe
アイネイアスAeneasがトラキアThraceのケルソネソスChersonese半島を訪れ、そこに町を建設しようとしたとき、彼の部下がそこで折った木の枝が血を流したので、ポリュドロスPolydorusの墓がそこにあることが分かった。
彼の声がその場所は住むに適しない所であると警告したので、トロイア人たちTrojansは彼に犠牲を捧げてそこを離れた。
だがさらに別の説では、ポリュドロスPolydorusはポリュメストルPolymestorの妻wifeでポリュドロスの姉elder
sisterのイリオネIlioneに、彼女の実子own child・デイピュロスDeipylusとともに育てられたことになっている。
エレクトラElectraとオレステスOrestes
トロイア戦争Trojan Warが終わると、ギリシア人GreeksはポリュメストルPolymestorに賄賂を送って、彼に莫大な宝とアガメムノンAgamemnonの娘daughter・エレクトラElectraと結婚marriageさせることを申し出てポリュドロスPolydorusを殺させようとした。
だが2人の子供childrenが赤子babyだったとき、イリオネIlioneは2人をとりかえ、2人の正体Identityについての秘密は自分の胸の内にしまっておいた。
その結果ポリュメストルPolymestorは実の息子own sonを殺してしまった。
のちに自分がデイピュロスDeipylusだと信じていたポリュドロスPolydorusが、デルポイの神託Delphic oracleを伺うと、「お前の祖国は焼かれ、父は殺され、母は奴隷になった」と告げられた。
故国に帰って国が焼かれプリアモスPriam王Kingも殺されたのを見て、彼はイリオネIlioneを問い詰めた。
そしてついに自分の正体Identityを知った。
そこで2人は一緒にポリュメストルPolymestorを殺した。
ポリュペモスPolyphemus
キュクロプスCyclopsたちの1人で、ポセイドンPoseidonと海のニンフsea nymphのトオサThoosaとの息子son。
オデュッセウスOdysseusが、のちに彼の島island(シチリア島Sicilyと同一視される)にやって来て、自分の名はウティス(「誰でもないnobody」)であると告げ、ポリュペモスPolyphemusにもてなしHospitalityを求めると、怪物monsterのポリュペモスPolyphemusは彼を笑い飛ばすばかりか、自分が寝ぐらに使い羊sheepや山羊goatの群れを入れていた洞窟cave内に、彼を彼の部下Subordinateとともに閉じ込めてしまった。
Odysseus escaping from the cave of Polyphemus
それから間を置いては、捕えたギリシア人the Greeksを食べ始めた。
しかし、オデュッセウスOdysseusは入口Entranceを塞いでいる石Giant stoneを自分たちではなかなか動かすことができなかったので、わざと彼を殺さなかった。
そのかわりに非常に強い葡萄酒wineで最初にポリュペモスPolyphemusを酔わせたあと、彼を盲目Blindにする戦略を思いついた。
ポリュペモスPolyphemusが「誰でもないnobody者」が自分を傷つけた、と叫んで仲間に助けを求めたとき、他のキュクロプスCyclopsたちは笑うばかりであった。
次の日の朝、盲目Blindになった巨人Giantが入口Entranceを開けると、オデュッセウスOdysseusの部下Subordinateたちは彼の羊sheepの腹の下につかまって脱出した。
Polyphemus attempts to crush the boat of the
escaping Odysseus
船shipに戻ったオデュッセウスOdysseusが島islandを離れるときポリュペモスPolyphemusを嘲(あざけ)ったため、巨人Giantに船shipに向かって大石Giant
stoneを投げつけられたので、船shipはもう少しで難破shipwreckするところだった。
ガラティアGalatea
ポリュペモスPolyphemusは、盲目Blindにされる前、ニンフnymphのガラティアGalateaに恋をして悲喜劇Tragicomedyを演じた。
この間、彼は予言者Prophet・テレモスTelemusに、オデュッセウスOdysseusなる者によって視力eyesightを奪われるであろうと警告を受けた。
にもかかわらず彼は軽率にも、すでに盲目の恋に落ちているFalling
in blind loveと答えたのだった。
アイオリア群島(エオリア諸島)the
Aeolian Islands
アイオロスAeolus
風の神the God of the Wind。
ヒッポタスKing Hippotasの息子son。
浮島the floating
islandアイオリアAiolia(シシリア島Sicily北部のアイオリア群島the
Aeolian Islandsであろう)の王King。
人間であるが、ゼウスZeusは彼を愛して風の支配者Keeper of the Windsとした。
彼は風Windを島内の洞窟caveに閉じ込めて、意のままに、または神々Godsの求めに応じて風Windを吹かせた。
彼の島islandの最初の王Kingリパロスの娘・キュアネCyaneを妻wifeとして気ままな暮らしをした。
6人の息子sonsと6人の娘daughtersがいて、互いに結婚Marriageした。
Aeolus Giving the Winds to Odysseus
オデュッセウスOdysseusを厚くもてなし、やさしい西風west wind・ゼピュロスZephyr以外のすべての風Windsを皮袋Leather bagに閉じ込めて彼に与え、無事に故郷に帰れるようにした。
しかし水夫SailorsたちはオデュッセウスOdysseusが財宝を隠していると思って風袋の口を開き、一行はアイオロスAeolusの島islandに吹き戻されたが、アイオロスAeolusがまたこれを追い返した。
ゼウスZeusの愛顧を受ける以前からアイオロスAeolusは航海の術navigationに長じ、帆を考案し、天候を予知することを学んでいた。
アイアイエ島the island of Aeaea
キルケCirce
「鷹hawk」を意味する。
太陽神the god of the sun・ヘリオスHeliosと大洋の女神Oceanides・ペルセイスPerseisとの娘daughter。
コルキスColchis王King・アイエテスAeetesの姉妹sister。
魔法magicに優れ、のちにギリシア・ローマの作家Greek
and Roman writersたちにイタリアItaly西海岸West coastのキルケイイ半島と同一視されたアイアイエ島the
island of Aeaeaに住んでいた。
彼女の敵her enemiesや彼女を怒らせた者those
who offended herは動物animalsに変えられたtransformed。
ピクスPicusは彼女の愛を拒んだためきつつきwoodpeckerに変えられた。
Circe as musician
海神Sea god・グラウコスGlaucusがスキュラscyllaに恋して、スキュラscyllaを自分を好きにさせる魔法の薬Magic medicineをキルケCirceに請うたとき、キルケCirce自身がグラウコスGlaucusを好きになってしまい、スキュラscyllaを怪物monsterに変じた。
それ以後スキュラscyllaはメッシナ海峡the Strait of MessinaのカリュブディスCharybdisと反対側の洞穴caveに潜むようになった。
それでもグラウコスGlaucusはスキュラscyllaの身を嘆いて、キルケCirceが言い寄ってくるのを拒んだ。
グラウコスGlaucusとスキュラScylla
ホメロスHomerはキルケCirceを女神goddessと呼び、アイアイエ島the island of Aeaeaの彼女の家を深い森の中の空地に立つ石造りの家に描いている。
家の回りにはキルケCirceの魔法の酒Magical Liquorの犠牲者VictimsであるライオンLionや狼wolfがうろついていた。
それらの動物animalsたちは少しも危険なことはなく、来る人すべてにじゃれついた。
キルケCirceは大きな織機で布を織った。
イアソンJasonとメデイアMedeaがアイエテスAeetesのもとから逃げる途中、ゼウスZeusの命令で、アプシュルトスApsyrtus殺しの罪をキルケCirceに浄めてもらいに来た。
彼女は浄罪の儀式を行ったが、彼らの罪が何であるかを知って、その行為の恐ろしさに驚き、メデイアMedeaは彼女の姪nieceであったけれども、2人を追い払った。
Circe returning Ulysses' followers to human
form
オデュッセウスOdysseusがアイアイエ島the island of Aeaeaに来たとき、島islandを探検するために先発させた一行は、危険を察したエウリュロコスEurylochus以外すべてキルケCirceによって豚pigに変えられた。
オデュッセウスOdysseus自身は、部下followersの救出に取りかかろうとしたところをヘルメスHermesに押しとどめられ、彼からキルケCirceの魔法magicを無効にする方法を授けられた。
ヘルメスHermesはオデュッセウスOdysseusに薬草herb・モーリュMolyを与え、キルケCirceと寝る前に自分に危害を加えないように厳粛な誓いを立てさせるように忠告した。
オデュッセウスOdysseusはキルケCirceのもとで1年を過ごした。
そこを去るとき、キルケCirceは彼に故国への航路sea routeを教え、またハデスHadesの国へ行って死者の霊Spirit of the deadに指示を仰ぐようにと忠告した。
Ulysses and Circe
イタリアItalyにはキルケCirceについて別の言い伝えがあり、それによれば、彼女はオデュッセウスOdysseusの3人の息子sonsたち、テレゴノスTelegonus、アグリオスAgrius、ラティヌスLatinusを産んだ。
彼女はテレゴノスTelegonusに、長い間イタケ島the island of Ithacaに帰ったままになっているオデュッセウスOdysseusを探しに行かせたが、テレゴノスTelegonusは到着してから過って父fatherを殺してしまった。
彼は死体をアイアイエ島the
island of Aeaeaに運び、そのときオデュッセウスOdysseusの未亡人widow・ペネロペPenelopeと彼の子son・テレマコスTelemachusを一緒に連れて来た。
キルケCirceは彼らを不死immortalにし、テレマコスTelemachusと結婚marriageした。
一方テレゴノスTelegonusはペネロペPenelopeと結婚marriageした。
メッシナ海峡the Strait of Messina
スキュラScylla
「犬の子Dog cub」の意。
シシリア島Sicilyのメッシナ海峡the Strait of Messinaに出没した海の怪物sea monster。
もともとは美しいニンフnymphで、ポルキュスPhorcysとクラタイイスCrataisとの娘daughter(もっとも彼女の親については多くの論議がある)であった。
彼女は海seaで日々を過ごし、他のニンフたちnymphsと戯れ、求愛者wooerをすべてはねつけていた。
グラウコスGlaucusとスキュラScylla
海神sea god・グラウコスGlaucusがスキュラScyllaに恋したとき、魔女witch・キルケCirceのところに出かけていって惚れ薬aphrodisiacをもらおうとしたが、キルケCirce自身がグラウコスGlaucusに恋してしまった。
彼がキルケCirceをはねつけると、キルケCirceは嫉妬にかられて恋敵のスキュラScyllaを怪物monsterに変えてしまい、以後スキュラScyllaは、それぞれ3重の歯が生えた口を有する6つの頭と12の足を持つ姿になった。
一説によれば、彼女の腰には犬の頭でできた輪が巻かれて、その犬の頭は吠えて餌食を求めたという。
スキュラScyllaとカリュブディスCharybdis
スキュラScyllaは不死身immortalで、彼女から身を守る防御策は、母親motherで海のニンフthe sea nymphのクラタイイスCrataisの助力を請い願うことしかなかった。
スキュラScyllaはカリュブディスCharybdisの渦潮Whirlpoolに面する洞穴caveを住家とし、(オデュッセウスOdysseusをはじめ)船乗りがメッシナ海峡the Strait of Messinaを通ろうとすると多数の口を使って船の甲板からできるだけ多くの男たちを捕らえようとした。
彼女は最後には岩rockに変えられたが、アイネイアスAineiasがその付近を通った時に見たのも、岩rockに成り果てた彼女の姿だった。
カリュブディスCharybdis
シシリア島Sicilyのメッシナ海峡Strait of Messinaの北端North endにある伝説的な渦巻きwhirlpool。
ポセイドンPoseidonとガイアGaeaの娘daughterと考えられる怪物monsterで、1日に3度海水を吸い込み3度それを吐き出して、近くを通る船をことごとく難破させたという。
対岸にはスキュラScyllaがおり、オデュッセウスOdysseusは両者のうちのどちらかを選ばねばならなくたったとき、スキュラScylla側を通ることを選んだ。
カリュブディスCharybdisは確実な死を意味したからである。
the Strait of Messina, the site associated
with Scylla and Charybdis
のちにオデュッセウスOdysseusの部下followersがヘリオスHeliosの牛cattleを殺したことを罰せられてゼウスZeusに殺されたあと、オデュッセウスOdysseusの船shipはカリュブディスCharybdisの渦巻きwhirlpoolに吸い込まれたが、枝の低く垂れたいちじくの木Fig treeにしがみついてオデュッセウスOdysseusだけがようやく命を落とさずにすんだ。
数時間後船shipが吐き出されてきたとき、彼はうまくマストを掴むことができた。
グラウコスGlaucusとスキュラScylla
グラウコスGlaucus
「灰色の」の意。
アンテドンAnthedonとアルキュオネAlcyone、あるいは、ポセイドンPoseidonと海のニンフnymphのナイスNaisとの息子sonで海神sea-god。
オウィディウスOvidが語るところによると、グラウコスGlaucusは最初、ボイオティアのアンテドン市the
Boeotian city of Anthedonの漁夫fishermanだった。
ある日偶然とった魚fishに乗って、とある島islandに行き着くと、そこに魚fishに不死の命を与える薬草herbが生えていた。
グラウコスGlaucusはそれを魚fishに食べさせ海seaに返してから、自分も少し食べてみた。
すると不死の身immortalにはなったが、魚の尾ひれfish's tailがついてしまった。
海seaに飛び込んだグラウコスGlaucusを、オケアノスOceanusとニンフnymphのテティスThetisは自分たちの仲間に迎え、海神the
deities of the seaとして予言の術the art of prophecyも伝授した。
Circe as musician
グラウコスGlaucusはイタリアItalyのニンフnymphのスキュラscyllaに恋をして言い寄ったが、拒まれたrejected。
魔女witchのキルケCirceに相談するとconsulted
with、キルケCirce自身がグラウコスGlaucusに夢中になってしまったshe became passionately in love
with him herself。
しかし、グラウコスGlaucusが恋しいのはスキュラscyllaばかり。
怒ったキルケCirceはスキュラscyllaを、腰から下に犬の6つの頭と12本の足をもつ怪物monsterに変えてしまった。
スキュラscyllaはメッシナ海峡the
Strait of Messinaの洞穴caveに移り住み、腰についた犬たちの口を開けて、行き交う船乗りたちを食い物にした。
エウリピデスEuripidesの『オレステスOrestes』では、グラウコスGlaucusは海神sea
godネレウスNereusの息子sonとなっており、メネラオスMenelausがトロイア戦争the Trojan Warから帰還のとき、アガメムノンAgamemnonの不幸を彼に告げている。
アルゴナウテスArgonautたちの1人として活躍したこともある。
海神sea godとして、嵐に遭遇する船乗りたちの守り手the
rescue of sailors in stormsと考えられていた。
Ulysses and the Sirens
セイレンSiren セイレネスSirens
複数形plural formはセイレネスSirens。
姿がハルピュイアイHarpiesに似ている、鳥birdの形をした女たち。
数は説によって異なる。
3人という説では、それぞれの名はレウコテアLeucothea(「白」)、リゲイアLigeia(「金切り声」)、パルテノペParthenope(「処女の声」)であり、
2人説ではヒメロパ(「優しい声」)とテルクシエペイアThelxiepeia(「魅惑的な声」)である。
4人説ではテルクシエペイアThelxiepeia、アグラオペメAglaopheme(「美しい声」)、ペイシノエPeisinoe(「説得的」)、それにモルペMolpe(「歌」)である。
彼女たちの両親parentsについては多くの議論がなされたが、ムーサイMousai(ミューズたちMuses)の1人とポルキュスPhorcysあるいはアケロオス河神the river god Achelousとの間の娘daughtersたちであると言われている。
スキュラScyllaとカリュブディスCharybdis
彼女らはスキュラScyllaとカリュブディスCharybdisが潜んでいた海峡Strait近くのアンテモエッサ(「花の咲き乱れる」)島the "flowery" island of Anthemoessaに住み、美しく甘い歌声で歌ったので、その歌を聞いた船乗りSailorsは誰もがそこに留まって永遠に耳を傾けざるをえなかった。
彼女らの住むまわりの地面は船乗りSailorsたちの白骨で白かったという。
一説によれば、彼女らの犠牲者Victimsは岩に当って難破shipwreckしたという。
セイレネスSirensの歌声に屈することなくその島islandを通過する船shipがあれば、彼女たちは海に飛び込み溺れ死ぬだろうという予言がなされていた。
こういう状況が2度実現したことは、奇妙なことだった。
オルペウスOrpheusがアルゴ船Argoに乗って通過したとき、彼は自分の音楽で彼女たちの歌声を聞こえなくしたので、ただ1人ブテスButesだけが彼女らの歌を聞いて海に飛び込んだ。
だがアプロディテAphroditeはブテスButesを愛していたので彼の命を救った。
2度目は、オデュッセウスOdysseusがキルケCirceの忠告により部下followersの耳を蝋waxでふさぎ、セイレネスSirensの歌声に引き寄せられないように部下followersに自分をマストの根元に縛り付けさせて難を逃れた時である。
彼が綱を解いてくれるように求めても、乗組員Crewたちは反対に前よりきつくするようオデュッセウスOdysseusから命令を受けていた。
ハデスHadesとペルセポネPersephone
セイレネスSirensはハデスHadesの王国Kingdomに関する予言的な歌を歌うと言われた。
彼女たちはペルセポネPersephoneと結び付けて考えられた。
それは一説によると、彼女たちが女神goddess・ペルセポネPersephoneに従う乙女Maidenだったからである。
彼女たちはハデスHadesが女神goddessを連れ去るがままにした罪のために、罰として奇怪な姿に変えられたのだという。
また彼女たちはかつてムーサイMousai(ミューズたちMuses)(一説によれば彼女たちの母親だという)と歌で競争をさせられ、負けてしまった。
そこでムーサイMousai(ミューズたちMuses)は自分たちの冠を作るために彼女たちの羽を引き抜いた。
セイレネスSirensの1人パルテノペParthenope(「処女の声」)はナポリの地に流れ着いたと考えられている。
なぜなら、そこはもともと彼女の名が付いていたからである。
ヘリオスHelios (ソルSol)
ティタン神族TitansのヒュペリオンHyperionとテイアTheiaとの息子son。
太陽sun、あるいはその擬人神Personification。
ローマ名Roman mythologyは太陽sunを意味するソルSol。
ヒュペリオンHyperion(「上なるもの」)とポイボスPhoebus(「輝ける」)はともにヘリオスHeliosと同一視されるか、あるいはヘリオスHeliosの枕詞(まくらことば)stock epithetとして使われる敬称であったが、いつしか別個の神になった。
ヒュペリオンHyperionはときにヘリオスHeliosの父fatherとも言われ、ポイボスPhoebusもアポロンApolloの枕詞(まくらことば)stock
epithetとして使われる。
ヘリオスHelios同様、太陽光線rays of the sunを象徴する黄金Goldenの弓矢bow
and arrowを持つアポロンApolloは、やがて太陽神Sun godと混同され、ヘリオスHeliosと同一視Identityされるようになった。
デメテルDemeterとペルセポネPersephone
天上から世界のすべてを見はるかし、すべてを聞くヘリオスHeliosは誓言の神とも言われ、突然姿が消えた娘daughter・ペルセポネPersephoneの行方を捜すデメテルDemeterが困り果てて、最後に相談するのもヘリオスHeliosである。
信仰の対象になることはほとんどなく、神話mythologyに登場するのもパエトンPhaethonの物語storyのときくらいである。
パエトンPhaethonの物語storyで描かれるヘリオスHeliosは、4頭立ての火の車chariot of the sunを駆る御者であり、曙の女神Goddess of the dawn・エオスEosに先導されて、東eastより出て天空を横切り西westに沈む、とされている。
のちにこの話は潤色されて、西westに沈んだヘリオスHeliosは、世界の周囲を取り巻いて流れるオケアノスOceanusに浮かぶ大きな黄金の杯great golden cupに乗って、夜のうちに東eastへ帰ると言われた。
パエトンPhaethon
ヘリオスHeliosには正妻・ペルセPerse(あるいはペルセイスPerseis)の他多くの女性たちと交わって生まれた多くの子供たちchildrenがいる(ヘリアデスHeliades)が、レウコトエLeucothoeとも情を交わした。
彼女のもとには彼女の母mother・エウリュノメEurynomeの姿で訪れたが、それを知ったヘリオスHeliosのかつての愛人・クリュティエClytieは嫉妬し、ペルシア王King
of PersiaであるレウコトエLeucothoeの父father・オルカモスOrchamusに密告した。
父fatherは娘daughterを生きたまま土に埋めてしまった。
悲しんだヘリオスHeliosは盛り上がった土の上にアムブロシアambrosiaを注いだ。
するとそこから香しい乳香樹Frankincense
treeが生えた。
一方クリュティエClytieは衰弱し、いつの間にかヘリオトロープheliotrope(向日性の草木)の花に変わった。
クリュティエClytie
しかし、花になってもなおその顔は、天空の太陽を追って首をかしげている。
ヘリオスHeliosの度重なる愛情のもつれは、アプロディテAphroditeが仕組んだものと言われる。
ヘリオスHeliosによってアレスAresとの情事を夫のヘパイストスHephaestusに密告されて腹を立てたのである。
ヘリオスHeliosはかつてヘラクレスHeraclesを助けたことがあるが、これもヘラクレスHeraclesに脅かされたためである。
ヘラクレスHeraclesはエリュテイア島ErytheiaのゲリュオンGeryon狩りに行くとき、炎天のリビュアLibyaの砂漠を歩きながら、太陽神Sun godに向かって弓を引き絞り、その暑熱を呪った。
そのためヘリオスHeliosは、自分の黄金の大杯great golden cupの使用を許し、大洋・オケアノスOceanusの流れを渡って目的地に着けるよう手を貸したのである。
ロドス島の巨像Colossus of Rhodes
ゼウスZeus大神が地上の国々を神々に分け与えているとき、太陽の車chariot of the sunを御していてその場に居合わせなかったヘリオスHeliosは自分の持ち分を貰い損ねた。
気の毒に思ったゼウスZeusは、新しく出現した島island・ロドス島Rhodesを彼に与えた。
ロドス島RhodesはヘリオスHelios神崇拝が盛んな唯一の島islandであり、島islandを支配したヘリオスHeliosの3人の孫grandson、カメイロスCamirus、リンドスLindus、イアリュソスIalysusの名は島islandの主な町の名となって残っている。
ロドス港Rhodos harborの入口に立っていたというロドス島の巨像the Colossus of Rhodesは、光線を表す放射状の冠を被ったヘリオスHelios像だったと言われる。
ヘリオスHeliosはポセイドンPoseidonとコリントス(コリント)Corinthの地を争ったこともあるが、調停に入ったブリアレオスBriareosからコリントスCorinthの要塞・アクロコリントスacropolis of Corinthを与えられ、息子sonのアイエテスAeetesがその地を治めた。
The companions of Odysseus rob the cattle of
Helios
Calypso calling heaven and earth to witness
her sincere affection to Ulysses
カリュプソCalypso
女神goddessもしくはニンフnymph。
ティタン神族TitansのアトラスAtlasの娘daughter。
オケアノスOceanusとテテュスTethysの娘daughter(オケアニスOceanis)とも言われる。
伝説上の島Legendary island・オギュギアOgygiaに住んでいたが、そこにトロイアTroyからの帰国の途上にあったオデュッセウスOdysseusが難破shipwreckして打ち上げられた。
Mercury ordering Calypso to release Odysseus
カリュプソCalypsoは彼を愛し、7年間彼を引き留め、もしずっといてくれるなら不死身Immortalにしてあげようと言った。
しかし彼が故国と妻wifeを恋い焦がれるので、ゼウスZeusはとうとう彼を憐れに思い、ヘルメスHermesをカリュプソCalypsoのもとに遣わして、オデュッセウスOdysseusの帰国を助けるように説得させた。
カリュプソCalypsoは、航海Voyageの準備のために、オデュッセウスOdysseusに大工道具Carpenter's toolsと乾燥した材木Dry timberとを与えた。
彼女はオデュッセウスOdysseusの息子sonを産んだというが、その名前については様々な説がある。
Athamas tue le fils d'Ino
イノIno
テバイ王King of Thebes・カドモスCadmusとその妻wife・ハルモニアHarmoniaとの娘daughterたちの1人。
オルコメノス王King of Orchomenus・アタマスAthamusの妻wife。
レアルコスLearchusとメリケルテスMelicertesの2人の息子sonの母mother。
姉妹sisterのセメレSemeleはゼウスZeusの子child・ディオニュソスDionysusを産んだとき、雷神the
god of thunder・ゼウスZeusの輝ける姿をまともに見たため、その稲妻lightningに撃たれて焼死Burned to deathした。
初めイノInoはディオニュソスDionysusがゼウスZeusの子childであることを信じようとしなかったが、ヘルメスHermesに言われて、幼い甥nephewを育て、ヘラHeraの怒りと復讐から彼を守った。
赤子babyのディオニュソスDionysusは女の子の服を着せられ、しばらくはヘラHeraに気付かれずにすんだ。
Atamante
preso dalle Furie
しかしやがて、真実が露見し、怒ったヘラHeraはイノInoとアタマスAthamusを狂わせた。
初めはイノInoとイノInoの姉妹sisterのアガウエAgave、アウトノエAutonoeの3人がディオニュソスDionysusを崇拝する狂乱した信女となり、彼女たちの様子をさぐりに来たアガウエAgaveの息子sonでテバイの王King of Thebes・ペンテウスPentheusを八つ裂きにした。
これは、彼女たちがディオニュソスDionysusの神性を認めなかったために下された罰と言われることもある。
イノInoはこれより先、アタマスAthamusの先妻former
wife・ネペレNephele(「雲」)の子children・プリクソスPhrixusとヘレHelleとを殺そうと企てた。
しかし、母mother・ネペレNepheleは子供たちchildrenを黄金の羊Golden sheepの背に乗せて逃がすことができた。
ヘラHeraに復讐されて発狂したイノInoは最後に、アタマスAthamusとの間に生まれた我が子one's own childrenを殺害した。
レアルコスLearchusを矢で殺し、メリケルテスMelicertesを釜茹でにして、あるいはサロニコス湾the Saronic Gulfに臨む岩山から突き落として殺した。
嵐で漂流するオデュッセウスOdysseusを助けるレウコテアLeucothea(イノIno)
一緒に飛び込んだイノInoは海神Sea
god・レウコテアLeucothea(「白い女神」)となり、パライモンPalaemonと名が変わって生まれ変わったメリケルテスMelicertesとともに海行く男たちを守ったと言われる。
別の説では、イノInoは子供たちchildrenを殺す前にアタマスAthamusの館を去り、夫husband・アタマスAthamusがテミストThemistoと再婚Remarriageし2子childrenを得るまで姿を隠していたと言う。
ローマ神話Roman mythologyでは海神Sea
god・レウコテアLeucotheaは出産と成育の女神goddess・マテル・マトゥタMater
Matutaと、パライモンPalaemonは港と門の神・ポルトゥヌスPortunusと同一視される。
レウコテアLeucotheaが女神goddess・カルメンタCarmentaのところへ来ると、女神goddessはイノInoがプリクソスPhrixusを殺そうとして種麦Seed wheatを煎ったことを記念し、彼女にパンを食べるようにと与えたという。
オデュッセウスOdysseusとナウシカアNausicaa
ナウシカアNausicaa
パイアケス人the Phaeaciansの王King・アルキノオスAlcinousの娘daughterで、オデュッセウスOdysseusが浜辺に打ち上げられたときに、衣服と忠告を与えた。
オデュッセウスOdysseusはナウシカアNausicaaが侍女たちと一緒に鞠遊びをしているのに気付き、目覚めたのである。
アルキノオスAlcinousは娘daughterをオデュッセウスOdysseusに嫁がせようとしたが、オデュッセウスOdysseusは妻wife・ペネロペPenelopeのもとに戻りたくて申し出を断った。
イアソンJasonとメデイアMedea
アレテArete
パイアケス人the PhaeaciansのレクセノルRhexenorの娘daughterで、レクセノルRhexenorの兄弟brother・アルキノオスAlcinousの妻wife。
オデュッセウスOdysseusがスケリア島the island of Scheriaを訪れたとき、アルキノオスAlcinousを説いてオデュッセウスOdysseusを客として迎え厚遇した。
イアソンJasonとメデイアMedeaが訪れたときも、2人が正式に結婚marriageしているのならメデイアMedeaの父father・アイエテスAeetesの追手から2人を守ろうと夫husbandに約束させ、一方でひそかにイアソンJasonとメデイアMedeaがともに寝るよう洞窟caveに床を用意して、2人を助けた。
船shipが難破して漂着したオデュッセウスOdysseusを発見したナウシカアNausicaaはアレテAreteの娘daughterである。
Odysseus at the Court of Alcinous
アルキノオスAlcinous
ナウシトオスNausithousの息子sonで、伝説のスケリア島the
island of Scheriaのパイアケス人the Phaeaciansの王King。
オデュッセウスOdysseusは筏raftに乗って2日間海上を漂流していたが、その筏raftが難破したのちアルキノオスAlcinousの治めるスケリアScheriaの国に上陸した。
オデュッセウスOdysseusは、ポセイドンPoseidonの怒りによって始まった彼の放浪の物語Wandering storyをアルキノオスAlcinousに話して聞かせた。
アルキノオスAlcinousは姪niece(兄弟brotherのレクセノルRhexenorの娘daughter)のアレテAreteと結婚marriageして5人の息子sonsと1人の娘daughterをもうけたが、そのひとり娘only
daughterのナウシカアNausicaaはオデュッセウスOdysseusが上陸して最初に目にした人間であった。
Port Scene with the Departure of Odysseus from
the Land of the Phaeacians
四季を通して花ざかりの庭園にかこまれた素晴らしい宮殿でアルキノオスAlcinousはオデュッセウスOdysseusをもてなし、放浪中のオデュッセウスOdysseusに対するポセイドンPoseidonの敵意と、アルキノオスAlcinousが絶えず外来者を助けているといつかポセイドンPoseidonの怒りがその国民の上に降りかかるという警告を受けていたのを無視して、オデュッセウスOdysseusの故国への帰還を助けた。
オデュッセウスOdysseusを乗せてイタケIthacaに向かう船shipが帰国の途につくと、ポセイドンPoseidonはその船shipを岩に変え、パイアケス人the Phaeaciansの港を山で塞いだ。
これより前にアルキノオスAlcinousは、コルキスColchisから逃れる途中のアルゴナウタイthe Argonautsをかくまい、追手を乗せたコルキスColchisの船shipが着いたとき、メデイアMedeaがまだ処女であるならば父fatherのもとに返さなければならないと宣告した。
妃QueenのアレテAreteはイアソンJasonとメデイアMedeaを促して急いで結婚marriageさせた。
Telemachus departing from Nestor
テレマコスTelemachus
オデュッセウスOdysseusとペネロペPenelopeの息子son。
ホメロスHomerの『オデュッセイアOdyssey』は、彼が内気な若者から自信に溢れた機転の利く若者に成長していく過程を描いている。
父fatherがトロイア戦争the Trojan
Warに出征するように召集されたとき、彼はまだ赤子babyだった。
オデュッセウスOdysseusは気が狂った振りをして、耕した浜辺に塩をまき、入隊を避けようとした。
しかし、パラメデスPalamedesは、彼の計略に感づき、オデュッセウスOdysseusが耕している鋤(すき)ploughの前にテレマコスTelemachusを置くと、オデュッセウスOdysseusは子供childを殺すことができず、正気であることを暴露してしまった。
父fatherが不在であった19年間、テレマコスTelemachusは母motherのもとに大勢の求婚者suitorsが押し寄せてくるのを見たが、彼には彼らを打ち負かすだけの力がなかった。
アテナAthena (ミネルヴァMinerva)
だが、アテナ女神the goddess Athenaはまずタピオス島人のメンテスMentesとして、さらにその後テレマコスTelemachusの教育を引き受けたイタケ人・メントルMentorとして姿を現し、彼に大胆さを吹き込み、彼に父fatherの消息を尋ねて旅に出るように説いた。
彼がピュロスPylosにネストルNestorを、スパルタSpartaにメネラオスMenelausを尋ねると、メネラオスMenelausは幾つかの根拠をあげて望みのあることを知らせてくれた。
その間、求婚者suitorsたちはこれまでのテレマコスTelemachusの非難にうんざりしていたので、陰謀を巡らして彼の帰途を待ち伏せして殺そうとしたが、アテナ女神the goddess Athenaは彼に異なる道を通ってイタケIthacaに戻ってくるように命じた。
彼が帰国すると、父father・オデュッセウスOdysseusはすでにイタケの島the island of
Ithacaに上陸していた。
それ以後、テレマコスTelemachusは勇気と機転を示した。
まず情報を得るために豚飼いswineherdのエウマイオスEumaeusのところに赴いたが、その小屋hutで父fatherに出会った。
オデュッセウスOdysseus (ユリシーズUlysses)
感動的な再会ののち、父fatherと子childは求婚者suitorsたちの殺戮案Killing
planを練った。
弓競争Bow competitionのあとテレマコスTelemachusは宮殿Palaceの広間Hallの壁に掛かっている武器を取り除いてしまっていたので、求婚者suitorsたちはオデュッセウスOdysseusの始めた殺戮Killingに対抗できず無力であった。
その戦いでテレマコスTelemachusは父fatherのそばで精力的に戦った。
しかし、求婚者suitorsたちが敗北したあとの彼にまつわる伝説は様々である。
一説によると、彼はピュロスPylosで彼のために風呂の用意をしてくれたネストルNestorの娘daughter・ポリュカステPolycasteと結婚marriageした、あるいはオデュッセウスOdysseusがスケリア島the
island of Scherieで出会ったナウシカアNausicaaと結婚marriageしたと言われる。
のちの言い伝えでは、オデュッセウスOdysseusは、息子sonに殺されることになろうとの神託oracleがあったため、テレマコスTelemachusを追放したという。
オデュッセウスOdysseusがキルケCirceの息子son・テレゴノスTelegonusの手にかかって死ぬと、彼は帰国し、ペネロペPenelopeとアイアイエ島the
island of Aeaeaに赴き、そこでオデュッセウスを埋葬してキルケCirceと結婚marriage、魔女witch・キルケCirceは彼を不死身にし、彼との間に息子son・ラティヌスLatinusを産んだという。
エウマイオスEumaeusとオデュッセウスOdysseus
エウマイオスEumaeus
オデュッセウスOdysseusの、そして以前にはオデュッセウスOdysseusの父father・ラエルテスLaertesの、忠実Faithfulな豚飼いswineherd。
彼は王族royal familyの生まれであって、父father・クテシオスKtesios(オルメノスOrmenosの子child)はシュリエSyriaと呼ばれた島islandの王kingであった。
フェニキアPhoeniciaの船shipがこの島islandに着いたとき、船乗りsailorの1人がクテシオスKtesios家のフェニキア人Phoenicianの女奴隷Female slaveを誘惑したseduced。
女奴隷Female slaveは幼いエウマイオスEumaeusを連れて彼らと逃げた。
女は海上で7日後に死に、エウマイオスEumaeusはイタケ島the island of Ithacaの王King・ラエルテスLaertesに売られた。
エウマイオスEumaeusは王家Royal familyによく仕え、オデュッセウスOdysseusの不在中は、豚PigをペネロペPenelopeの貪欲なGreedy求婚者たちsuitorsの手から守った。
Odysseus sits by the fire as Eumaeus discovers
Telemachus at the entrance of his hut.
オデュッセウスOdysseusは帰って来て、年老いた乞食Old beggarの姿で初めにエウマイオスEumaeusの小屋hutに行き、寛大なもてなしGenerous
hospitalityを受けた。
オデュッセウスOdysseusが息子sonのテレマコスTelemachusに自分の正体Identityを明かしたのは、その小屋hutにおいてであった。
のちに宮殿内部Inside the palaceで、この豚飼いswineherdはオデュッセウスOdysseusを助けて求婚者たちsuitorsを殺した。
メランティオスMelanthius
「黒」の意。
イタケIthacaでオデュッセウスOdysseusに仕えていた山羊飼いgoatherd。
主人masterを裏切り、ペネロペPenelopeの求婚者たちsuitorsに奉仕した。
オデュッセウスOdysseusが乞食beggarのなりをして戻ったとき、メランティオスMelanthiusと姉妹sisterのメラントMelanthoはオデュッセウスOdysseusに対して尊大に振る舞った。
メランティオスMelanthiusはエウマイオスEumaeusとピロイティオスPhiloetiusの手にかかって無残な死を遂げた。
彼の父fatherはオデュッセウスOdysseusの忠実Faithfulな下僕servant・ドリオスDoliusである。
メラントMelantho
オデュッセウスOdysseus家の召使いservant。
ペネロペPenelopeの求婚者suitorsの1人エウリュマコスEurymachusの妾concubineとなった。
ドリオスDolius
オデュッセウスOdysseusに仕える老僕elderly servant。
主人が20年間家を留守にしている間も、主人masterへの忠誠Faithfulを失わなかった。
息子sonsたちのうち6人まではオデュッセウスOdysseusに味方したが、息子son・メランティオスMelanthiusと娘daughter・メラントMelanthoは、オデュッセウスOdysseusに代わってペネロペPenelopeの夫husbandになろうとした彼女の求婚者たちsuitorsに味方した。
この2人はオデュッセウスOdysseusが帰郷Homecomingした際に殺された。
ドリオスDoliusと6人の息子sonsたちは、オデュッセウスOdysseusが、エウペイテスEupeithesに率いられたイタケ人たちを最後の戦闘で打ち破るのを助けた。
エウリュマコスEurymachus
イタケ島the island of Ithacaの貴族Aristocrat・ポリュボスPolybusの息子son。
オデュッセウスOdysseusの妻wife・ペネロペPenelopeに求婚proposal of marriageした者たちの1人。
求婚者たちsuitorsの中では最も礼儀正しく、不快な印象を人に与えることの少ない人物。
宮殿Palaceの大広間Hallでの対決に際して、オデュッセウスOdysseusに許しを乞うたが、オデュッセウスOdysseusは一顧だにせず、アンティノオスAntinousを真っ先に殺したあと、2番目に彼を殺した。
彼の愛人mistressがメラントMelanthoである。
アンティノオスAntinous
エウペイテスEupeithesの息子。
イタケ島the island of Ithacaの若者でペネロペPenelopeの求婚者suitorsの1人。
オデュッセウスOdysseusの館に居座った大勢の求婚者たちsuitorsの中で、最も残忍で傲慢なリーダー格。
オデュッセウスOdysseusに真っ先に殺された。
エウリュクレイアEurycleia
オデュッセウスOdysseusの乳母nanny。
彼がトロイアTroyから帰還したとき、彼であることを見抜いた。
オデュッセウスOdysseusは足に猪の牙で突かれた大きな傷痕があったが、エウリュクレイアEurycleiaは彼の足をペネロペPenelopeの居所で洗っていてそれに気づいた。
そして、興奮のあまり、洗面器を落とした。
ペネロペPenelopeはどうして彼女がそれほど驚いたか分からなかった。
オデュッセウスOdysseusはエウリュクレイアEurycleiaを制して黙らせた。
のちに彼がペネロペPenelopeの求婚者たちsuitorsを殺したとき、彼女は狂喜したため、再び沈黙させられた。
彼女はそれから主人masterに、召使いの女Servant womenたちのうち、誰が主人masterに背いて求婚者たちsuitorsに協力したかを告げた。
その女たちはすべて殺された。
テオクリュメノスTheoclymenus
アルゴスArgosの予言者Prophetで、メラムプスMelampusの子孫descendants。
テオクリュメノスTheoclymenusが、同族の者を1人殺したため一族から逃れていると、オデュッセウスOdysseusの息子son・テレマコスTelemachusがピュロスPylosからイタケIthacaに連れて行ってくれた。
イタケIthacaに到着すると、テオクリュメノスTheoclymenusはペネロペPenelopeの求婚者たちsuitorsに、死が差し迫っていると警告を与えたが、彼らは彼を罵るだけだった。
ピロイティオスPhiloetius
イタケIthacaに住んだオデュッセウスOdysseusの忠実Faithfulな牛飼いcowherd。
ペネロペPenelopeの求婚者たちsuitorsを討伐する際にはエウマイオスEumaeusを助けた。
イロスIrus
イタケ島IthakiのオデュッセウスOdysseusの館mansionにいた力自慢brawnyの乞食beggar。
ペネロペPenelopeの求婚者たちsuitorsに応援されて、自分自身も乞食beggarに身をやつして帰館したオデュッセウスOdysseusと戦い、殴り倒された。
アムピノモスAmphinomus
『オデュッセイアthe Odyssey』の中で、ペネロペPenelopeの求婚者suitorsの1人。
その中で一番おとなしく、他の求婚者たちsuitorsが、スパルタSpartaから帰ったテレマコスTelemachusを殺そうとしたが、それをやめさせた。
しかし、オデュッセウスOdysseusが漂流の末に帰国したのち、大広間HallでテレマコスTelemachusに殺された。
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